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環境省大臣記者会見・談話等>政務三役会議後記者ブリーフ要旨

大臣記者会見・談話等

政務三役記者ブリーフ会見録(平成22年9月29日(水))


1.発言要旨

 昨日の会見のころが、実は私は、疲れのピークでありまして。20日からのニューヨーク行き、そして日曜日に帰って来まして。月、火、水と大変な日程の中で、昨日ちょっと一番疲れていた中で、しかし今日は、ちょっとゆっくり休ませていただいて、元気を取り戻したので御安心をいただきたいと思います。
 まず冒頭、私から発言をしたいと思いますが、今日夕刻から、近藤副大臣と前の田島副大臣と一緒に、水俣地域に行っていただくことになりました。内閣改造から1週間以上経つわけですけれども、地元の方々や、あるいは関係者の皆さんと、信頼関係をしっかり強固にするために、新旧副大臣そろって行っていただくこととなりました。なお、私も早くまいりたいのですけれども、なるだけ時間を作って早く行けるように、努力をしていきたいというふうに思っております。まだ時期は確定をしておりません。
 以上です。

2.質疑応答

(問)今日、まず三役会議の中で、どういう形のことをお話しされたのかを少し御紹介いただければ。
(大臣)心を合わせて、力を合わせて、とにかく初めて、これから国際会議というものが、COP10がありますから。そして国会対応については、地球温暖化法等々ありますし、そいうったものも含めて。三役揃ったのは初めてかな。
(副大臣)そうです。
(政務官)初めてです。
(大臣)私の日程が合わなかったものですから。そういう下話をさせていただいて、これから挑んでいこうということの腹合わせをまずして。それから当面の日程等々の打ち合わせをしたという状況です。

(問)昨日なのですが、辺野古の周辺に、非常に生物多様性の高い、藻場も非常に大きな面積広がっていて、COP10に合わせて是非そういう保全について、環境省の方に申し入れをしたいというような、そういう要望等を、こちらの記者クラブの方に発表されていたのですけれども、この辺野古について、環境省としてどういうふうに。
(大臣)非常に自然が残っている、今言われたように、大きな遺産というか、生態系ですから、そういう意味では我々もしっかりこのことに着目をしていきながら、保全に努めていきたい。そのことについてこれからますます重要になってまいりますので、調査等々も含めて、やっていきたいというふうに思います。
(問)調査というのは、環境省としてということですか。
(大臣)いや、調査というか、いろいろな意味で、調査結果とかそういったものを、いろいろな意味で幅広くチャンネルを広げていきながら。沖縄全体というか、そういう意味では、日本のホットスポットと言われるぐらい生態系そのものが残っているわけですから、そういう意味でこれからも日本全体、辺野古もそうですけれども、沖縄全体もそうですけれども、いろいろな調査も行いたいし、そういう意味でやっていきたいと。

(問)海洋保護区についてですが、もうすぐ取りまとめがあるかと思うのですけれども、この海洋保護区は、日本が海に囲まれているということで、非常に注目度が、やはりCOP10でも強いと思います。海洋保護区に関連して、是非お考えをお聞かせ願えますか。
(大臣)その取りまとめ作業というのは、まだつぶさには知りません。ただ、おっしゃるように、日本は本当に、アメリカのオバマは海洋国家というふうに言っていますけれども、実は日本の海岸線というのはアメリカの1.5倍、中国の2倍あるのです。ですからそういう意味では、海洋というものが日本にいかに大事かということを、改めて私も、実は港の関係の議連に入っていましたし、そういう意味では、その海洋保護区の問題に対しても重要性を持って取り組んでいきたいと。今どういう状況になっているかは、これから鋭意勉強していきたいと思います。

(問)中国が今、問題になっていますけれども、釣魚島、あそこも非常に、多分多様性が高いところだと思うのですけれども、これに関連して、たとえば環境省として調査なり何なりというのは、特段何か。
(大臣)特段はありません。

(問)臨時国会がもう少しで始まりますけれども、それに向けての提出予定法案、仕掛かりのものとしてアセス法と、それから基本法と、それから、まだ入ってはいませんけれども里山法案、生物多様性についてですが。
(政務官)では私の方から。国会につきましては御案内のとおり、今週の金曜日、1日から臨時国会がスタートしますけれども、環境省といたしましては、今おっしゃった3法案、しっかりと提出をして、国会での闊達な議論をいただいて、成案を得たいと。可及的速やかに成案を得て、日本の環境行政の推進に資していきたいというふうに思っております。まだ今日の状況では、例えば民主党内でも環境委員が決まったとか決まらないとか、まだそういう状況でございますので、また今後とも、国会の方ともしっかりと連携を取らさせていただきながら万全を期してまいりたいと。また一方で、参議院の方が今、御案内のとおりの状況でございますので、それも踏まえた上で、誠心誠意、誠の気持ちを尽くして、私も含め汗をかいてまいりたいというふうに思っています。

(問)特に基本法案に関しては、政府与党内でも、いわゆる、いろいろな議論があって、今のままの法律で良いのかどうかとか、法案で良いのかどうかという議論があったかと思うのですが、その辺に関しては。
(政務官)基本法案については、今もうきちっとした法案の形になってございます。それと、前の常会、通常国会でも、途中まで議論したという経過もこれあり、私どもとしましては、あくまで今の原案のまま提出をしっかりとさせていただきたいし、成案を目指してまいりたいと思います。
 ただ、一方で国会というところがあるものですから、それはまた様々な各党、あるいは党内ももちろんあるかもしれませんけれども、それぞれ良い知恵を絞って、これは党派を越えた課題だと思っておりますので、各野党の皆様にも御理解をいただいて、より良いものということであるならば、それはまた一方で考えなくもないのでありますけれども、今の時点では、あくまで現状のまま、しっかりと成案を目指していくということであります。もしかしたら、柔軟な対応もまたあり得るかなと思いますけれども、それはまだスタートもしていないものですから、これから、スタートをしてから対応させていただきます。
(問)まずは、閣議決定しないといけないですよね。そこが可能かどうか。
(政務官)近々、また決定をさせていただきます。

(問)法案の提出時期なのですけれども、やはりCOP10が一段落した段階でというような感じになるのでしょうか。
(政務官)今の状況では、まだ国対の方とも、今あくまで法案の内容説明を国対の方にさせていただいている段階でもございますし、民主党の方の政策調査会でも議論をさせていただいている、まだ段階でございますので。私ども、松本大臣、そして近藤副大臣の下、早く、一刻も早くという思いがあるのでありますけれども、それは国会対応、様々な日程がありますので、特に今回、御案内のとおりの補正予算、審議もこれありということでありますけれども、またそこら辺の状況を踏まえた上で、適宜、皆さんにまた報告できる状況になった時には、報告させていただければありがたいかなと思ってますし。明日も私また、政務官として会見やりますので、また分かったことがあったら、また報告させていただければと思います。

(問)環境税について、鹿野農水大臣が、農家保護のために使ったらどうかというような話をされているようなのですけれども、あれは、どのように評価されてらっしゃいますか。
(大臣)ニューヨークで新聞で拝見したのですが、各省庁といろいろな話合い、相談をすることは確かでありますけれども、そういう中で、これから議論すべき話だというふうに思っています。直接会って、その話はまだ聞いていません。新聞でしか見ていませんから。どういう、一次産業という話があって、田んぼとか森林とかいろいろな話があると思いますけれども。まだ直接、お会いはしましたけれども、そのことについては話していませんから、これからの議論になると。

(問)温暖化対策基本法案の国会提出、さっきも質問出ましたけれども、それは、前国会で廃案になった原案を前提に提出するというお考えですか。それとも、与党ですから、一応、原案のまま出すと国会での修正というのは、なかなかやりにくいのではないかと。事前に調整をするというようなことが、特にねじれですから、あるのではないかなと思うのですが、その辺のところはどうですか。
(政務官)あくまで現時点では原案のまま、そのまま成案を目指していきたいと思っております。後は国会対応の中で柔軟に様々な御意見を、英知を国会において、党派を越えて英知を結集させていただくということのプロセスは、今後いろいろな場面であり得ると思いますけれども。あくまで今のまま成案を得てまいりたいというふうに思っております。十分に、あれは私は、一定の議論がしっかりとなされた上での、出来上がった法律、案だというふうに、完成度の高いものであると。ただ、よりまた完成度の高いものであろうというものが想定し得た場合、何か提言等々があった場合は、またそれは柔軟にしっかりと聞く耳を持って対応してまいりたいと。いずれにしましても、国会については、まだまだこれからでありますので、また是非注目をしておいていただければ有り難いと思います。
(問)参議院で民意を受けたわけですよね。前国会に出したといっても。そうすると、その時点での考え方というのもまた反映された提案になるのかなと思うのですけれど、どうなのですか。
(政務官)何がですか。
(問)前国会で廃案になってから、参議院選挙があって、国会の勢力も大分変わったわけじゃないですか。そうするとその時点で、新しい基本法案という考え方もあるのかなと思ったのですけれど、それはどうですか。
(政務官)参議院の結果と今回の法案とは、私は直結しないと思っております。あくまで、今までずっと温めてきて、常会で十分な議論を、かなりの時間を割かせていただきましたけれども、参議院の結果によって何かこの法案の修正が行われるということとは、これは関連をしないものであると理解をしております。

(問)水俣の件なのですけれども、以前、前の大臣かもしれないのですけれど、チッソからの一時金の支給について、10月にもという話が以前あったのですけれども、具体的にその後、チッソ側と具体的な日時というか、そういうのは詰めたりはしないのでしょうか。
(副大臣)救済法ができて、申請をいただきながら、今それを受け取って、決裁というか、判断をしているところですが、具体的に10月の何日から一時金の支給が始まるかというのは、ちょっと確認をしないといけないのですけれども、10月から始まることは、大きな枠ではそのとおりですけれどね。

(以上)

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