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環境省大臣記者会見・談話等>政務三役会議後記者ブリーフ要旨

大臣記者会見・談話等

政務三役記者ブリーフ会見録(平成22年3月10日(水))


1.発言要旨

(大臣)御報告をいたします。私の方からは2点ありまして、1点は、順化訓練中のトキの死亡ということで、貼り出しを先ほどしたと聞いておりますけれども、改めて報告を申し上げますと、佐渡の自然保護官事務所から佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージで多数のトキの死亡が10日の朝に確認されました。これらのトキは、今年秋に実施が予定されている第3回放鳥に向けて順化訓練中でありました。予定個体は21羽で、うち5羽は2月4日から、6羽は2月19日から順化訓練を行っていたわけで計11羽でありますが、そのうち8羽が死亡、2羽が負傷と。今回の被害は監視カメラの映像や残された足跡により、テンやイタチなどの外敵が順化ケージ内に侵入し、トキを襲ったことによるものと考えられますが、侵入経路等々は確認中であります。死亡した8羽のうち1羽は捕食された形跡があり、残り7羽は首などに損傷を受けていました。負傷した2羽の状態については現在診察中であります。念のためインフルエンザの簡易検査を実施しましたが、鳥インフルエンザの可能性はないということでございます。大変残念なことでありますが、今調査をして、改めて御報告をしたいと思います。
 それから、前々から御相談をしておりました記者会見のオープン化のことでございますが、これについて回答をいただきました。つきましては、クラブの皆さん方も参加は歓迎するということにいたしたいと思います。但し、隣の省議室でやらせていただきますので、そういう意味では、第2記者会見ということもあって、皆さん方以外のところから入っていただいて、そしてスペースが有る限り皆さん方にももちろんお入りいただくという段取りでやらせていただきたいと思っています。とりあえずそれを御了解いただきたいということでお願いを申し上げます。以上2点です。

2.質疑応答

(問) 第2会見というものはいつ頃から始められるということでしょうか。 
(大臣)もうすぐにでも始めたいと思っておりますので、来週くらいからでしょうか。
(事務方)できれば4月頭からはやりたいと思っております。
(大臣)ということでお願いします。

(問)トキなのですけれども、今いろいろ原因等調査中で、詳細についてはわからない部分もあると思うのですが、再発を防ぐ体制の検討とか、この秋に死んでしまったトキを野生に向けて放鳥する予定だったと思うのですけれども、そこら辺の御予定は大臣としてどのようにお考えかお聞かせください。
(大臣)まず後半の方の話からすると、なかなか今回の放鳥は難しいのではないかという報告を受けております。それは最終的な判断はもうちょっと先になるのでしょうが、今年の秋の放鳥というのはなかなか難しいのではないかと、担当部局では一応私の方には見通しを伝えてきてます。再発防止は、本当に万全を尽くさなければいけないのですが、とにかく原因をきちんと調べて、何分今日の朝のものですから、それを調べて対策を取りたいと思っています。考えられるのは、よく網の底と言いますか、下を掘ってしまうのですよね。これは、猪やそういった食物の被害の時もそうですけれど、網をガードしてもその底を、土を掘ってしまって、そこから入ってしまうということがありがちなので、そういう話なのではないかとも、これはまたあくまでも推測段階で、思っています。
(問)大臣としても再発防止に何らかの対策をしていきたいということでしょうか。
(大臣)それはそうですね、非常に貴重な鳥ですから。

(問)第2会見の件ですけれども、これは閣議のある日に定例化するということでしょうか。
(大臣)月に2回くらいという話にしたいと。
(事務方)毎週火曜日と仮置きしております。
(大臣)毎週1回だそうです。
(問)毎週1回午後とか、だいたい。
(事務方)お昼の時間になります。12時半です。
(大臣)昼頃だそうです。

(問)今日水俣病の訴訟で、熊本地裁で15日の和解協議で金額の交渉ができるかどうかということについての回答期限になってますけれども、この回答についてはどのようにお感じでしょうか。 
(大臣)こういう、お互い交渉のこともあり、裁判官からは、とにかく秘密の厳守をして欲しいというように要請があるところなので、そういった意味では、私自身も実は詳しくは聞いておりませんので、そこはもう暫くお待ちをいただきたいと思います。

(問)それは、15日に次の話をできる、できないということも言えないということでしょうか。
(大臣)あまり15日にできないような騒ぎにでもなれば、できなくなる可能性もあるわけですから、今は順調に推移しているというように聞いておりますけれども、ですからそういったことであまり混乱を起こしたくないというのが裁判所の意向だというように聞いています。

(問)先ほどのトキの話なのですけれども、担当部局が秋の放鳥は難しいのではないかというお話があったということですけれども、それを聞いて大臣率直にどうお感じになりましたか。 
(大臣)11羽のうち8羽ですよね。2羽が負傷していてその2羽も相当危ない状態だというので、驚いたり、ちょっと本当にショックですよね。

(問)ずっと続いてきた放鳥に与える影響というものはどういうことになりますか。
(大臣)それはかなり影響はあると思います。ただ、全体今100羽を越えるトキがいて、30羽くらい毎年産まれているということですから、そういった意味では、残りのトキを大事にしていくということなのだろうと思いますけれど、とにかく驚いています。

(問)今日、仙谷大臣とはこの後、お話をされることになりそうでしょうか。
(大臣)多分そうなると思いますけれども、まだ最終固まっておりません。

(問)閣僚委員会の方はいかがでしょうか。
(大臣)閣僚委員会は少なくとも明日の予定で、今日はとにかく外務大臣が全部日程、例の機密文書問題でとられておりまして、取れないということですので、明日の予定で今、最終調整をしてもらっています。いずれにしても明日ということは、明後日が締切日ですから、本当にそういった意味では、法制局の実務を踏まえてギリギリのところでやってます。ただ何とかして15日には間に合わせたいと。これはもう皆、政府部内皆さん気持ちは同じなので頑張っているということです。

(問) 残る論点二つのうちの一つは原発の問題ですけれども、これはどこかで平野官房長官からの報告を受けて、それを大臣と仙谷さんとで纏められるということでしょうか。
(大臣)そうですね。もしかしたら全部が一緒になるかもしれません。
(問)同じ場でお話をされるということですね。

(問)NGOから署名が今日、副大臣の方に手渡されたと思うのですけれども。
(大臣)署名ですか。NGOの皆さんはものすごく評価をしてくれたというように聞いておりますけれども、そうではなくてですか。
(政務官)署名のことは聞いておりませんでしたね。
(問)陳情ですね。
(問)今日の午前中にNGOが院内集会をされて、その場で田島副大臣に要望書を手渡したのですが、お渡し済みでしょうか。
(大臣)すみません、それはちょっと先ほど聞いてなくて、皆さん結構評価をしてくれてますよという話だけでした。 
(問)NGOの中では、経済条項が基本原則の中に、自民党のところでも経済の影響がある場合は経済を尊重するという主旨になりかねないような言葉が、経済条項というものが 自民党では入っていなかったのに、今回の温対基本法の案の中にはそういうことが盛り込まれてしまっていることであるとか、元々の。
(大臣)経済成長というような話でしょうか。
(問)それであるとか、もちろんその総量規制プラスなのか、原単位について並列に書かれるようになるのではないかというところで懸念等をおっしゃるような意見が、今日の会合の中ではなされたのですけれども、それについて大臣どのようにお考えでしょうか。
(大臣)経済成長の話は、本当にこの鳩山内閣が発足してからの新しい柱ですから、そういった意味では前に無かった話が今回盛り込まれているということは、正にそういった一つの進歩の表れなのではないかと思いますし、それと環境問題が相反する話だとは思っておりませんので、そこがこの内閣の最大の特徴でありますから、よろしいのではないでしょうか。
(問)原単位、排出量取引 については。
(大臣)全くそういう観点でいうと、原単位を含めて基本的にはできるだけ総量規制、コントロールをしていきながら経済成長の阻害要因にならないという方式を考えていく上での一つの工夫だと思っています。

(問)NGOの中では、それが骨抜きになってしまっているのではないかという部分での懸念というものが強まっているのかなというような印象を、今日の会合に出て思ったのですけれども。 
(大臣)そういう御意見があることは私のところにもいろいろなルートできておりますけれども、その懸念は当たらないというように思います。なぜかというと、昨日も申し上げましたけれども、元々たとえば、いわゆる100%キャップアンドトレード、総量規制だけという話になったとしてもカバーできるものは全てではないと、民政部門含めてですね。ですからそういった意味においては、制度として一色という意味では一色なのかもしれませんけれども、大事なことは繰り返しになりますが、CO2を抑制するということと、それから経済の成長あるいは雇用、それを両方とも実現していくという道を考えていくことだということが基本でありますので、そうした観点においては骨抜きも後退も全くなく、新しい工夫、知恵だと思ってます。

(問)第2記者会見の件になるのですが、専門紙記者会の方はまだ公式には聞いておりませんので、あとで当局と一般紙の方といろいろと話をさせていただきたいと思います。もちろん個人的には聞いておりますけれども。
(政務官)専門紙の方は、抜けちゃうのですね。

(問)今朝各紙に載っていました公益法人の見直しの件で、環境省の法人も三つ名前が挙がってましたけれども、これに対する見解と今後の対処方針についてですね。
(大臣)ここは政府全体の対応の中でしっかりとこちらとしても協力し、やっていくということに尽きるというように思います。大事なことはやはり、政府全体しっかりと前向きに取り組む中でしかし同時にまた、必要なパブリックセクターとしての役割をきちんとどこまで果たしていくのかということを国民の目線で、国民の気持ちで決めていくということだと思っておりますし、その上に立って我々は最大限公務に頑張っていくことが大事だと 思ってます。

(以上)

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