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環境省大臣記者会見・談話等>副大臣・大臣政務官記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

樋高大臣政務官記者会見録(平成22年10月21日(木))


1.発言要旨

 私の方から1点だけ。COP10の状況について御報告をさせていただきたいと思います。
 今週から、御案内のとおり、開催をされております。先日、火曜日だったですかね、私もちょっと、さっと行ってきたところでありますけれども、ポスト2010年目標や、いわゆるABSの他にも、保護地域や海洋などの個別議題についても、今、活発に議論が行われているところであります。ポスト2010年の目標につきましては、EUが意欲的な目標を掲げているという一方で、そのほかの国から達成可能な目標とする必要性などについても言及がなされているところでございます。
 また、途上国を中心に、ポスト2010年目標というのはABS議定書採択の資金支援と合わせて決定されるべき、との意見が示されているというところでございます。ABSについては、非公式協議を行うグループの下に、テーマ別、それぞれの小グループを設置をして、合意形成に向けた調整が連日未明まで行われているというところでございます。
 そのほか、個別議題に係わるものとしては、保護地域や、あるいは海洋と沿岸の生物多様性などの審議が行われておりまして、一部議題ではコンタクトグループが設置されて、合意形成に向けた調整が、今、行われているということでございます。
 今、関係者が鋭意協議を行っているところでありまして、見通しを述べる段階ではないと。途中でありますので、そのように思いますけれども、人類存立の基盤である、地球上の生物多様性を大切にするという共通認識をベースにおけば、必ず合意点が見つかるものと確信をしております。COP10議長国として、議論の取りまとめと会議の成功に向けて、COP10議長である環境大臣と一丸となって、最大限努力をしてまいりたいというふうに思っております。
 私からは以上です。皆さんから、いかがでしょうか。

2.質疑応答

(問)午前中に基本的な合意がなされた、新潟での水俣病訴訟について御意見を伺いたいと思います。
(答)新潟4次訴訟和解の話だと思いますけれども、まず一つは、ここに至るまでの原告の皆様の御努力に、心から、心から敬意を表したいというふうに思っております。今後は基本的合意に基づいて、個別原告の判定手続きなど適切に実施をしていくと共に、特措法の救済措置についても引き続き周知徹底を図り、円滑に実施することにより、あたう限りすべての被害者の救済に向けて全力を尽くしてまいりたいというふうに思っております。

(問)COP10なのですけれども、見通しを述べる段階ではないということなのですが、明日、ただ、大臣がまた行かれまして、いわゆるABSのワーキンググループの報告を、確か受ける段取りになっているかと思うのですけれども。感触でもよいのですけれども、見通しというか、どの辺まで来ているかというのは言えることはないのですか。
(答)見通しとして、どこまでどうなっているという、個別具体的なことを、やはり今、何せ動いている真っ最中でありますので、言うのは適切ではないと思われますが、ただ一つ言えることは、活発に議論がされていると。ここ日本において、国連地球生きもの会議において、生物多様性についての議論が行われているといういうことが、私は、とても意義のある素晴らしいことであろうなということも、この間、御邪魔をさせていただいた時に思わせていただきました。どうぞ是非、日本でこういう国際会議が開かれているわけでありますから、確かにおっしゃいますように、中身について注視を、気になっていただくことも非常にありがたいことでもありますが、これは何せ交渉事でもあります。しかも世界各国から100名以上の環境大臣がいらっしゃる。全部で192か193の、国と地域の方々がいらっしゃるというのは、これはもう、皆さん、こういう場面に出くわすのは、私、特に環境分野においては、私はなかなか無い機会だと思っておりますので、是非とも日本国内の皆様方の、是非ペンの力、プレスの皆さんの力で是非こういう尊い、そして素晴らしい、未来に向けての会議が行われていることも、是非、併せて広めていただけたらありがたいかなというふうに思います。

(問)先ほど発表になった報道資料なのですけれども、家電の4品目の、廃棄されたもののうちの、不法投棄の台数が2009年度の数値で6年ぶりに増加に転じたというふうになっているのですけれども。この情報が政務官の御手元に入っているかということと、もし感想というか、御所見をお聞きできればと思っているのですけれども。
(答)まだ情報としては、私は今日午前中委員会に入りっぱなしでございましたので、これから伺うところでありますけれども。
(問)家電4品目の不法投棄が、平成15年をピークに減っていたのですけれども、平成21年度、増加に転じたというふうなリリース内容なのですが。で、多くがブラウン管のテレビだというふうに書かれているのですけれども。
(答)そうですか。廃棄をされているのが増えているということは、非常に私は遺憾なことだと思っております。
 実はこの間、マレーシアに行った時に、ブラウン管のガラスをリサイクルする工場を視察をしてきたのですね。私、普通の、例えばガラスだったら何でもリサイクルできるのかなと思っていたら、やはり、いろいろなガラスの中の成分の関係があって、ブラウン管というのは特殊なものでないとだめなのだそうでありまして。そういう不法投棄されるものがあったら、これは本当に立派な資源でありますので、是非、日本の循環型社会に向けての環境技術を生かして、そういうものをしっかり回収して。視察した会社も日系の企業さんがクアラルンプールでやってらっしゃって、本当にすばらしいことをやってらした。ブラウン管のガラスを、もう一度別のテレビのブラウン管にするという行程を見てきたのですけれども、そういう不法投棄が無いように、是非、呼び掛けも、私はしていきたいなというふうにも思っておりますし。
 だからこそ私、いつも何度も言っておりますけれども、環境教育。やはり、環境を良くするのも悪くするのも、どんなにルール、規制をかけたって、やはり、罰則をかけたって、だめでありまして。投棄をしないとか、環境を守るとか、あるいはリサイクルをしていくのだという気持ちを育てていくことが、何よりも重要なんだろうというふうに、ちょっと、今のお話を伺って、感想として思わさせていただきました。ありがとうございます。

(以上)

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