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環境省大臣記者会見・談話等>副大臣・大臣政務官記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

田島副大臣・大谷大臣政務官記者会見録(平成22年2月25日(木))


1.発言要旨

(副大臣)今日はちょっと急遽本会議もありましたものですから、会見の時間を遅らせることになりました。皆さんには御迷惑をおかけしました。失礼いたしました。
 私の方から冒頭御報告事項がございます。来る26日(金)、明日ですけれども13時半から水俣病の特措法に御賛成をいただいている出水の会、芦北の会、そして獅子島の会の方々に対して、鹿児島県の出水市におきまして救済措置の方針の案の細目の案について説明をさせていただきたいと思っております。国会開会中でもありますので、政務三役で御邪魔することはできませんが、小林事務次官を派遣したいと思っております。場所は、出水市のツル博物館クレインパークいずみをお借りして、明日13時半から説明の機会を設けさせていただきたいと思っております。また、同じ26日の同時刻に熊本地裁で不知火訴訟の第3回目の和解協議が行われます。被告であります国から対象地域、出生年などの説明を行うことにしております。私どもとしては、前々からずっと申し上げてきているとおりでありますけれども、救済法に基づく救済を求めていただいている方も、また裁判で争われている方も早期に解決をしていきたいという思いに変わりはございません。また今後も水俣病の被害者の早期救済の実現に向けて最大限の努力をしていきたいと考えておりますので、その点についても申し添えておきたいと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)温暖化の基本法と行程表の話なのですけれども、先般の副大臣級会合で終わった後の小沢大臣のぶら下がり取材でこれからの理論はできるだけ開かれた形にしていきたいと過程にあったのですが、副大臣としてその開かれた理論、あり方と言いますかやり方としてどういう方法があるとお考えですか。
(副大臣)方法としての選択肢としてはいくつか当然考えられるかと思っております。例えば、もう一方で出席をさせていただいている税制調査会は、マスコミの皆さんにもオープンにし、またインターネットで公開するといった方法をお取りになってらっしゃいます。 結構この会議につきましては突発的に行われるケースが非常に多く、会場の都合等々、いろいろな制約やハンディーも考えられるかと思いますけれども、私個人としても能う限り公開することについては、そのとおりだと思っております。ただ、どういった方法が良いか等については、仙谷会長、そして小沢事務局長がお考えをいただくことだというふうに思いますし、まだ正式に副大臣会合の中で公開についてのお尋ねがあって合意を得たものでもありませんので、それはまた本日以降開催される副大臣会合でメンバーの総意を持って公開のスタイルに進んでいくのではないかと思っておりますので、提案があった際には私は賛成したいと思っております。

(問)今の件で整理をさせていただきたいのですが、今週中にも副大臣級検討チームをもう一度開きたいと。それから、その上のレベルの閣僚委員会を開いたうえで、3月5日の閣議決定を目指したいというのが小沢大臣の御意向かと思うのですが、その過程で公開するというのは、議論している場面を公開するというのを含んでいらっしゃるのですか。 
(副大臣)私はそのように思っているのですが、ただそこは大臣のニュアンスと公開というイメージが一致しているかどうかについては、ちょっと不確かな部分でもあります。全く一緒か、一緒の意味で公開と捉えているかどうかと言われると、そこはちょっと自信がございません。ただ、私どもが一般的にその議論の過程等々を公開するということは、その会議で誰がどういった発言をしたのかをつぶさに明らかにしていくことが公開だというふうに認識しております。これはあくまで私個人の考えですが。

(問)水俣についてですけれども、明日の3団体に特措法の細目を説明するということですけれども、これは和解協議で提示するものと同じ内容だと理解してよろしいでしょうか。
(副大臣)私どもも再三申し上げているとおり、裁判で争っている方も特措法に基づいて救済を求めている方についても等しくでこぼこの無いような対応をしていきたいということをずっと申し上げておりますので、その流れ、考え方としては同じだというふうに理解いただいたら結構かと思います。 
(問)要するに、対象地域とか出生年についての説明をされるということですね。
(副大臣)はい。

(問)あと和解協議と同じ26日に設定されたというのは、何かお考えがあってのことなのでしょうか。 
(副大臣)いいえ。その背景については、私自身が指示をしたわけではなく、ただ一方では裁判で争っていらっしゃる方々と、そして救済法に基づいての救済を求めていらっしゃる方々との、いわゆる時間軸での早い、遅いといったようなもし意見が出るのであるならば、やはり同じ時間にきちんと説明をするのが、公平な省としての対応ではないかというようなことから、日時等の設定をこのようにさせていただいたところであります。後々こうした団体間での本来の内容とはまた違う、やり方等々で苦情等がやはり起こってくることは、あまり私どもも望むことではありませんので、そういった点では同じ日の同じ時刻にということでセットをさせていただきました。

(問)環境省の側としては、今回でひとまず環境省側から説明できることは一通り説明するという位置付けなのでしょうか。
(副大臣)そこは今回に限ってではないと思います。まだ金額等々についてまでの提示は踏み込んでおりません。あくまでも先ほども申し上げたとおり対象地域でありますとか、出生年の問題等についての説明を行うということで留めておくところでありますので、まだこれから一番の関心の高い金額等々についての協議が残ると思います。

(問)そうすると明日は金額は提示しないということですか。
(副大臣)今の段階ではそのつもりではありません。

(問)今後とも和解協議に合わせて、同時に団体と会っていくというやり方をされるのでしょうか。
(副大臣)ただですね、和解協議自体がどのような形で裁判官の方から御提示をいただくか、またその中身についても、どこまでお話を入れていただくか、まだ読めるものでもございませんので、必ずしも一緒かと言われると「そうです。」ともなかなか答えにくい部分ではあります。またその和解の内容等についてもどこまでお話していただけるのか、ちょっとわかりませんので、御説明ここは控えさせていただきたいと思っておりますが、あくまでも今回現地に、出水に訪問をして小林事務次官の方から御説明をさせていただく件については、先ほど申し上げたいわゆる対象となる地域、また出生年等を説明したいと考えているところであります。

(問)来週の末に小沢大臣が水俣の方に行かれるという報道がありましたけれども、その目的はどのようなものでしょうか。
(副大臣)私も新聞を見てびっくりしました。かねてから大臣が是非水俣の現地に入りたいという御希望をお持ちだったことは事実でありますが、いつ行くのか、また何を話に行くのかといったことまで、この新聞のとおりにやらなければならないのかなと思っているところでもありまして、正直私どもとしてはこの記事を見てびっくりして大臣に確認を取ったところでもあります。具体的な日程であるとか、どこを訪問するかについては、まだ中でも検討しているところであり、ただ大臣が現地を訪問したいというかねてからの希望があることは紛れもない事実でございますので、また詳細の日程等が決まりましたら、皆さんにお伝えをさせていただきたいと思いますし、これにつきましてはやはり国会日程等々がございますので、その点についても一定配慮しなければならないことでありますから、また、こうした日時や訪問先等々が決まりましたら皆さんに、検討のうえ、御報告をさせてもらいたいと思っております。 

(問)現時点では3月6日に訪問する予定は無いということでしょうか。
(副大臣)今はまだ検討しているところでありまして、6日かどうかもまだ言えるわけがありませんね。

(問)それから重ねてお伺いすることになるかと思うのですが、5月1日に新たな救済措置をスタートさせるということに関してはお変わりはありませんでしょうか。
(副大臣)そのつもりで今検討を進めているところであります。まだその目標と言いますか、5月1日までに手続きがスタートしているという目標は撤回してはおりません。そのつもりで進めているところです。

(問)出生年や対象地域とありましたけれども、新潟の阿賀野患者会についてはどのように進めて行かれますか。 
(副大臣)和解の申し入れというお話がありまして、そちらの新潟阿賀野患者会の皆さん、弁護団の皆さんとも話を進めていかなければならないことだと思っております。ただ、 前々から申し上げているとおり、水俣と新潟と当然地域であるとか経緯だとかは違うのですけれども、同じように水俣病被害者救済ということで、また地域によってのでこぼこというものも私どもは作りたくないと考えておりますので、その点についても、一定地域のその特性は違いますけれども、同じような視点でこの救済に対する考え方については取りまとめていかなければならないと思っております。ただタイムラグとして、やはり新潟の方が後から和解協議というようなお話があったものですから、これからの課題として、決して、遅れてはおりますけれども同じように、できれば急いでその方針等々の、和解協議に入れるようにやっていければと思っているところであります。

(問)これまで2回事前協議を阿賀野患者会とやっていると思うのですけれども、進捗状況、見通しはいかがでしょうか。
(副大臣)やはり和解協議の内容ということでありますので、ちょっと詳細の部分については発言は控えさせていただきたいと思っております。そんなところでお許しください。

(問)事務次官の面会なのですけれども、狙いとしては和解協議にばかり注目がいっているという非原告に対する対策ということがあるのでしょうか。
(副大臣)そればかりを穴埋めするために行くのではありません。やはり常日頃から連携も担当部署でやらせていただいてはいるのですけれども、事務方のトップを環境省から送り込むという意味では大変重い説明の場だと私は考えております。たまたま同じ時間帯の和解協議の場があるわけでありますけれども、環境省としては、賛同をいただいているその3団体に対しても敬意をもってきちんと御説明をさせていただく覚悟で事務次官を送るつもりでありますので、そういった感情的なものだけで、それを払拭するためだけに送り込むような考え方だけではないということは是非御理解をいただきたいと思います。

(以上)

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