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大臣記者会見・談話等

松本大臣記者会見録(平成22年10月15日(金))


1.発言要旨

 おはようございます。まず2点、発言がございます。
 いよいよ来週の月曜日から、生物多様性条約、COP10、第10回の締約国会議があります。明後日から名古屋に入りまして、準備しながら臨んでまいりますけれども、生物多様性の保全と持続可能な利用、ABSの問題等々ありますけれども、一生懸命やっていきたいというふうに思います。「空白期間を生じさせない」という、私ニューヨークへ行って1週間、こればかり皆さんから言われます。そのことをしっかり腹に入れて、ポスト2010年問題、枠組みをつくっていきたいと思いますし、遺伝資源の利用、そして配分というところも、かなり困難はありますけれども、もう17年ぐらい、そして今年3月、5月、7月、9月とずっと作業していきながら、今回もプレで作業部会もやっておりますので、何とか合意にこぎつけていきたいなというふうに思っております。
 いずれにしましても、議長国という大変重い責任を持っておりますし、ようやく子供たち、若い人たちの中にも「生物多様性」という言葉が浸透してきて、ひょっとしたら大人が一番知らないのではないかと思うぐらいの状況ですので、何とかこれを契機に、やはり生物多様性がどれだけ大事なことかということも、広報、周知をしていきたいなと、そして未来につなげていきたいなというふうに思っております。
 2点目ですが、環境省は、新潟県、佐渡市との協議の結果、第3回目となるトキの放鳥を11月1日から行うことを決定しました。今回は、現在、順化訓練を行っている野生復帰ステーションの順化ケージの扉を開けて、11月30日までの1カ月間にトキが自然に野生下に出ていくのを待つソフトリリースの方式で行います。放鳥個体数は、8月4日から順化訓練を実施していた14羽、雄8羽、雌6羽、すべてを予定しています。
 以上です。

2.質疑応答

(問)月曜日のCOP10の開会式で、大臣も、初めに御挨拶をされるかと思いますけれども、その中で特に世界に訴えたいということはありますでしょうか。
(答)訴えたいというのは、やはり生物多様性そのものの重要性というか、今まで自然の恵みを受けてきましたけれども、その自然に対する保全とか、そういったものがなかなかできてこなかった。命をつないできて、命を育んできたこの自然というものをしっかり見据えていけば、持続可能な利用をしていかなければならないし、しかも、薬とか食品とか、人類の福利に貢献するものが一方にあって、それを提供する国があって、その提供する国の自然が破壊されるというふうな状況がありますから、こちらは保全をする、こちらは福利に貢献をするという、ある意味ではどちらもよい状況をつくっていきたい。共通の利益は必ずあるわけですから、そこのところを膨らませていって、何とかまとめていきたいというのが望んでいること。しかも、一番は、やはりポスト2010年の大きな世界目標をつくり上げていくこと、それが一番ですね。

(問)トキの放鳥についてなのですが、一つは3カ月ぐらいの訓練が必要ということだったのですけれども、11月1日という日を選ばれた理由は何かあるのかどうかという点と、今回、順化ケージからの直接の放鳥なのですけれども、懸念材料、何か心配しているようなことがあれば、あるいは逆に期待ですね、あれば、その点についてお願いします。
(答)期待はありますし、懸念もあります。それで、詳しいことはよく分かりません。何で11月1日なのかということもありますけれども、順調に育って、したたかに生きてくれたらという思いだけですね。

(問)今年はペアができたのですけれども、産卵までいったのですが、ひな誕生には至らなかったのですけれども、その辺り、今回また羽数が増えるのですが、その辺りの来春への期待みたいなものはございますか。
(答)期待はしています。ただ、詳しいことはよく分かりませんけれども、とにかく見守っていきながら、事あるごとにウォッチしていく必要があるなというふうに思っています。

(問)小沢元代表が、政治資金の問題で、起訴議決の無効を求める行政訴訟を今日起こす方針だというふうに報道されていますが、それに対する受け止めと、今後の国会運営だとか党運営への影響をどのようにお考えか。
(答)新聞ではそういう報道は読んでおりますけれども、詳しい中身が分かりませんので、まして御本人がなされることですから、コメントは差し控えたいと思います。

(以上)

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