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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

小沢大臣記者会見録(平成22年6月22日(火))


1.発言要旨

 閣議後会見ということで、私から報告が2点ございます。まず財政運営戦略について。財政運営戦略を、本日閣議決定をいたしました。政府として、「強い経済」「強い財政」「強い社会保障」の一体的実現を目指すというものでございます。この戦略により、平成23年度から平成25年度を対象とする中期財政フレームが策定をされました。この中で、「歳出増又は歳入減を伴う施策の新たな導入・拡充を行う際は、原則として、恒久的な歳出削減又は恒久的な歳入確保措置により、それに見合う安定的な財源を確保するものとする、「ペイアズユーゴー原則」が決定されております。環境省としては、地球温暖化対策税の導入や、各種地球温暖化対策の強化を進めて、グリーン・イノベーションの促進を通じた環境と成長の両立に全力を上げてまいる所存でございます。
 それから、阿賀野患者会との訴訟について先般御報告を申し上げましたが、23日水曜日、新潟地裁に対し、国としての和解協議の意向を申し入れに行くこととなりました。今後、和解協議が円滑に行われ、早期解決が実現できるように努力したいと思っています。
 私からは、以上御報告申し上げます。

2.質疑応答

(問)まず1点目ですが、消費税の関連です。消費税の増税が参院選の争点として浮上したことに関連して、昨日菅首相が記者会見の中で、消費税の引上げは少なくとも2、3年は無いというふうな説明をされました。ただ、鳩山前首相は増税しないというふうに言い続けてこられて、首相が替わって急に増税が浮上したということについては説明不足ではないかというふうな声もあります。閣僚の1人として、どのように国民に理解を求めていくかという点について、まずお尋ねします。
(答)それに関しては、鳩山内閣としては、一切の論議を封じていたという話ではないというふうに私は理解をしております。今日も、閣僚懇の中でもいろいろな意見が出されておりましたが、私個人ももう既に、菅総理にも、党の方ということで玄葉政調会長にも、私の、いわゆる北欧モデルの論文をお届けしてありまして、今日もその発言をさせていただいて、何のための増税かという話をはっきりさせなければいけない、と。要は、財政収支の悪化ということだけで、国民の皆さんの御理解を得ることはなかなか難しい。この国のこれからの在り方、国家モデルを明確にする議論をしていく必要があるという話を申し上げ、菅さんからもその後ですね、いろいろな閣僚の御意見をいただいてありがとう、また是非皆さんの意見を参考にさせていただきたいという話がありました。今申し上げましたように、ですからいろいろな議論をしていくことは必要だということだと思っておりまして、そういった意味では、結論的に言えば、必ずしも4年間は増税を行わないという話に反するという話ではないというふうに思っています。

(問)2点目です。今おっしゃった阿賀野患者会との協議の関連なのですが、国の基本方針というのは、和解内容は特措法による救済と、そうずれないというふうなところかと思いますが、改めて、どのような姿勢で協議に臨まれるのか伺いたいと思います。
(答)今おっしゃっていただいたとおりであります。熊本の例をしっかりと、先行例として意識して対応してまいりたいと思っております。

(問)患者会との協議なのですけれども、これは日程とかスケジュールというのは、どんなふうに見通しを立てていらっしゃるのでしょうか。
(答)その当日の日程はですね、23日の15時に裁判所に国としてまいります。環境省は西尾参与が対応をいたします。今後の予定は、国としては、次回裁判期日の予定でありました7月8日に和解協議を開始したいというふうに思っておりまして、その旨を新潟地裁にお願いをする方向というふうに思っております。

(問)各党からマニフェストや参院選の選挙公約が出て来てますけれども、大臣は環境部分については御覧になってますか。
(答)もちろんです。
(問)分析など、大臣の印象をお願いします。
(答)既定路線として、環境、いわゆる25%、それから基本法といったものが定着したなというふうに思っておりまして、ある意味では、意見を提案をする段階は、環境問題に関して、温暖化に関しては終わって、いよいよ実行に入っていく段階なのかなというふうに思っています。ですから、選挙の争点ということよりも、選挙後の国会でいかに基本法を挙げていくかということが、私に課せられた責任かなというふうに思って見ております。

(問)民主党の公約の中で、環境分野で強調したいというポイントというのはどこですか。
(答)それはもう、あそこに出ておりましたけれども、25%という話を国際社会に提案をした、と。それを実行していくために、いわゆる基本法を作っていく。そして、そういった基本法を作る中で、制度設計を進めていくということだと思います。

(問)キーワードの一つ、グリーンイノベーションですけれども、これの心と言いますか、精神を一つ御説明を。
(答)これはまあ、私がかねてから言っておりますのは、環境と成長の両立という言い方をしてます。菅総理の言葉で言えば強い経済と、その中の一つの大きな柱がグリーンイノベーションだというふうに思っておりまして、そこは確かに、おっしゃるとおりにそこが一つのセールスポイントなのかもしれません。

(問)阿賀野患者会の件なのですが、事前協議が行われているケースに比べてですね、長くかかってきているんですけれども、今後の見通しについてですね、なにか特段障害になりそうなものがあるかどうかとかですね、このあたりについての見解をお願いしたいのですが。
(答)報告を私が受けている限りにおいてはですね、熊本の例も、各患者のみなさん達もしっかり踏まえて対応していただいているというふうに承知をしておりまして、とりあえず今のところ特別な障害という話は聞いておりません。違いがあるとすればですね、障害という意味ではないのですが、昭和電工さんが現地にないというところは、熊本におけるチッソとちょっと違う環境でありますけれども、昭和電工さんのほうも前向きな対応をしていただけるというふうに聞いておりますので、それがあったから患者の皆さんも踏み切ったというところもありますので、当面、丁寧に、しっかりやっていかなければいけませんけれども、具体的な障害があるという意識はありません。
(問)そうすると、一定程度の期間、協議が有れば和解にもっていけるということでしょうか。
(答)十分、可能性は大きいと思っております。

(問)国水研の研究結果で、チッソが排水を止めた、69年以降に生まれた方々の、へその緒のメチル水銀値がかなり高いという調査結果が出たと思うのですが、その結果への受け止めについてお願いします。
(答)かなり高いというか、高い値もあるというデータだと思っておりまして、既に5月の時点で一回報道にも出された話だというふうに思っています。大事なことは、いわゆる、排水を止めた後の、いわゆる患者さんといいますか、被害を被った方々の対応も、そこで区切って後は一切なにもしないということではありませんので、しっかりとそこは、へその緒のデータとかですね、そういうものをベースにですね、対応をしたいと思っておりますから、そこは対応においても問題はないんだろうというふうに思っております。逆に今なんで出たのかなあというふうに思ってまして、5月に一度記事も出た案件なのでというふうに思っています。

(問)生物多様性のIPCC版IPBESなんですけども、前に日本として事務局の手を挙げたいというふうなことをおっしゃっていたかと思うんですけれども、そのお気持ち自体はお変わりなく。
(答)変わっておりませんが、その後どういう対応が出来るかですね、今のところまだ具体的な話を申し上げる材料がありません。今、省内含めてですね、あるいは関係省庁と話をしてもらっている段階というふうに承知をしておいてください。私自身の気持ちは、是非やりたいと思っているんですが、かなり大きい案件なので、IPCCの生物多様性版ということになりますとね。私としては、そのくらい日本が手を挙げた方がいいんじゃないのという話で、今、省内、あるいはまた関係省庁と話を始めていただいております。
(問)それはやはり事務局として手を挙げるとなると、金額という面で貢献していくということも求められてくるということで、なかなか難しいところもあるのでしょうか。
(答)どうでしょうね、金の問題ももちろん今おっしゃったとおりですが、あとやっぱり人材含めてですね、やっぱりそれはあるんだろうと思いますね。

(問)クールビズということで以前ネクタイのお話が出てきたと思うのですけれども、大臣最近、ネクタイを着けてらっしゃらない。クールビズということで、心掛けていることと、ネクタイが無くて、これから選挙の応援等もあると思うのですが、その辺はどのようにお考えでしょうか。
(答)エコネクタイというネクタイを最近しておりまして、今日してくれば良かったかな。
 少なくともネクタイ業界の皆さん達の理解を求めるためにですね、しているのですが、今たまたま、役所に置いてあるものですから、宿舎から閣議に行ってそのまま来てしまったので、そういうところも考えながらやってきたいというふうに思います。
(問)クールビズということで外しているというわけではなくて。
(答)いやいや。クールビズで外していて、だけども、エコネクタイというですね、蝶ネクタイふうのやつがあって、ネクタイ業界の皆さんにも御評価をいただけるような、こういうやつでね。クールタイ。エコネクタイじゃないクールタイ。こういうのをやったりしてるんですけどね。クールビズとそれからネクタイ業界の皆さんへの配慮としてのクールタイ。どうですかね。
(問)クールタイは閣僚の中で流行らせたりとかはしないのですか。
(答)とりあえずまだ様子見なんですよね。

(以上)

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