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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

小沢大臣記者会見録(平成22年5月25日(火))


1.発言要旨

 閣議後の御報告を申し上げたいと思います。
 本日の閣僚懇談会において、クールビズとして6月1日から冷房時の室温28℃の設定とそれに適した軽装の実施を、私から依頼いたしました。国民の皆様方におかれましても、クールビズの更なる徹底、チャレンジ25の重要なプランでございますので、是非とも御協力をお願いしたいと、改めてこの場を通じてお願いを申し上げます。
 それから2番目ですが、TEMM12の結果についてでございます。22日、23日、北海道千歳市及び苫小牧市で、「第12回 日中韓三ヵ国 環境大臣会合」を行いました。私が議長として、今回の会合は進めさせていただきました。主な成果は以下の3点でございまして、第1に東アジア共同体構想の実現に向けて、環境分野が中核的な役割を果たすべきことに合意がされました。それから2番目は、三ヵ国共同行動計画を策定し、今週末の日中韓サミットで、韓国側から、報告をされる予定でございます。3番目は、黄砂、光化学オキシダント、海洋ゴミなどの越境汚染での分野での協力と対策を強化することを中国・韓国に要請し、合意がなされました。本年中において、中国において黄砂の対策会議が開かれるというように期待をしております。
 それから、水俣病の第三者委員会の座長の選任及び第1回委員会開催について御報告をいたします。第三者委員会の座長につきましては、原告及び被告双方の合意により、吉井正澄元水俣市長に依頼をし、承諾をいただきました。また、第1回の委員会を、5月30日18時から、水俣市において実施することにいたしました。詳細は追って貼り出しを行います。今後、この第三者委員会による判定をしっかりと進めていただくと同時に、特措法の救済措置の方針に基づく検診・判定作業が、関係県によりスムーズに進められることを期待しております。
 私からは以上、御報告は3点でございます。あとは、どうぞお願いします。

2.質疑応答

(問)今の水俣の件なのですけれども、吉井さんに座長ということですが、その理由としてはどういうところなのでしょうか。
(答)この水俣の問題に関しては、当然のことながら、お詳しく、経験も豊富であり、人格・識見的に優れているということで、不知火会の皆さん方も我々も信頼している方だということでございます。

(問)普天間の問題なんですけども、総理がこれまで最低でも県外とおっしゃってたと思うんですが、それを先般、辺野古周辺と表明されました。沖縄の知事などから遺憾の声も上がってますけども、それについてどう思われるかという点と、辺野古周辺と表明された時、更に環境に配慮するともおっしゃられましたけども、環境大臣としてどのようにかかわっていかれるかということをお聞かせ下さい。
(答)県外に、案を作れなかったことに関しては、私も閣僚の一人として国民の皆さんにもお詫びを申し上げたいと、こういうふうに思います。ただ総合的に考えて出した結論でございまして、この結論について大事なポイントは、私は2つあると思っています。一つは、とにかく普天間の危険的状況を早急にやらなければいけない。普天間の移設という話の最大の目的がそれであるにもかかわらず、それが13,4年間ですか、そのままになってしまっているということをですね、とにかく早急に対処する必要がある。それと同時に、もう一つ環境問題は極めて重要だということは、私は、総理にはずっと申し上げてまいりまして、総理自身もそのことは大変深い理解を持っていただいておりますので、そういった意味ではその2つをですね、しっかりやっていくことが重要だというふうに思っているわけです。

(問)昨日の事業仕分けでですね、日本の水をきれいにする会が行っている、魚類の調査、これが廃止というような判定をされて、先ずこの廃止という判定の受け止めと、それから、仕分け人側からは、環境省も事業を発注する際に、発注先の実施体制を良く確認してから発注すべきだというふうな注文がついているんですが、その辺りの対応とかをお願いします。
(答)昨日の今日でありますので、まだ細かい報告は聞いておりませんが、先ほどいろいろな話をした際にですね、そういう状況だということは報告がございました。いつも申し上げているように、国民目線で見た時に、こういうふうに見えるという話があるんだということを、役所全体で受け止めて、更には適切な対応を果たしていきたいというふうに思います。

(問)経済産業省が、エアコンの使用時間を調べた調査をされてるみたいなんですが、その結果、これまではだいたい一日11時間ぐらい使われてると見られていたのが、半分以下の5時間ぐらいだということが分かったんですね。今後の家庭向けのCO2対策にも影響してくるんではないかと思うんですが、御感想をちょっとお願いしたいのですが。
(答)そのデータは初めて聞きました。ただ、私の一貫して主張している立場はですね、我慢を強いる政策ではなくて、快適で安全安心な、いわゆる、生活環境を整えていく中で、CO2の削減を果たしていきたということでありますので、それをベースに考えていきたいというふうに思ってます。11時間使わなくて、5時間で済むようになったという話は、前のデータからの変化がなんなのか、ちょっと調べてみたいと思いますけれども、もしかしたら家庭の断熱とかですね、そういう話も進んで、一回冷やすとずっとそれが長持ちするということであれば最も好ましい話だと思っておりますし、いわゆる、機器の買換えで、省エネ、電気代も安くなりますから、そういったことを大いに進めていきたいと思っているところです。

(問)トキなんですけども、今シーズンの繁殖は非常に難しいという情勢になっているようですが、受け止めを。
(答)本当に残念であります。ただ、自然界での繁殖というのは、いわゆる、現に一回絶滅したわけですから、それだけ厳しいんだなということがあらためて分かると、こういうことことなんだろうと思いますね。ただ、そうは言っても、人工飼育での繁殖は順調に進んでおりますので、また次回に向けてですね努力したいと、あきらめずに頑張りたいと、こう思います。

(以上)

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