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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

小沢大臣記者会見録(平成22年4月6日(火))


1.発言要旨

 閣議関係は特にございません。
 私から1点申し上げたいと思います。トキの検証委員会についてです。昨日トキ死亡事故にかかる検証委員会が開催され、これまでの事故発生等の状況、野生復帰ステーションの整備経緯、トキ保護増殖事業の実施体制について説明及び現地の調査を行いました。委員からは順化ケージ改修の際は飼育専門家の確認が必要であること、あるいはトキの異常音確認後3月9日の最後の異常音確認までの間、これは録音になっている訳ですが3時間あったと。この時間に人が気付いていれば被害の拡大を防げたのではないかという指摘、あるいはまたこれまで外敵が侵入した際に専門家や地元の方に報告し意見をもらえばよかったのではないかという意見をいただきました。今後4月中に3回の検討会を新潟県内で予定しておりまして結論を出すことといたしております。とりあえず私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)トキの検証委員会なんですけども、端的に言って天敵対策が甘かったのではないかという指摘だと思うんですが、これから議論は続くと思うんですが、大臣その点はいかがでしょう。
(答)最終結論を待ってきちっとした私の見解を出させていただきたいと思っていますが、
 私も現地に行かしていただいた時に、今のような印象は持っております。ですからそういった意見が出た事についてはもっともな意見だと受け止めています。

(問)トキなんですけども、そういうことになると当初の発注元に対して修理をするときに、お金の遡及を実際の発注元に請求していくことも考えられているのか。
(答)そこはまだわかりません。要はそれは損害賠償みたいな意味ですか。
(問)これからの修理含めてですね。
(答)損害賠償的にちゃんと直してくれて当たり前で、そこはお金を払わないという意味ですか。その辺の細かいところは今後の検証でやってもらいたいと思っています。

(問)やはり改修が必要となってくると時間もかかるんじゃないかと想像するんですが、改めて三次放鳥の見通しというのはいかがですか。
(答)確かに改修必要という事になってくればある程度の時間は必要になりますが、
 ただ所謂全体の骨格そのものは出来ていますので、後は穴の埋め方ですから、そこのところは少なくともそんなに建て直すようなイメージとは全然違うと思います。放鳥は有るとしても9月以降。卵との関係で言えばですね。ということなので、なんとか5月いっぱいくらいまでにですね、全部の処理が終われば、改めてそちらのほうの専門家委員会で決定をしていただこうと思っていますが、もしそういう形になっても条件が整えばですね、物理的には可能というふうに聞いています。

(問)閣僚としてお伺いしたいんですけども、自民党の与謝野さんが離党されて、平沼さんらと新党結成の動きをされていると思うんですけども、それについての御所見を。

(答)閣僚として。そうですね、今回の最大の特徴は与謝野さんにしても平沼さんにしても園田さん藤井さんにしても極めて当選回数が高い人達ですよね。ここがやっぱり今までの新党とは決定的に違って。報道をみると旧党と揶揄されているところもありますが、大変当選回数が高い。で、園田さん与謝野さんはそうではないと思いますが、出てきている報道はかなり右寄りという特徴で、今日的なニーズとは違うのではないかという気が、私はしますね。

(問)大臣がおっしゃった今日的なニーズというのは具体的にどういうものを指しているのでしょうか。
(答)所謂古き日本の伝統とか、あるいは占領政策的外交からの脱却とか、そういったかなり、ちょっと時代がかった感じがして、今目の前で起こっている様々な案件とはかなり違うような気がしているんですけどね。石原慎太郎さんも含めてね。
 あと古屋圭司さんなんかも名前が挙がってますよね。彼はかなりライトな人ですからね。

(問)新党結成の理由には、民主党の支持率が落ちていて、その票の受け皿になれる党が無いんじゃないかという事も理由の一つの様なんですけれども、今のお話からすると受け皿にはなかなかならないんじゃないか、というお考えですか。
(答)少なくとも時代を創っていくような政党では無い様な気がします。

(問)新党は今度の参院選で、民主党の単独過半数阻止というのを掲げていますけれども、それまでの脅威にはなり得ないというお考えですか。
(答)いや、そういうことに対しては極めて有効なんだろうと思いますね。やはり、あの、今申し上げた様に、時代を切り拓いていく様な、そういう役割は果たせないと思いますが、民主党の票を、削り取っていくという、そういう役割は大きいと思っていまして、そういった意味では、今の野党にとっては、民主党の参議院での単独過半数を阻止するというのは、最大のプライオリティーだと思いますが、それに対しては、私は、極めて有効で、そう言う意味では民主党の議員としては危機感を感じてます。ですから、その新党に、所謂なんと言うんですか、評価とか共感とか、そういうものは全く感じませんけれども、私は。所謂民主党の過半数を割り込んで行くという、そういうことに関しては極めて脅威だという風には思ってます。

(問)水俣病に関係してなんですけれども、近く救済策の閣議決定が有るかと思うんですが。新潟関係ですね、訴訟やっていて、患者会とか協議はしてるんですが、これは、閣議決定をしているのが5月1日救済スタートなんですけれども、その後で合流してもらうとか、時間かかりそうなんですけれども、そういう考え方なんでしょうか。
(答)私としてはぜひそうしたいと、そうあって欲しいと希望していますが、今ずっと、新潟の皆さんとも連絡は取り合って、やらしていただいておりまして、かなり、新潟の皆さんとの間のですね、考え方も、調整が進んでいるという風には報告を受けています。
(問)必ずしも同時スタートでなくても、まあ、ここでできるところからということですか。
(答)はい。

(問)今日のお昼にですね、大臣主催の会見というのが開かれて、まあ初めての開催という事なんですが、ともすると一部週刊誌には、興味本位の報道などが先行しがちである中で、それをやられると、そこに寄せる期待というものも含めて。
(答)あまり正直言ってよく分からないんですけど、期待も何も、あまり無いんですけれども、報道に対して、ある意味で言うと、なんて言うんですか、平等公正にやりたいという思いだけですね。だからまあ本当に、もっと言うと、日本の報道のあり方というのは、やっぱり、これは政治も変わらなければいけないと同じ様に、それも変わらなきゃいけないんじゃないでしょうか。かなり既得権化しているところがある様な気はしています。

(問)既得権を打ち破るという。
(答)まあそんな大した気持ちは無いんですけどね。要請があるので答えるという、そういう素直な、私としては、気持ちです。

(以上)

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