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大臣記者会見・談話等

大谷大臣政務官就任共同記者会見録(平成21年9月28日(月))


1.発言要旨

 政務官の大谷信盛でございます。鳩山政権の支持率が70%を超えているこのときにこそ環境行政が前に進むような役割を急いで果たしていきたいと思っております。とりわけ12月にはCOP15がございます。又先週は国連で20年まで90年比マイナス25%ということで大きなリーダーシップを発揮されようと総理がされておりますので、その具体的な手足というものをしっかりと作っていく役割を果たしていきたいと思っております。

2.質疑応答

(問)今お話のありました25%の件ですが、25%という数字をどう受け止めていらっしゃって、産業界からは反対の声も上がっておりますけれどもどういうふうに進めていきたいとお考えでしょうか。

(答)25%は日本が環境外交、環境の課題の中で世界でリーダーシップをとっていくためには、取り込まなければいけない数字の中位の部分ではないかなと思っております。物理的にできないわけではないですから、しっかりとそれに向かって走って世界をリードしていくのだという数字目標としては妥当なものではないかと思っております。

(問)数字をめがけてと言いますか、産業界からは反対がありますけれどもその辺どのように説得したりしますか。

(答)いや反対ではなくて日本だけがそれをやるのは無理ですよというお話ですから、ましてや人類、地球を救うことは大事ですが、日本の国、日本の経済、世界の経済を停滞させるようなことはなきようバランスを持ってやっていくということももう一方の方で大事ですから。必ずしも反対だと受け止めていなくて、これから環境産業というものも含めて、経済のエンジンとして頑張っていかなくてはいけませんし、まして何よりもアメリカ、中国、インドあらゆる世界の国がこのテーブルの上に乗っかかって一緒になってマイナス25%は日本の目標ですけれども、温暖化に取り組んでいきましょうと言うことなので、そこは必ずしも日本だけでやるから反対だと言われているとは思っていないので。

(問)今日の3役会議の中で役割分担について大臣からお示しがあったということですが、大谷政務官としてはどのような分野で発揮されていきたいとお考えですか。

(答)私は国際関係、外交の方が、専門というほどではないですが、関心高いところですし、そちらの分野で今まで頑張らさせていただいたので、特に鳩山さんのマイナス25%に向けた、12月にはCOP15もありますし、その後鳩山イニシアチブというものがしっかりと地球環境、途上国の環境課題を解決していくようなものとなるよう、しっかりと礎を作るという役割を果たしていきたいと思っております。

(問)閣僚級の会合にも出席をされていくということでしょうか。

(答)大臣、副大臣、政務官、3人しかいませんからいろんな割り振りの中でやっていくしかないなと大臣も言っておりますので。

(問)鳩山イニシアチブの件ですが、資金面での援助と言うことになってくると思いますけれども、その辺どういう規模ということをお考えですか。

(答)規模も内容も思いはたくさんありますが、これから環境省の中でも勿論議論していかなくてはいけませんし、各閣僚、各省庁また産業界も合わせて規模、政策的な内容はいくらでも出せますけれども、規模、財源含めてまだまだこれから議論させていただいてと思っております。

(問)12月に次期枠組みの期限が来ますけれども、そのときまでに資金の規模とか額とか財源について詰めていかなくてはいけないという認識はありますでしょうか。

(答)意識はありますし、お金のことは相手もあることですから。急いで頑張りますが、それはもうこれからの努力は勿論するのですが、努力します、それは意識した上で急いでいかなくてはいけないという意識は十分に持っておりますので。

(問)25%削減の目標を実現するために物理的にできない訳ではないという発言がありましたけれども、どうすれば物理的にできるというふうにお考えですか。

(答)極端は話で車乗るのを止めるとか、そういうことをすればできないわけではなくて非現実的な話ですけれども、星に行こうなんて言っているわけではなくて、せめてたとえ話でいうならば、再度月に行きましょうぐらいの話だと思うので、という意味です。それが政治的にどんなに難しいことかよくわかっていておりますが。

(問)御自身のお考えとしては、いわゆる国内での削減分は大体このくらいかな、海外で買うのはこのくらいかなという考えはありますか。

(答)私自身のいわゆる真水といわれるものの数字というものは、ばくっとした数字で頭の中にありますが、取引制度ができていない中、真水がなんぼといっても非現実的な話でありまして、可能な限り真水で頑張るという目標でやっていきたいと思っております。

(問)今までの自民党政権の90年比8%よりは頑張るという認識ということでしょうか。

(答)私個人としては、以上は頑張らないといけないと思っております。

(問)外交の課題、環境省でも他でも例えば水銀の国際的な枠組みを作るとか、あるいは来年のCOP10の話、外交に関わってくるかと思いますが、他にどういった外交課題がありますか。

(答)鳩山イニシアチブが一番大きいと思います。鳩山イニシアチブというのは広いですから、アジアの中において環境の啓蒙であったりとか、援助ではないですよ、啓蒙であったりとか、そういうことも含めておっしゃっていると僕はそう理解しておりますので、環境に関わることでアメリカも含めてアジアの枠の中で連携みたいなものが増えるようなことをしていきたいと思っております。一方で総理は東アジア共同体といっておりますが、まさにいろんな意味で相互依存を高めていき、又いろんなテーマで協力体制を多くしていこうということですから、まさに環境というのはみんなが人類のためにやらなくてはいけないということで、そこの分野で大いにリーダーシップを果たせるようにしていきたいですし、大きい分野の中で環境ですけれども広げて頑張らさせていただきたいと思っております。

(問)マニフェストの中で地球温暖化対策税を掲げていらっしゃいましたが、マイナス25%を達成するためにいつ頃どのような形で導入するのが適切とお考えでしょうか。

(答)産業界も日本の世論も理解できたときに導入をすべきであり、そうなるように作業に活動にと急いでいかなくてはいけないと考えております。

(問)導入する際に暫定税率の廃止とかどういう形にすればいいとお考えですか。

(答)今、頭の中に3つ4つ浮かびますが、どれもみな現実打診しながら、どれが一番経済的なマイナスにならず世論も後押ししていただいてCO2も減ると日本のリーダーシップも高まると、4つくらいのことがベストミックスで上がっていくようなものを選びたいと思っております。政府だけで選ぶのではなくて国民的議論もいるのかなあと思います。

(問)明日、補正の見直しの関係で視察にいかれると言うことですが、補正見直しについてある程度スタンスをお聞かせ願いますか。

(答)無駄なものは何もないと言えば何もないし、補正というくらいですから補って組んだ予算ですから、別に急いでいないという理由はまかり通りますよね。そんな中でしっかりとここは未だ急がなくても良いでしょというものを選びたいと思っております。

(問)温暖化防止を進めるために、何か新しい法律の枠組み、制度の枠組みというものが構想の中にあるのでしょうか。

(答)基本法がありますが。

(問)特措法みたいなものを作ってもっと規制を厳しくするとか。

(答)必要となれば何かと思いますけれども、現時点でこれというものを持ち合わせておりません。もっと広報というかそういうものを大事にしなくてはいけないのかと思っております。国民的な世論無くして絶対に達成できないですし、クーラーをあまり使わないでくださいから始まって、ある意味慣れた近代的な生活を不便を強いるようなこともあるわけですから、その上でやはり頑張ろうという、マイナス25%削減ですから、温暖化に限ればですね、そういう意味では広報というのはもっともっと必要になってくるものと思っております。

(問)アジアとの関係で言えば廃棄物の問題が資源を一掃するといいながら廃棄物が行っていると言うことが、時々国際問題になっている例もあるようなのですが、そこら辺は何か。例えば日本のゴミが外国に行って悪さをしているということで。

(答)向こうのゴミがこっちに来ているものもありますよね。そういうのは大いにテーブルを作って問題解決に向けて議論をさせていただきたいと思いますが。そういうのも含めて東アジア共同体の中における環境のテーマかなと思っております。私海水浴にはここ数年行っておりませんが、5年ほど前に一度妻と日本海に行きますと落ちているゴミが全部韓国語が書いてあったので、これは是非なんとかと思っております。

 せっかくですので最後に一言良いでしょうか。環境のために何か良い事していますかと聞かれますよと言って、どうしても言いたかったことがあって、最初は緊張して言わなかったので言っておきます。環境のために大谷政務官どのような良い事しておりますか?私はものを大事にしております。私の乗っている車は初期型のプリウスなのですが、これが走行距離25万でございまして、もうちょっと頑張ったらギネスに載れるかなあと思っているのですが、トヨタさんに問い合わせたところ「さような記録は別にとっておりません」といわれてしまいまして、「もしかしたらタクシーとして使っている方も多いのでそちら様には40万キロ、50万キロということもあるのではないでしょうか」といわれて、ちょっとショックに陥っているのですが、ものを大事にするとスーツは大体10年くらいは着ておりますし、ケチとも言われますが「もったいない」という昔の言葉を地でいくことを誇りとしております。

(以上)

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