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環境省大臣記者会見・談話等>事務次官会見要旨

大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成21年7月23日(木))


1.発言要旨

 本日の事務次官等会議でございますけれども、一般案件が2件、政令が4件ありましたけれども、環境省関係の案件はございませんでした。また特にこの際、私の方から申し上げたいということも今日はございません。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

質問
火曜日に衆議院が解散されて、国会が閉会ということになりましたが、今国会を振り返っていただいて、議員立法も含めて環境省に関わる法律がいくつか成立しましたけれども、総括のような形で振り返っていただけますでしょうか。

今の次官の立場と違う、自分が担当していたことがえこひいきになってしまうかもしれませんけれども申し上げます。環境省全体として見ますと、閣法で国立公園の法律と土壌汚染の法律とあったわけでございますけれども、いずれもなかなか内容的には重い点がございまして、そういう意味では十分御審議いただいて、成立できたことは大変良かったと思っております。また議員立法もいろいろと目白押しでございました。一番重たいものとしては、かねて御質問いただいていますけれども、水俣の救済ということで、被害者の方々の救済の特別措置法が本当に与野党、たいへん長い間議論いただいて作っていただいたということで、これも画期的なことと思いました。時間が切迫する中で、交渉がずいぶんと長く行われたので、大変心配いたしましたが、建設的な議論ができたと思っております。また漂着ゴミの法律も、もちろんこれも役所としてそれぞれの局が御協力したわけでございますが、役所の中で見ますとエアポケットと言いますか、法制度のない部分がありまして、そういう意味では制度ができることで進捗が期待できる分野だということが、改めてできた後で思ったところでございます。大変お手伝いをさせていただきまして良かったと思ったところでございます。そういう意味でそういった議員立法も進みました。低炭素社会づくりについては、与野党から出されたわけですけど、これについては時間切れで残念ながら委員会は立たなかったので、御議論いただいておりません。廃案ということになりますが、次の国会にそういう考え方は引き継がれていくのではないかと思っております。また環境教育を通じた国民の取組を促進する法律というものも、与野党の協議が成り立っておりましたけれども、大変残念ながら委員会が立たなかったということでございます。これも協議の成立まで行っていることですから、次の国会で成案が得られればいいなと期待をいたしております。そういう意味では新しい制度ができたということは大変成果のあった国会であったと思っています。
 またいろいろな予算、補正予算も含めて御審議いただいたわけでございまして、これも環境が経済の中心に育ったと言いますか、環境を守りながらむしろそれが経済を良くしていくという新しい関係が一般に認められたということで、補正予算の額もさることながら、そういった考え方が受けとめられて、補正予算の中に活かされた、あるいは私自身も何回も答弁させていただきましたが、御審議の中でもそういう考え方に御理解がいただけたということで、これも大変実りのあった国会であったと思っております。
 国会ということではないかもしれませんが、国会期間中にはいろいろな国際交渉も進みましたし、そういう意味で単純な感想如何ということでございましたので言わせていただければ、世の中の流れがすごく速くなったなというのが正直な感想でございます。

質問
大型の補正予算、環境省の予算もだいぶ付きました。今度また概算要求の時期だと思いますが、政権交代もあるかもしれないという局面の中で、今度の予算について、どんな方針で臨むのか、どんなことを考えなければいけないのか概要を教えていただけますでしょうか。

例年のことですけれども、8月はだいたい国会がないことが多いので、役所の中でみんなでいろいろと知恵を絞って、来年どういう対策が必要かということで、単に予算だけではなくて、制度、税制ということも含めて議論するのが慣わしでございます。そういう点で見れば、たまたま選挙が行われますけれども、特に例年と変わるということはないと思います。我々としては、最善と思うものを提案していくことに尽きると思っております。あとは課題山積でございまして、世の中の動きが速くなっていますけれども、環境の方も待ったなしということでございますから、もちろん温暖化対策にしてもそうですし、自然との共生についてもそうですし、3Rもそうですけれども、またその他に子供の環境とか化学物質の関係ですとかやらなきゃいけないことは目白押しということでございまして、何とか予算で言えばシーリングの中になるべく合理的に収めるというのが大事な作業かなと思っております。そういう意味でこの夏の時間をフルに使って、一番いいと思うものを提案していく。またおそらく、いろいろな与党の手続きとか、財務当局の御査定とか、冬までかかっていろいろな議論が行われまして、こと予算に関して言えば、最新の状況を踏まえて最善の査定を頂戴するというのが流れでございますから、秋以降の御議論を踏まえて、最善の上にも最善のものを作るということで、むしろ淡々と考えております。

質問
エコポイント制度について、佐藤総務大臣が来年以降も続けるべきだという発言をされているようですけれども、エコポイントの継続について次官はどうお考えになっていますでしょうか。

どういう形でということは、まだ来年の本予算についての省内の議論をしている最中ですので、私の方から予断を持ってお話をすることはできませんけれども、ただエコポイント事業を広く考えますと、今回の補正予算ではなくて、その前から始まっていることでして、私どもからすれば広い意味でのエコポイントは当然、継続されるべきだとは思っております。そこでお尋ねの点ですが、佐藤大臣の御発言を詳らかには承知しておりませんけれども、おそらくおっしゃっているのは、ポイントを国費で付けるというタイプでございましょうか。それも地デジ対応ということで、特に他のものより多く付いているという仕組みでございまして、もし佐藤大臣がそういうことをおっしゃったのであれば、総務省さんのお考えということだと思います。私どもは必ずしも3つの商品だけに限っておりませんし、国費のポイントだけではございませんので、広く考えて最善の仕組みとはどういうものだということは考えていきたいと思います。いずれにしろ、エコポイント自体はいわゆる国費型ということに限らないで申し上げれば、続けていくべきと思っております。

質問
いわゆる国費型の継続についてはどうお考えでしょうか。

それは今回の補正予算がどれだけの効果を上げるかということにかかっていると思います。まだボーナス商戦は始まったばかりでして、その前のデータで言えば、御案内の通り、エアコンは少し出遅れているようですけれども、テレビ、冷蔵庫に関して言えば前年同月比などで2、3割売り上げが伸びているとは聞いております。CO2の排出を減らして、かつ景気も良くするという大変大きな目標がありますので、その成果を見てということになると思います。まずは積んだ予算をしっかり消化して、CO2削減なり、景気対策、環境で経済を良くすることを実現するということが第一の目標ですので、もう少し様子を見る必要があると思います。

質問
成果次第では来年度にも要求するということでしょうか。

それはまだ分かりません。シーリングの枠の中でどういうことがやれるのか、今のエコポイント自体はいろいろなやり方で、ポイント自体は業者につけていただいていますが、周りの周辺のことは国費でやっています。どういう分担がいいのかいうことも含めて、今のやり方がどうなのか予断は持ちませんけれども、必要であればいろいろな事を考えていかなければならないと思っています。

(了)

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