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環境省大臣記者会見・談話等>事務次官会見要旨

大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成21年6月18日(木))


1.発言要旨

 今日の事務次官等会議の案件は、一般案件が2件、政令が2件、配布が1件でした。直接関係するものはありません。
 昨日お知らせしてニュースにもなっておりますが、来週、局長以下で日中環境汚染対策協力ゴールデンウィークを行います。先週の13日のTEMMで斉藤環境大臣と周環境保護部長が日中で合意したものです。6月23日から7月3日の約2週間でありますが、私どもが非常に期待しているのは、第12次5カ年計画を睨んで中国側が窒素酸化物の大気総量削減について考えていく、また窒素・りんの水質総量削減を考えていくということで、共同ワークショップを行います。最初に白石水・大気環境局長が行って局長級対話を行った後、それぞれ具体的なことを行います。それから、重慶で行っております日中水環境協力分野での分散型排水処理施設の完成竣工式もあります。このような形でコベネフィット・アプローチが具体的に見える形で日中で進んでいけば非常によいと思っておりますので紹介させていただきました。

2.質疑応答

質問
政府のエコポイントについて、明日にも対象商品のリストの第一弾が発表されると伺っております。次官としての期待とその対象商品で電子マネーのようなものも対象に挙がっていると聞いておりますが、これがエコなのかということもあったり、家電の小さいブラウン管を大きな液晶テレビにするのはエコにならないのではないかという指摘もある中で、次官としての考えを改めてお願いします。

エコポイントの狙いは、世の中を変えるきっかけにすることであります。省エネ型の商品に買い換わっていく、これは自動車の場合は燃費の良いクリーンな車に買い換わっていく仕掛けが税で、今回も税+補助金のような形で導入され、市場の中で回り、企業もそれを戦略にして研究開発したり、販売戦略に組み込んでいき、消費者もそういうものをチョイスする社会ができたと思います。今まで家電は自動車のような車検のような仕掛けがありませんでしたので、何か普通の人が見て解るものが必要ということから、その象徴としてエコポイントを考えたわけです。それを始めるということですから、これが低炭素社会に向けて社会が変わる一つのきっかけになればよいというのが私の基本の考えです。
 還元商品のことですが、モデル事業をやる時に考えたのは、入口と出口と考えた時に、省エネ製品に切り換えるという入口に対して非常に大きなお金を消費者に負担していただいて切り替えていくわけです。入口と出口と考えた時に、入口で省エネのエアコン・冷蔵庫・テレビといった分りやすいものに絞り、出口は5%や10%ですから前のギアと後ろのギアを比べるとだいぶ大きさは違っているので、出口の方はどなたにとっても使いやすい商品にした方が、そのような商品がもらえるのならこの際エアコンや冷蔵庫といった省エネ商品を買おうじゃないか、後ろの方を使いやすくした方が前の歯車が大きく動くわけです。両方エコだというアイデアもあるかもしれませんが、そうすると前の歯車の動きをむしろ不活発にする可能性がありますので、入口は省エネということにジャストフィットするようにして、出口の還元商品の方は使いやすくが一つのモデルの有り様だと思っております。今募集をしておりますが、沢山の応募があるようです。使いやすい物が選ばれることを期待しております。
 もう一点は、出口の方は、できるだけ多くの人に理解してもらい、こういうことをしていくのがよいことと理解してもらうためには、私は地域の商店街や地産地消など地方や小売店でも馴染みのあるような物がたくさん立候補する方がよいと思っております。今回は早く決めなければいけないということで第1次の期限を切りましたが、そういうことがよいと思ってくださる方がたくさんいらっしゃると思っております。出来るだけ早い機会に第2次の募集をして大きなメーカーや販売店もありますが、やはり消費者とともに、小さな小売店、地域の商店街などいろいろな人が参加して、社会を変えていくことがよいという気持ちが浸透すればよいと思っております

(了)

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