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環境省大臣記者会見・談話等>事務次官会見要旨

大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成21年4月9日(木))


1.発言要旨

 今日の事務次官等会議の案件としてご紹介するものはありません。
 すでに資料をお配りしていますが、中期目標についての国民との意見交換会を全国5カ所で行いますが、そのうち東京開催の会合が4月20日(月)の19:00~21:00、内閣府本府の地下1階の講堂で行うということです。斉藤環境大臣も出席いたしますので、たくさんの方々の参加を期待致しているということを申し上げたいと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

質問
AWGが終了しました。進展という意味ではそんなに大きなことはなかったという受け止めですけれども、アメリカが今回積極的な発言をしたということと長期的なビジョンであるべきだという話が出たことで、そのようなことを踏まえて、次官のご感想をお願いします。

昨日の夜12時頃だといいますから、日本時間で朝8時頃だと思いますが、そこまでやったと聞いております。具体的な論点の細かいニュアンスとか、誰がどう言ったということは、竹本審議官と森谷審議官が戻ってきたら私もよく聞いてみたいと思っておりますし、みなさんにも取材をして頂ければいいと思います。
全体の話としては、この前のCOP14で決まったスケジュールとして、AWGを3月にやります、6月にドラフト、交渉テキストをやりましょう、それから9月にやりましょうということだったと思いますので、今回は具体の論点について、各国の主張をとにかく出すという会合だと思います。6月に交渉テキストを持ってやるAWGがあるので、それに向けて、各国がそれぞれの主張を全部出し合うという会議であり、COP15に向けて踏まなければならないステップだと思っています。
その中で質問にありましたように、米国が新政権になって、積極的な取り組み姿勢を示すのではないかと期待されていた訳ですけど、トッド・スターン気候変動問題担当特使がそういう米国の姿勢を強調されたということは、これからの議論が進んでいく上で我々も歓迎することで、非常に大きいことだったと思っています。米国は、科学と現実を調和させるということで、2050年を睨んだ長期的な温室効果ガスの排出削減ということを描き、そこに目掛けて各国がどういう削減パスを描いていくかというのはいろいろあるでしょう、これから議論をしましょうという主張をされたわけで、少し新しい議論のフェーズが切り開かれたと思います。これからいろいろな議論が出てくると思っています。とにかく米国の積極的な姿勢が示されたということです。
 それからスケジューリングでありますけど、これまでは、6月にボンで交渉テキストで議論しましょう、その次は9月末にバンコクで行うということであった訳ですが、その前にボンで8月10日から非公式会合を行い、それから9月のバンコクの会合の追加会合という位置付けで、バンコクでこなしきれない分を11月2日からやるということで、非常に詰めた交渉日程が決まったということであります。これはやはりCOP15に向けて、相当これから詰めた議論が進んでいかなければいけないと思いますので、詰めた交渉日程が出されたということも本当に各国が真剣に詰めていこうという取り組みの現れだと思っております。COP15に向けて、今年の非常に長いロングランの交渉が始まったと思っておりますが、米国の積極姿勢、それから詰めた交渉スケジュールが決まったということは歓迎すべきことだと思います。これからよくよくそういう会議に向けて努力をしていくとこういうことではないかと思います。

質問
東京電力の新潟県の柏崎刈羽原子力発電所が近く再開するのではないか、新潟県知事が安全性が確保された上で、試験運転、そして営業運転ということを発言された訳ですが、京都議定書の目標達成の不可に大きく影響してくると思いますが、そのことをどう受け止めていらっしゃるかお願いします。

京都議定書の目標達成に向けて、ちょっと正確な数字は出てきませんが、電力の排出係数を向上させていくということは非常に大事なことであります。そのためには温室効果ガスを出さない原子力発電所の果たす役割は非常に大きい訳でございます。安全を前提にして、原子力発電が計画通り運用されて、CO2の削減に寄与するということは非常に大切な事だと思っています。そこで今ご質問の状況については、基本的には安全を前提としてということは何よりも大事でございますし、またそのことが地域の方々にもよく説明されて、ご納得の上で進んでいくことが必要だと思いますので、その点を、担当省庁の経済産業省、地元自治体、それから電力会社、そこがしっかりとやっていただくということが大切だと思います。安全をきちんと前提とした上で、原子力発電所が計画通り運営されるということによって、電力の排出係数が当初計画近くに改善をし、排出ガスの削減に寄与するということを願っています。

質問
今日の午前中に与党の方で追加経済対策が了承されましたが、その中にグリーン・ニューディールの中から様々な環境対策が盛り込まれた訳ですが、その感想を伺いたいのと4月下旬にイタリアで行われるG8環境大臣会合、グリーン・ニューディールが議論の中心になると思いますが、その見通しをお願いします。

まず経済対策につきましては、きちんと決まるのが明日ということだと思いますので、今の時点で個別の事は言いにくいのですが、温暖化対策を進めていくに当たって私も非常に効果が高いと思っていた事柄、次世代自動車への切り替え促進、省エネ家電に切り替わっていくこと、それから太陽光発電が進展していくことなどが盛り込まれると確信しています。そういうことが進んでいきますと、技術や産業にも寄与致しますし、目に見えるものであり、効果も即効的ですので、そういうことが目に見えてくることで、より一層事業者も国民も取り組もうという意欲が強くなるということですから、かねてからそういうものを推進するインパクトのある施策があるといいなと私も念願しておりました。またそれを実際に動かしていく時に、今詳細なことは申し上げられませんけど、地域での取り組みの推進の役に立つような対策が盛り込まれていると思いますので、それだけのことをすることによって温暖化対策の推進に弾みがつくことを念願しております。
 それからG8でどの辺が議論の中心になるだろうか、どういうことを関心を持ってやりたいということに関しては、国会の日程等々もありますが、斉藤大臣からしかるべきタイミングでどういう風に取り組みたいし、どういうことを主題にしたいということをぜひ言って頂きたいと思っております。公式の手続きに上手く乗れるかどうかは分かりませんが、環境省の進めようとしているグリーン・ニューディールの内容に関しては、ちゃんと英文のまとまった資料を作ってぜひPRしてきたいと思っております。G8そのものの取り組みは、もうちょっとしかるタイミングで大臣の方から整理してみなさんにご紹介できると思います。

(了)

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