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環境省大臣記者会見・談話等>事務次官会見要旨

大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成21年1月15日(木))


1.次官会議案件等概略説明

 今日の事務次官等会議の案件は法律案が2件、政令が1件でした。環境省の関係するものではありません。
 私からは以上です。

2.質疑応答

質問
水俣病関係で、熊本・鹿児島両県知事が早期解決を求めて大臣のもとに来られていたが、今後の見通しとどういった点が障害となって乗り越えなければいけない課題でしょうか。

→今日鹿児島県知事と熊本県知事が大臣のもとにお見えになりました。水俣病救済問題を早期解決を望むということに尽きるわけでありますが、両県知事がそろっておいでになるということで、この課題を解決してほしいと言う地域の願いが極めて並々ならないものだと思います。
 両知事からのお話は救済策問題が進まないと認定申請の方がたくさんいらっしゃる中で、認定審査会もなかなか活動できない。一地方の県で解決しきれる問題ではないので、国としてしっかり解決にむけて努力してほしいというお話でありました。それからまた、与党救済策が実施の向けて動き出しましても、対象の方々を実際にどう判定するかとか色々な大変な大きな事務が出てくるわけでして、そういうことも含めて解決が図れるようによく検討してほしいとのことでした。
 大臣からのお話にもありましたが、与党PTの園田座長において原因企業であるチッソと水面下で調整をするということでありますので、それをしていただいております。それが進展するように大臣としても非常に強く願っているということで、それが進展すれば環境省としても全力をあげて取り組まなければなりません。また、その時は両県とよく連絡をとって協力をしていかなければ解決ができないわけで、大臣は、そういうことができるように進める気持ちであるというお話をされました。まったくその通りだと思いますので、座長のお話が是非進む方向にあって頂きたいですし、私たちも最大限の努力をしなければいけないと思っております。

質問
沖縄県の泡瀬干潟について本日埋め立て工事がはじまりましたが、環境保護団体から貴重な生態系を育んでいる場所だということで再考を求める要望書が大臣に出されていますが、改めて埋め立て工事が決まったことへの認識をお聞かせください。

→泡瀬の問題自信、は今の段階としては、事業者の責任において、今までのアセスメントや公有水面埋立の手続の際に環境保全上の措置をやってもらうということは基本だと思います。
 今般のサンゴの問題については、一期工事の中のサンゴが消失するのではないかということで、NPOの方々の要求もあって、沖縄市が主体となって沖縄総合事務局、沖縄県、地元NPOなどの関係者によって、一部移植されたわけですが、NPOの方々は更に移植措置の拡大を求めておられるということを承知しています。環境省としては、去年末そういう声があるということで、内閣府の沖縄担当部局に対して、更に移植などの面で協力することが可能なのかどうか、可能ならやってくださいということで、この旨は大臣も言われましたし、また自然環境局長もそういうことでお願いしているところです。
 内閣府としては、事業者として埋立事業はやるがその中でどのようなことができるか更に検討すると言っておられるとのことですので、その状態が続いていると考えています。土砂投入が培ったというのは、たぶん外溝ができ上がったところにある程度土を入れたりしなければ構造上もちませんからはじめているので、それとともにサンゴを移植する問題については、環境省からもお願いしてありますので、検討していかれると思いますので、注視していきたいと思っております。

質問
泡瀬干潟はもともと日本の重要湿地500の一つであり、昨年は国際サンゴ礁年、更に2010年の生物多様性のCOP10が行われるそういう中で環境省としては干潟やサンゴがあるような重要なところについて、その重要性はどうお考えなのでしょうか。自然再生事業を各地でおこなっていて干潟再生事業も非常にお金がかかって、再生事業をやっていく一方で、あれだけ湿地を埋め立てられてしまっているという現状に対してどういった認識をお持ちでしょうか。

→アセスメントを適切にやっていくということの大事さ、その中でアセスメントで考慮する自然の要素には色々な要素がございますけれども、湿地干潟というものについて昔に比べて重要性の認識が高まり、アセスの中でも重視して扱われるようになり、またそういう保護の運動、主張が高まっている中、湿地の重要性について高まっていることは、一般論としてはそうだと思います。
ただ、泡瀬干潟についての議論でいえばこういう開発行為の時はアセスメントをやるということで、かねてアセスメントが行われてファイルされて、つまり、その過程でいろんな議論はもちろんありましたが、こういう事業をやりながらできるだけの保全はやるということがそれぞれのところに書かれた形でアセスメントがファイルされておりますので、私どもとしてはこれまでのアセスメントで約束されたことをきちんとやっていただくということを基本に行政としては進めざるとえないと思っています。

質問
水俣病の関係ですが、今日一部報道でチッソが分社化を決定という報道があり、知事と大臣会見の中で知事が解決に向けて機が熟しつつあると認識をお持ちですが、環境省としてはそのへんの認識どうでしょうか。

→この問題は与党PTにおいて解決にむけてご尽力いただくということで、誠に申し訳ないことながら与党PTのご指導に頼っておりまして、そこで基本線が進むようであれば環境省として全力をあげて詰めをやったり、基本線の下の骨格について調節をするということが役目だということをかねて思っているところでございます。
与党PTで方向性を一昨年10月に決定して1年ぐらい経ってしまい、本当に早期に解決なければならないということで、昨年12月与党PTが開かれ、その時点で園田座長がチッソと調整していくとのことの可能性について言及されて、分社化の議論も含めて調整の努力をするとのことでした。それを受けたチッソ側の報道等で承知しているコメントも、そういうようなことも議論していただけるのであればPT案の実現にも前向きに取り組みたいとおっしゃっておりますので、その前の段階のいわば膠着状態からは一歩進むことができる、園田座長のお力で少し前に進むことができる動きというのが出てきたというのが去年の状況です。園田座長も是非解決したいという考えですから、その考えにそって水面下で調整を進められているところですので、私ども是非その方向にお話が進んでほしいと熱望しているところでございます。とにかく両県知事も何としても解決したいとお思いですし、チッソもそういうお気持ちになっていただければ、みんながまず何としても解決するという思いをもっていただければ、それぞれの立場があって難しい問題もありますが、とにかく努力して解決に向かうべきものだと思っていますので、今は園田座長に前に進むべく最大の努力をしていただいいている段階です。

質問
チッソ側はどういう風な受け止め方になっているという感じですか。

→そこは園田座長が水面下でやっておられて、どういうことなのかというのは私の方から申しあげるというのは、適当ではないと思います。園田座長が前に進めるための努力をなさっているという認識でおります。

(了)

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