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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成21年1月5日(月))


1.次官会議案件等概略説明

 旧年中は大変お世話になりました。明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 今日の事務次官等会議は一般案件1件、法律が3件、政令1件、政令が2件、配布が3件です。環境省と直接関係するものはございません。
 今年の初の次官等会議でありましたので、河村官房長官、松本・鴻池両官房副長官がおいでになってご挨拶がありました。官房長官からはこの難局を一致結束して乗り切るようしっかりやってほしいと旨のお話がありました。
 国会が始まっていますし、私どもの仕事も今日から早速スタートということです、大臣の温暖化交渉に向ける気持ちなどは年頭所感ということでホームページにアップさせていただいており、当面の課題にどう対応するかということについて明らかにしていただいておりますが、私ども大臣のもと環境省職員一致結束してがんばってまいりたいと思っておりますのでひとつよろしくお願いいたします。
 私からは以上です。

2.質疑応答

質問
 今年次官は具体的に実現させたいことはどのようなことでしょうか。

→年末年始も環境について色々な特集や社説でとりあげていただきましたが、その中でも緑のニューディールとか緑の社会といったことを、一つの大きな社会思潮のうねりとしてとりあげていただきまして感謝しています。
 私たちもだんだんそのうねりが大きくなるのかなとそういう気持ちを強くしているところであります。
 従いまして、大臣主導のもとしっかりやっていくということはもちろんですが、大臣を支えていくという立場から考えれば、今年のCOP15にしても来年の生物多様性のCOP10にしても、非常に大きく長期的な課題であり、人類の未来に関わる課題にこれから取り組んでいくということでありますので、あとから振り返ってみるとこの頃が新しい緑の社会思潮の始まりの時だったということになるのではないか、そうなってほしいと思っていますから、その意味で、当面の課題に全力をあげるとともに長期的な取組みの基盤を築きたいと思っています。
 また、色々な材料が予算の中で新しい芽を出しておりますので、それぞれの担当でがんばってほしいと思っております。
 例えば、世界に貢献する環境経済政策の研究といったような、足腰を強くして長期にわたる展望を描くような課題をきちんとやっていきたいと思っております。
 それから総合環境政策局長の頃から懸案になっている水俣病の救済の問題ですが、園田先生におかれて、解決すべく更に努力をしてみようとのことですので、よく連絡をとってぜひとも解決にむけて前進することができたら良いなと思っております。

質問
 今年の3月末に作業部会、マイルストーンとして中期目標に関してある程度方向性をだせればと大臣はおっしゃっていますが、検討委員会の議論を聞いているとかなり環境重視派とエネルギー重視派の方々の間の意見に相当開きがあるように感じるのですがどのように収斂していくのだろうかと思ってしまうのですが、中期目標づくりにおけるポイントを教えてください。

→オープンな場で議論するということと、さまざまな選択肢を示してしっかり議論をしていただくのが大切だということでスタートしていただいたわけであります。私どもそれが非常に大事なことだと思っております。
 オープンな場で議論していけば、一方では意欲的な目標でなければならないのではないかという議論が起こって来てまいります。他方ではしかし現実的にはどうするかということについて相当議論していかないといけない。それを達成していく道筋・可能性というものをきちんと議論していく。日本の貢献できるところというのはそういうのを積み上げて世界に見せるからこそ説得力があるわけですから、そういう議論が進んでいくことが大切だと思います。
 現実に対策を実施する方々から、大変だという議論がでるのは当然ですが、科学・人類の将来という目からすればできるだけ意欲的な目標でなければならないという意見がでてくるのもまた当然ですので、これから官邸での懇談会を軸にして議論を戦わせていく必要があります。
 科学に対する尊敬とともに実際の達成・手段、技術に対する見通しをつめて議論を戦わせていただくことが、日本が貢献していくための王道だという風に思っております。
 年明け早々、緑をキーワードにして、色々報道していただいており、私もこれから盛り上がっていったらいいなと思っています。私は、92年のリオ・サミットの前夜のような感じを持っています。
 ブルントラント委員会が、持続可能性サスティナビリティという概念を打ち出して21世紀全体につながるコンセプトを生み出しましたが、この委員会の設置を提唱した日本の貢献だといえます。92年のリオでは「どうなるのだろうか」と思いつつ、リオ・サミットの2~3年前のもやっとした状況の中でも、これからは環境の時代、環境の世紀として向かっていくのではないかという気持ちを持っていました。緑というキーワードで環境と経済のしっかりとした将来の人類の基盤が築かれたら良いという願いは皆同じだと思います。大きな社会思潮のうねりが生まれていく、そういう前夜になっていけばいいと思っております。

(了)

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