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環境省大臣記者会見・談話等>副大臣・大臣政務官記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

田島副大臣・大谷大臣政務官記者会見録(平成21年10月29日(木))


1.発言要旨

(副大臣)今日は副大臣、政務官揃っての記者会見に臨ませていただきます。皆さんにまず御報告をしておきたいことがあります。まず、この9月にも既に放鳥させてもらって皆さんにも報道の御協力をいただきましたトキについてでありますが、平成15年にこの環境省と中国政府との間で日中共同トキ保護計画があるのですが、このトキの安定的な保護増殖を図るためにこれまで繁殖協力を進めることで合意してきました。その時の結果、日本で産まれたトキの半分を中国に返すという御約束がございまして、来月11月28日土曜日に中国からお借りしているトキから産まれた20羽のうち半分の10羽を返還するということを決めたことをまずは御報告させていただきたいと思います。隔離検疫を受けた後、11月28日に佐渡のトキセンターから新潟空港を経由して、航空機で上海の方へ送られる予定でございます。またその折には、皆さんにも御報告させていただきたいと思っておりますが、絶滅のおそれのある種の保全に対しての協力をしてきた国際的な、良好な協力体制の良い事例として、これからも継続的に中国との日中共同トキ保護計画に基づいた活動を展開していきたいと思っておりますので、まず冒頭私の方から御報告をさせていただきます。後は政務官の方から報告をお願いします。

(政務官)この夏はクールビズで多くの皆さん方に御参加、御協力をいただきましてありがとうございました。地球温暖化のためにさぞ役に立ったと思いますが、この11月1日からはウォームビズが来年3月31日まであります。今年も「いっしょにあったまろうよ。ウォームビズ」ということで是非とも御参加をいただきたいと思います。役所的には設定温度を19度、民間の皆さん方には何とぞ20度に設定ということでお願いをさせていただいております。うちの家は妻が北海道出身なもので、北海道の家というのは非常に温かい、夜中もストーブをかけていないと凍死してしまうみたいな変な意識を持っているのですが、そこのところは、部分部分の部屋の暖房をする所を狭くするとかして、是非ともウォームビズに御協力をいただきたいと思います。毎晩温かいものを食べるとか、いろいろなウォームビズの形はあると思いますので、是非皆さん方に御協力をいただいてと思います。今年はゆる巻きということで、マフラーをこのように巻くというのがファッション界では流行るそうでございますが、室内で巻いていただくと設定温度は17度くらいでもいけるのではないのかなと思っておりますので、是非、大臣にもマフラーをしていただき、総理にもマフラーをしていただき、最後は経済界、また芸能界の皆さん方にもマフラーを外、また中でもしていただいて、設定温度を20度で守っていただくようなそんな取組になったらよいと思っております。以上、報告でございます。よろしくお願いいたします。
 以上です。

2.質疑応答

(問)トキを返すのは始めてですか。子どもを返すのは。

(副大臣)いいえ、初めてではありません。

(事務方)これまでに3回返しています。一番最初は、平成14年3月に2羽返しました。それから、平成15年4月に3羽返しています。直近ですと、一昨年、2年前ですが、平成19年11月に13羽返しています。今回で4回目になります。

(問) 明日ですが、昨日の三役会議でも出ましたが、税制改正要望について案というか、中身的には固まりましたでしょうか。

(副大臣)まだ現段階では皆さんに公表できる状況にはありません。いろいろ仕事が重なっておりますので、3人揃ってその内容について詰める時間が取れておりませんので、その辺りをしっかり踏まえたうえで皆さんの方にお知らせできるようにしていきたいと思います。

(問)今日の午後の政策会議を経て決定ということでしょうか。それとも明日決定ですか。

(副大臣)今日の段階では、まだ税制改正については御報告できる段階ではありませんので。 

(問)では、明日決定して提出ということですか。

(副大臣)はい、そうなります。今日はあくまで補正予算の見直しの部分、来年度の概算要求、そして次年度提出予定の法案等々についての御説明させていただきたいと思っています。

(問)政務官にお伺いします。今日の夜、鳩山イニシアティブの初会合が開かれると思いますが、今日はどんなことを話されるのでしょうか。

(政務官)一回目ですので、鳩山イニシアティブの案の意見交換だと思っております。一部の報道に、案があってその案が承認されるというようなことが出ていたけれども、決してそのようなことはございませんと認識しております。

(問)案というのは関係省庁の案ということですか。

(政務官)そこは皆が一緒になって出し合って案を作っていくということですから、何々省、何々省の案というような言い方が必ずしも正しいのかはわかりませんが、環境省は環境省で案を作りつつありますので、今は途中ですから、イメージを出す場面ですね。

(問)今、一部報道でというお話がありましたが、ということは3つの基金をという報道もありましたが、それもまだ決まっていないということですか。

(政務官)それは4つの鳩山イニシアティブの大きな柱があって、そのうちの1つくらいの形を言っているのが3つの基金という話ですから、別に4つの基金でもいいし、1つの基金でもいいわけであって、そうやって意見を持ち合ってということですから、もっと大きな民間のお金が集まってくるとか、知的所有権を持って日本の省エネが世界に役立てられるとかというような大きな枠組みが、鳩山イニシアティブですから、その中の一部だと考えております。3つの基金云々という話は。

(副大臣)つまり、3つの基金に決めるという話も一切、我々も合意して協議をしていたわけではありません。これから先、議論をしていく話であり、鳩山総理がおおかた意思を固められたということで、何も決まっておりませんので、これから先の検討の課題として出てくる可能性はあるでしょうけれども、どうも報道の中身は違っているのではないかと思います。

(問)事実確認として、3つの今挙がっている案というのは、どういう案ですか。

(副大臣)わかりません。

(政務官)3つの案なんかありません。基金を3つに分けてみたいなことがマスコミに書いてあった。3つの基金が何たらかんたらと書いてあったというだけです。

(副大臣)私どもの申し上げている話ではありません。

(問)イニシアティブの改めてどういう論点といいますか、どういうところに焦点をあてた議論を進めていくか、整理して進めていくのか、今現時点でですね。

(政務官)よそのことは分かりません。環境省の中では資金の話、それからワンストップサービスの話、検証可能な支援の形、もう一つが知的所有権を含めてワンストップでできるような革新的なメカニズム。民間のお金も集まるし、継続もできるしというようなものとして、どういうことが現実的にできるのかということを今一生懸命練っているという段階です。

(問)10月25日にインドネシアの大統領の4億ドルの件がございますが、これは一つの概念としては当てはまるのでしょうか。

(政務官)概念としてはもう一回り大きな鳩山イニシアティブがあって、二国間で温暖化を抑制していくためにお金を直でお金を入れていくと。それプラス新しいメカニズムを作るという二つが一番大きな柱であり、それらが一つなんだという位置づけで理解していますけれども。

(問)今の鳩山イニシアティブの話と関係するのですが、昨日、気候変動枠組条約のデブア事務局長が京都議定書の法的拘束力のある合意は年内のコペンハーゲンでは難しい、物理的に不可能という言い方をされたようですが、これについて、まだ話し合いをそこまでされていないかもしれませんが、現時点でどう受け止めておられるのか。鳩山イニシアティブについてもそこら辺を見据えて検討されていかれると思いますがいかがでしょうか。

(副大臣)完全に合意することができない見込みだという話でございますが、これについては、たしかに残念な話だと思っております。ただ、COP15の重要性自体が変わるものではありませんし、有意義な合意形成に向けた取組を緩めるつもりはありませんので、姿勢としてはこれまでと同様に日本としての発言をしていきたいというふうに思っているところです。これから先、まだ協議をしなければならないと思っています。

(問)鳩山イニシアティブですけれども、バルセロナに向けて何か出したいという方向で検討されているのでしょうか?

(政務官)もちろんです。

(問)でも、出せるかどうかはまだ今後の協議次第ということですか。

(政務官)まだどこまで出せるのか、財政的なものも含んで出さなければいけないだろうし、メカニズム、イメージだけを提案するのか、そこはこれから各国の状況を見つつ判断をしていかなければいけないと思います。

(問)水俣病ですけれども、副大臣は土曜日に水俣を訪問されるということですが、どのようなお話をされたいでしょうか。

(副大臣)まずは、スタートラインに立たせていただくという状況にありますから、私からお話をするというよりは、御参加いただく団体、そして、患者会の皆様からいろいろな御意見を聞かせていただきたいという気持ちで臨みたいと思っております。全ては、そこからスタートでありますから、時間がない中でありますけれども、良い合意に至れるような姿勢で謙虚に伺いたいと思っております。

(問)何か、副大臣の方から提示されるものがあるというわけでは無いのですか。

(副大臣)まだ、ちょっと会議の持ち方等々の詳細も合わせてお話できる状況にはまだありませんので、何かを持ってというような考えよりもまずは皆さんのお考えを聞かせていただくという姿勢です。

(問)鳩山イニシアティブに戻るのですけど、先日の小沢大臣の会見では、月半ばの閣僚級準備会合を意識して、そこに向けて出していきたいというような御発言されていたと思うのですけども、少し早めに出していった方が良いという、バルセロナは来週開かれるわけですれども、そこに出来れば出したいと、少し早めに出した方が良いという判断に傾いてきたという話でしょうか。

(政務官)いやいや、はなっから早ければ早い方が良いわけですし、COP15というのであるならば、プレCOPと言われる11月中頃にあるところでは、それなりのどこまでかというのはその時の判断ですけれども、出しておこうという想定でしたから、決して判断が変わったとか云々というのは一切ありません。

(問)間に合えばバルセロナで出したい、それは、間に合いそうなんですか。

(副大臣)つまり、議題としてですね、きちっと議論に挙げるための準備として、このバルセロナの会合を全く無視して次にやろうというのは、これはどの会議でもそうですが順序というのがありますから、まずはテーマとして挙げていく作業、それがバルセロナだという位置付けでありますので、鳩山総理のお考えに基づいて日程を逆算していけば、やはりバルセロナで日程の提示、提案をしていかなければならないだろうというふうに我々は考えております。

(政務官)お金も集まらなきゃいけないし、途上国、先進国、特に先進国で取組をしてきた人のやり方も踏まえて、色々な日本、地球の温暖化のために良いものは何なのかというものを一生懸命今作っているというところですから。

(問)不勉強で申し訳ないのですけれども、先ほど政務官がおっしゃられた「ワンストップサービス」というのはどういうことなんでしょうか。

(政務官)求められている技術、持っている技術こういうものがマッチしていないと。だから、日本が温暖化対策への支援をしたとしても、それが効果有るものか無いものかというような問題が発生すると、そんなことが無いようにワンストップ、こっちがこんなもの求められて、こっちにはこんなものがあるよねと、それはこの国がやっていける、こっちの企業がそういうの持っていると言えるような、支援の双方向における一元化したような機能を持った事務局というのか機関というのかというようなものをイメージしているというのが鳩山イニシアティブの中の一つだったということであります。

(問)それは、技術提供についてのですか。

(政務官)技術だけに限らずお金であったりです。

(問)バルセロナに持って行くとして、それはセットで、例えば技術の話とか資金の話とかセットで出すのか、もしくは固まった部分だけ資金の話だけ出すとかどんな持って行き方ですか。

(政務官)これからですね。

(問)確認なんですが、バルセロナでですね提示できる鳩山イニシアティブというのは、あくまでも、枠組みというか骨組みみたいなものであって、その例えば地球の規模であったり、日本が拠出する額であったり、数字に踏み込む余裕は無いという理解でよろしいですか。

(政務官)今のところそこまでいかないのではないかという感想を持っています。政務官として。

(問)水俣病の話なんですけれども、9月に民間医師による一斉検診というのが現地で行われて、近く結果が出ると考えられるんですけども、そもそもこの検診の意義についてどうお考えになるかということと、もう一つお願いなんですけれども、もし結果が出た場合には、それに対する見解を大臣なり副大臣の方から示していただけるのでしょうか。

(副大臣)はい、どのような形で示されてくるか、その辺りは私どもも全く無視しているわけではありません。一定の関心を持って見守っているところでもありますので、また、会見という形がいいかどうかは別にして皆さんに結果を受けた感想、印象等について皆さんにお伝えできるようにしたいと思っています。

(問)それは、本日夕方って聞いているんですけれども。

(副大臣)もう少し、内容をしっかりと見させていただくことも時間的には必要だと思っています。

(問)じゃあ、明日とか31日とか。

(副大臣)できれば、そうしたいと思っていますが、ただ、明日からもう九州の方へ、水俣の方へ参りますので、この晩になるかまた向こうでになるかは、まだわからないですけれども。また、多分現地の方ででもそういった質問等もあるかも知れません。そこは、しっかり拝見させていただいてから考えます。

(問)税制改正要望の発表の仕方ってどの様にお考えですか。

(副大臣)これは、政府税調の中での議論をしっかりと今積み重ねているところであります。現在は、経済界また学識経験者等々からヒアリングを重ねている段階でありますので、環境省の中で税制改正要望を今順次検討させてもらっているところでありますから、その時期等々については、政務三役できちっと協議をし、その段階でその内容等々については明らかにしていきたいという、まだ、具体的な日程まではお示しできる状況にはありません。

(問)バルセロナの話に戻って恐縮なんですが、今日の鳩山イニシアティブの会合で、バルセロナに何を持って行けるかどうかっていうのは、ある程度目途としては決まるのですか。それとも、来週以降も鳩山イニシアティブの会合を何回か開いて最終的にバルセロナに何を挙げるのか本日もう。

(政務官)一回目だからちょっとわからないですけれども、バルセロナでは、どのようなということは議題に挙がるのであろうと思ってます。

(問)議題には挙がるけれども、今日の段階で結論付けられるかというのはやってみないとまだ分からないということ。

(政務官)まだ、時間がいっぱい7時までありますのでだいぶ動くと思います。

(問)確認なんですけれども、税制改正要望は、30日が締め切りですよね。でも、それは出せるかどうか明日出せるかはわからないのですか。

(副大臣)いいえ、出しますよ。

(問)それは、出した時点でどんなメニューを出したかというのは発表されるのですか。

(副大臣)ここでやっていいのかな。

(事務方)どうぞ。

(副大臣)やるのですね。もちろん出してから、内緒にするつもりはありませんので、そこはきちっと、その場を踏ませていただきたいと思っています。

(問)会見ですか。

(副大臣)やります。

(以上)

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