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大臣記者会見・談話等

斉藤大臣記者会見録(平成21年4月7日(火))

1.発言要旨

私の方から最初に2点お話させていただきます。1つは、愛知県で発見された化学弾の可能性のある砲弾についてでございます。昨年12月に愛知県田原市で発見され、県警において保管されていた4発の砲弾のうちの1発について、化学弾の可能性があるとの連絡が3月25日に防衛省から環境省にございました。この砲弾は、4月2日に自衛隊と愛知県警の協力により安全化措置が行われ、環境省が開発した化学弾専用の密閉容器に収納されました。安全化措置された砲弾は、環境省中部地方環境事務所が、安全に一時保管を行っております。環境省としては、こうした化学弾の可能性がある砲弾の最終的な鑑定や処理方法について、専門家からなる検討会においてご議論いただき、適切に対応していきたいと思っております。
もう1点は、AWGの話しでございます。先週29日、日曜日から気候変動枠組条約と京都議定書の特別作業部会がドイツ・ボンで開催されておりまして、当省から森谷審議官他が参加しております。この日曜日からは、竹本地球環境審議官も現地入りいたしました。アメリカは、新政権になって初めての交渉ということで、トッド・スターン特使が発言し、新政権は気候変動問題を重要課題と位置づけていること、科学と現実の両方を考える必要があることなどを述べました。その中で、特に長期的に大幅な削減を実現する排出パスを示すことが重要であって、中長期の具体的な削減目標を含んだ国内排出量取引制度を検討していると述べております。また、我が国は、次期枠組みとして、アメリカも含めて先進国には排出総量目標、主要途上国には効率目標を法的拘束力がある形で設定することが重要だと主張をしているところでございます。引き続き、交渉の進展に注目していきたいと思っています。
私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)昨日、総理から財務大臣に追加経済対策として、GDP2%以上の財政投資をするという話しがありました。取りまとめ中の日本版グリーンニューディールに与える影響と受け止めをお願いします。

(答)今、緑の経済と社会の変革の構想をまとめております。その一部が今回の経済対策、そして、来週にも取りまとめられるであろうと言われております経済成長戦略の中に入ってまいります。今、我々が取りまとめている緑の経済と社会の変革の内容ができるだけたくさん、この経済対策、また成長戦略の中に入り込むように懸命な努力をしているところです。ただし、我々が取りまとめようとしておりますのは、より幅の広い、期間も長期にわたるものをきちんとした形で取りまとめて発表したいと思っております。

(問)補正の規模は、どれくらいを予定しておりますか。

(答)今、交渉中のところもございまして、この段階で数字を言うわけにはいきません。経済対策としてふさわしい、そして、環境を軸に社会を変えていく、景気を回復させていくことにふさわしい数字になるように懸命の努力を財政当局としているところです。また、他省庁と調整しているところです。

(問)北朝鮮による弾道ミサイル発射について、コメントをお願いします。

(答)日本の安全保障に対する大きな脅威であり、我々としては断じて許すことができないと思います。北朝鮮に対して、日本として断固たる意思を示す措置を取るべきと考えております。

(問)AWGでのアメリカの表明についてですが、読み方は色々できると思いますが、1つには、IPCCの2℃以下のシナリオをある意味受け入れるのではないかと見えますが、受け止め方をお願いします。

(答)科学と現実を両立させるということで、IPCCの指し示す方向に、論理的にも則ったものでなければならないと示唆したものと、非常に重く、また前向きに考えていると我々は受け止めたところです。今後、アメリカと日本、EUが先進国として一致協力して、このCOP15に向けて合意を目指して頑張っていくこと、主要排出国が入る枠組みに向けて調整をしていくこと、協力していくことがいかに重要かを感じました。

(以上)

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