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大臣記者会見・談話等

斉藤大臣記者会見録(平成21年2月3日(火))

1.発言要旨

 今日は、私の方から2件お話させていただきます。1点目ですが、ダボス会議のIGWELという気候変動に関する非公開セッションで発言をして参りました。発言の内容に関しましては、先進国の中期目標のあり方、途上国への資金援助のあり方、また、今後の次期枠組みを作っていく際の重要性、主要経済国が入ることの重要性、経済がこのような状況だからこそ環境を切り口に経済雇用、需要を創出していかなければならないこと、そして、GOSATの成功によって沢山の二酸化炭素の情報を世界に提供できることを発表して参りました。
 それから、2点目ですが、昨日、参議院の本会議におきまして、麻生総理から子どもの健康と環境の問題への取組を充実するという発言がございました。少子化が進む一方で先天異常のお子さんが増えているという現状を見ますと、子どもの脆弱性に着目した環境政策の展開が重要になってくると思います。それを受けまして、私として日本版グリーンニューディールに続く、私の2番目のイニシアチブとして子どもの健康と環境に関してのイニシアチブを立ち上げたい、政策展開を図っていきたいと昨日決意いたしまして、事務方に指示したところでございます。昨日、参議院の本会議でお話をさせていただきましたが、アレルギー性の病気等が40年前に比べて8倍になっており、色々な看過できない子ども達の健康上の異常が環境上の問題、環境上の化学物質等から起きていることは明らかになっております。この問題について環境省として全省をあげて取り組んでいきたいと決意した次第でございます。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)ダボス会議についてですが、大臣の発言に対しての各国参加者の反応、大臣の印象に残ったことはありますか。

(答)一番印象に残りましたのは、コベネフィットアプローチ、途上国への技術支援、資金支援について話しをさせていただきましたが、途上国の方からコベネフィットと言うが、我々はベネフィットを受けていないという強い反論があったのが一番の印象でした。また、GOSATでこれまで280箇所の観測地点が5万6千箇所になるということを図を使って発表した時には「オー」という声が上がりました。また、その情報は全世界にただで提供しますと言ったときにまた「オー」という声が上がり、その2点が印象に残っております。

(問)麻生総理が中期目標について6月までに発表すると明言されましたが、どう受け止めておりますか。

(答)麻生総理の決断だと思います。色々な政府内で議論がありましたが、6月までに中期目標を政府として定めるためには、私がこれまで申し上げてきましたように3月までに大きな方向性を決めるということが不可欠になってくると思います。その意味では、総理の決断は大きな意義があると思っております。

(問)子どもの環境調査ですが、これまで来年度から予定されていた疫学調査との違い、具体的にどのような施策を考えていらっしゃるのでしょうか。

(答)来年度からの予備調査は、ある意味でまさに予備調査でございます。諸外国が行っている本格的な調査に比べますとまだまだ小さいものでございます。この予備調査は予備調査として行いますが、将来、発展させて本格的な調査を行いたいと思っております。調査の結果を受けてということになりますが、子ども達の健康を守るために国民運動的な動きも行っていきたいと思います。ここ40年のトレンドを見てみますとまさに今を生きる我々にとって放置できない問題だということを痛感しております。

(問)疫学調査に関して、スタートする時期、取りまとめる時期というお考えはありますでしょうか。

(答)今後、本格的な疫学調査については、どのような形でやっていくか、どのような形にしていくか、予備調査との関連をどうするかは今後詰めさせていただきます。

(問)いずれにしても来年度ということでよろしいですか。

(答)来年度からこの新しいイニシアチブを実行に移したいと思います。

(問)他省庁との連携はあるのでしょうか。

(答)他省庁とも連携して行っていきます。他省庁との連携は、子どもの健康ですので厚生労働省、文部科学省、主にこの2つの省庁との連携になるかと思います。

(以上)

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