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大臣記者会見・談話等

斉藤大臣記者会見録(平成21年1月20日(火))


1.発言要旨

 私の方から最初にご報告したい点がございます。緑の経済と社会の変革、いわゆる日本版グリーン・ニュー・ディールについて策定作業を進めておりますが、有識者との懇談会第一回目を明日夜7時から大臣室で中央環境審議会のメンバーでもあります鈴木先生、安井先生と行うことになりました。これを皮切りに出来る限り沢山色々な有識者の方から意見を聞いて緑の経済と社会の変革の構想をまとめたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)昨年秋以降、大臣が温暖化対策に逆行するということで度々懸念を示されている小名浜の火力発電所の計画について、その後、全く見直されていないようですが、改めて見解をお尋ねします。

(答)抜本的な二酸化炭素排出抑制策がない限り、とても国民の理解が得られるとは思いません。国民の理解が得られない計画を環境大臣として認めるわけにはいかないと度々申し上げてきました。今もその方針は全く変わっておりません。現状のままでは計画を認めるわけにはいきません。 

(問)有識者懇談会の第一回目についてですが、鈴木先生と安井先生を選ばれた理由をお聞かせ下さい。

(答)これから沢山と色々な分野の方にお会いしたいと思っております。まず、しかるべき有識者の方でかつ時間の都合の合った方ということです。

(問)どの辺を特にお二人に聞きたい点とお考えですか。

(答)お二人は中央環境審議会のメンバーでもありますし、過去の日本の歩みについても良く分かっている方です。そういう先生からこの日本版グリーン・ニュー・ディールについて、どこがポイントでどこを柱にすべきかというお話を過去の日本の持っているポテンシャルも含めて聞きたいと思っております。今後は経済の観点から、文化の観点から、その他の色々な観点の先生から意見をお聞きする計画をしております。

(問)アメリカでオバマ大統領がまもなく誕生するわけですが、地球温暖化対策についてアメリカに期待することを聞かせ下さい。

(答)昨年ケリー上院議員とも話したときに、オバマ政権では温暖化問題については大きく政策転換がある、世界の枠組みに入って日米共同してやっていこうというお話がありました。そういう意味で、今日の夜の就任演説、それから近々あるだろう施政方針演説に大変期待をしております。

(問)オバマ政権が誕生することによって日本の環境政策、今後の国際交渉について、日本への影響はどのようにとらえておりますでしょうか。

(答)大きな影響があると思います。これまで、アメリカは京都議定書の枠組みに入っておりませんでした。やはり何と言ってもこれまでの最大排出国、第一位の経済大国が入らない枠組みということで、非常に効果に制約があったわけですが、アメリカはそれに積極的に参加するという方向に大きく踏み出すと思います。そういう意味で日本もこれまで努力をしてきたわけですが、その努力に一段と加速してアメリカと共同歩調を取りながら世界をリードしていかなければならないという良い方向になると思っております。

(以上)

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