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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成20年12月18日(木))


1.次官会議案件等概略説明

 今日の事務次官等会議の案件は一般案件が2件、国会提出案件が2件、政令が8件、報告が1件、配付が1件です。
 報告案件について、第3次環境基本計画の進捗状況と今後の政策に向けた提言ということで中央環境審議会で、12月12日にまとめていただいたものを本日報告いたしました。点検結果の資料については本日14:00に配付させていただきます。全般的な評価としては、個々の進展はみられるが、各主体の連携した取組を進めて、より一層総合的に進めてくださいということが書かれております。また、各項目を全て点検していただいたわけですが、特にその中で、第一に、太陽光発電について大胆な導入支援、新たな料金システムの検討を行うこと、第二に、経済的手法の関係で、排出量取引の試行の実施と環境税を含めた税制のグリーン化を進めること、第三に、循環資源として、地域の特性を踏まえて最適な規模の地域循環圏を形成することなどが、指摘されております。これらについて報告しまして、関係省庁にこれからのご検討をよろしくと申し上げたところでございます。
 いよいよ予算のシーズンに入ってまいります。既にご案内しておりますが、本日、斉藤大臣が財務大臣に対して、予算の重点について折衝を行う手順になっております。環境省に戻り次第、会見をしていただくようお願いしておりますので、よろしくお願いいたします。
 私からは以上です。

2.質疑応答

質問
トキの死亡個体が発生したことについて、地元の自治体から環境省の方針は厳しすぎるといった要望書が出ていると聞いておりますが、次官の見解を伺えますでしょうか。

→トキを自然に戻すにあたり、地元の方にご協力いただき、専門家の方には随分苦心していただいて、長い時間がかかって放鳥に至りました。自然に戻すことは、初めての試みですので、自然の中でいろいろな出来事が起こって新しいことが分かり、それに対していろいろな立場から意見が出てくるのは当然のことと思っております。私どもとしては、放鳥に至るまで専門家の方に随分議論いただいて、専門的見地からの考えの下に放鳥を実施しておりますので、今後も専門家の見解を踏まえて対応していくべきだと思っております。

質問
明日からPM2.5の審議が始まるということですが、どのようなポイントについて審議していただけるのでしょうか。

→大気汚染の改善は、環境行政の非常に大きな柱であります。当初の頃より、窒素酸化物、粒子状物質などにどのように対応していくかが重要課題でした。といった激甚な公害時代の環境基準があって、それを達成する様々な政策をとってまいりました。それと比べて、PM2.5の問題は、まず、非常に微小な粒子を測り、新しいリスクに目を向けて進歩した疫学をもって検討することとなります。今日の新しい知見、進歩した手法によるものですので、しっかりと専門家に議論していただき、結論を出していただきたいと思っております。

質問
トキについて、専門家の見解を踏まえて対応していくということですが、佐渡市と新潟県からの要望を受けて、餌やり無しという方針を見直すようなことはしないと理解してよろしいでしょうか。

→放鳥以来、トキにも個性があり、様々な場所に居ついて生活しているようにも見えます。放鳥してから想像を超えるような色々なことが起こっております。これから冬場になり、状況が大きく変化する可能性もあります。したがって、しっかりと観察しながら、随時専門家の方と連絡をとって一歩一歩その時の最善の判断をしていくべきと考えております。

(了)

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