事務次官会見要旨(平成20年12月8日(月))
1.次官会議案件等概略説明
今日の事務次官等会議ですが、政令が2件、人事が2件でした。環境省と直接関係するものはございません。
私からは以上です。
2.質疑応答
- 質問
- 政府の地方分権改革推進委員会で、地方環境事務所を含むいくつかの省庁を統合する案をまとめる方向で動いているようですが、ご所見をいただけますでしょうか。
→国の出先機関の見直しと義務付け・枠付けの見直しを柱とする地方分権改革推進委員会の第2次勧告が午後の会議でまとめられると聞いております。ご指摘の件については、これまでの審議では、地方環境事務所の存在自体を取り上げて、そのあり方について議論がされてきたということは承知しておりませんので、いずれにしても、勧告がなされた後、よくよくその内容について考えていきたいと思います。
- 質問
- 現時点で地方環境事務所は必要不可欠だというお考えでしょうか。
→地方環境事務所は、例えば、世界遺産の保護、不法投棄対策など環境行政の実施機関として、それなりの仕事をしていると思っております。ただ、今まで地方環境事務所を取り上げて、その組織をどうするか、という議論がされているわけではありませんので、いずれにしても、勧告がなされた後、よく検討させていただきたいと考えております。
- 質問
- トキについて、本日専門委員会が開かれると思いますが、本土に渡ったトキに対して、どのような形で対応していこうとお考えでしょうか。
→放鳥後のトキは、10羽がいろいろな行動をとって、自らの場所を求めるように移動しており、03番のメスは、新潟に渡って、力強く行動しております。1羽はまだ確認出来ておりませんが、10羽の内、9羽が元気でいることが確認されているということで、私としては、このような生命の素晴らしさ、力強さに畏怖を覚えます。03番はさらに大きく移動するなど自然の営みは素晴らしいもので、トキを自然に委ねたわけですから、今後どのように自然の素晴らしさを見せてくれるのか見守っていきたいと考えております。もちろん、これから厳冬期になりますから、非常に急迫した事態などがあるかもしれません。その際、いろいろなことに対応できるようにあらかじめ議論をしていく必要はあると思いますので、放鳥された10羽について、今後どのように見守っていくのか、どういったことに注意すべきか、専門委員会で議論していただきます。いずれは放鳥などの政策によって、日本の空に定着させることが目的ですが、今はとにかく、放鳥した10羽の状況を専門家の方の目で確認していただいて、さしあたりしなければならないことをきちんと点検していただく必要があると思っております。
(了)