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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成20年8月25日(月))


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議については、政令が11件ありました。環境省関係はございません。
 アクラのAWGでありますが、サミットまでに得られた事柄を進める上で、AWGというのは実務者がみんな集まってきちんとやっていくという会議でありますから、最初の会議ということで大切な会議です。一つは23日の全体会合でも竹本審議官の方から、日本としては今回サミットの結果を踏まえた2050年の半減の長期目標のビジョンのシェアリングについて、ちゃんと位置づけることが大切なので、その旨話しをしました。セクター別アプローチは、21日の午後と22日の午前にインセッションがありました。22日のセッションの後、18時から日本政府主催のクールアースデーの道のりということでサイドイベントを行い、我が国のモデル分析結果など紹介しまして、70人集まりました。着々と理解を深める作業を進めております。その結果がどうなるかということは27日の水曜日までが会期でありますし、土曜日の午後から今日あたり非公式協議が動き出したところですので、私の方ではまだ把握しておりませんが、理解が進むことを願っております。
 この前質問のありましたCOP14の閣僚級準備会合については、まだ日にちは決まっていないということでございます。それから、セクター別アプローチを5月にやったものをもう一回やるということで、それはいつかというご質問ですが、10月22日にパリでセクター別削減ポテンシャルに関する国際ワークショップをやりたいということを各国にオファーをいたしましたということであります。
 もう一つのCOP14の閣僚級準備会合は、おそらく10月の中旬ということだと思いますが、日付はまだ確定していないということを聞いております。
 住宅省エネが大切ということでありましたので、斉藤大臣には明日、閣議後の会見が終わった後に積水ハウスや独立行政法人都市再生機構の都市住宅技術研究所を視察をしていただこうと思っておりますのでどうかよろしくお願いいたします。
 私からは以上です。

2.質疑応答

質問
今月末からのペットボトルリユースの実証実験が始まるということですが、どんな成果、期待をしているかをお聞かせください。

→一般論として、ペットボトルのリサイクルをそれなりに進めてきましたけれども、色々な議論がございます。化学的なリサイクルだけでなく、リユースということが成功すればと願っています、3Rの中でもリサイクルはそれなりの実績を築いてきましたけれども、リユースというところにもっと力を入れなければならないということでありますので、大切なことだと思っております。

質問
10月22日のパリのワークショップの狙い、開催の目的をお聞かせください。

→セクター別アプローチをする。すなわち、今後の次期枠組の議論におきましてきちんと積み上げた中でそれぞれの削減ポテンシャルを踏まえて議論いてことが大切だというのは、日本の主張であります。それにつきましては、今年のダボス会議から洞爺湖サミットにかけてそれなりに世界に発信してきたわけでございます。それなりに有効性について評価されてきたと思いますけれども、セクター別アプローチを具体化していくには、さらにセクター別アプローチがどういうことかということをきちんと認識し、あるいは議論が進んでいかなければならないですし、さらに次のステップとしては、それを実際どうやるのかという技術方法があります。この間申し上げましたように鉄鋼など進んでいる分野については、今まで議論してきた実例などを示しながらやらなければいけませんし、それから、その他の産業分野についてはどうやっていくのかということがあります。さらに言えば、産業分野だけでなく、難しいですけれども一般の生活だとか交通ということも何かアプローチの方法がないかという議論が進んでいかなければなりません。いずれにしてもCOP14に目掛けて、今回のAWGでどこまで議論、理解が進むか、その次に閣僚準備会議でどこまで議論が進むかということが大切です。さらに理解を深めてもらうということで、我が方の持っている材料を示して、できるだけ議論をするということが、COP14に目掛けての2回目の国際ワークショップの意義だと思います。

質問
パリでやったワークショップとの最大の違いはなんでしょうか。

→5月の段階では、そもそもセクター別アプローチとは何か、次期枠組や目標との関係はどうかなど、みんなの理解が全く違っていたと思います。そこで、きちんきちんとそれぞれの技術要素ですとか、削減対策は積み上げていくべきだということをやっと理解してもらったと思いますので、今度はそれを少しでも具体的に進めなければならないと思います。

質問
アクラのワークショップをみていても、技術協力とかコーポラティブの方のセクター別アプローチを各国言っておりますが、ポテンシャルの積み上げということに関しては、日本は孤立しているのではないかということが一部でてきているようですがいかがでしょうか。

→今回議題を構えてもらってプレゼンをしたということであり、UNの会議でセッションを作って議論をしたのは最初であります。聞く人によって違うのかもしれませんが、民間の技術やお金を巻き込んで最前の技術の利点を促すというのは非常に良いことだと思っております。このようなことは、おおむねの先進国側での評価になっているというわけですから、最初の第一歩ではないかと思っております。

質問
積み上げて国別目標を作るということでしょうか。

→とにかく具体的にセクター別アプローチによって積み上げた議論をしていくことが大切だと思っております。

質問
次回のワークショップをパリでやる理由はあるのでしょうか。前回は、OECDの会合が近くでやっており、出席者がスライドできるためパリでやったということだったかと思いますが、今回も何かあるのでしょうか。

→特別な理由は聞いておりません。また聞いておきます。

(了)

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