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環境省大臣記者会見・談話等>事務次官会見要旨

大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成20年8月21日(木))


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議については、政令が4件、人事が4件です。環境省関係はございません。
 私から二つほどお話しします。環境省が何をしているかということを国民にもアピールして、よく見えるようにすることが大事だと思いますが、大臣もそういうお考えで、できるだけいろいろな所に行って発信したいということでしたので、昨日はリサイクル関係の施設の視察をしていただきましたし、これからも温暖化の技術などに関して、どんどん見に行っていただきたいと思っております。
 それから、環境教育と言いますか、次代の子供たちにもよく知ってもらうことが大切だということは、就任以来言われておりました。今日の霞が関見学デーがちょうどいい機会ですので、今日の15時に1階の車寄せの所に「触れる地球」を持ってきまして、子供たちと一緒に大臣に触っていただき、その後、22階の第1会議室で子供たち向けにレクチャーがありますが、冒頭で大臣がお話をされるということです。私たちの作った役人の話をされるのではなく、子供たちの持つ、科学やこれからの技術の夢について、大臣の御自分の経験でお話になると思います。
 もう一つ、21日から27日まで、ガーナのアクラでAWGが開催されます。今年だけで考えても、年末のCOP14がポーランドのポズナンであり、その前に閣僚級準備会合、日中韓環境大臣会合、東アジアの環境大臣会合などがあるわけですが、その一連の過程の中で、洞爺湖サミットやMEMで話し合われたことがきちんと繋がっていくことが大切です。洞爺湖サミットの後の最初の大きな会合になると思っておりますので、竹本審議官が行っておりますが、この会合で、洞爺湖サミットやMEMの合意を踏まえたいくつかのポイントをできるだけ議論してもらいたいと思っております。一つは、2050年までに世界全体の温室効果ガス排出量を少なくとも半減するという長期目標を、枠組み条約の全締約国で共有・採択していただきたいというのが我が国の希望ですので、今回の会議でもできるだけ主張していきたいということです。もう一つは、セクター別アプローチについて理解を広め、各国の共通認識にして、きちんとした積み上げが行われるように進めていかなければいけません。今回の会議では、インセッションとして、21日の午後、22日の午前にセクター別アプローチの時間が日程としてとられましたので、我が国からもしっかりとプレゼンテーションをしていくことが大切だと思っております。その他にも、年末のCOP14に向けて様々なことが話し合われるということですので、今後、会議の進展に応じてできるだけの広報もしていきたいと思っております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

質問
AWGに関連してですが、セクター別アプローチを巡り、一つの考え方として、積み上げて各国の中期目標の設定に活用するという考え方があると思います。COP15まであと1年半を切り、積み上げる過程ではいろいろな作業が必要になると思いますが、時間も限られている中で、今後、具体的な数字の分析などの作業をどういうスケジュール感でやっていくかという考えがあったら教えていただけないでしょうか。

→行動計画では中期目標は来年の然るべき時期にということで、それまではとにかくきちんとした議論ができるような国際的な情勢をつくらなければいけません。セクター別アプローチの考え方や、どういうふうにやっていけばいいのかということについて、国際的な共通認識を作っていく作業を、今年の暮れまでずっと詰めてやっていくことになると思います。その細分化したスケジュール感は、地球環境局ともよく話さなければいけません。
 今回のAWGでどこまで議論を進められるかということがありますが、単に積み上げをしっかりやることが大切だという主張だけではなく、セクター別アプローチの意味や、比較可能性や公平性の確保、総量目標を代替しないこととかは今まで話をしていることですが、更に産業分野に応じて、国際的な取組が進展している分野について今までどういう状態になっているか、そしてこれから国際的取組が期待される分野はどういう分野で、そこはどんな指標を使えるのか、またそういう産業だけでなく、業務や家庭といった分野も何らかの指標を作ることはできないかといったことまで、ある程度踏み込んでプレゼンをして議論をする構えで臨んでいます。AWGで議論が進めば、国際的な進展の見通しも出てくると思いますので、その進展には期待をしております。

質問
日本政府主催のセクター別のワークショップの2回目を秋にというお話があったと思いますが、その後、時期や場所について進展はありましたでしょうか。

→今どこまで決まっているのかは聞いていませんので、聞いておきます。

質問
先ほど、COP14の閣僚級の準備会合のお話がありましたが、その時期や場所については打診があるのでしょうか。

→当然、開催国がポーランドですので、ポーランドで開催されるのは間違いないのですが、日程、場所など、どこまで固まっているのか、聞いておきます。

(了)

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