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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成20年4月14日(月))


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議ですが、一般案件1件、政令5件、人事1件です。特に環境省関係はございません。
 私からですが、IPCC総会が4月9日から10日にかけてブタペストにおいて開催されました。毎年春と秋の2回あり、事務的な会合で、環境省からは担当室長が出席いたしました。御承知のように第4次評価報告書が出され、広く論議を呼びましたが、今回の第28回IPCC総会では、第5次評価報告書をどうするか、作成する場合はどのように作成するかという議論がありました。その結果、2014年内を目途に第5次評価報告書を作成すること、第1作業部会から第3作業部会までのそれぞれの作業部会報告書と統合報告書を出すという従来の形式を踏襲すること、特に適応や経済的側面に関する比重を増していくことが決定されました。
 なお、日本がホストしておりますインベントリー・タスクフォースについては、参加各国、事務局からその活動が高く評価され、活動を継続することが決まり、特に第5次評価報告書に対する貢献として、大気中の黒煙の塵、ブラック・カーボンと言っておりますが、これに関する調査研究を追加することも要請されております。
 また、2010年を目途に、再生可能エネルギーに関する特別報告書を作成することが決定されました。
 地球環境局研究調査室長が参加しておりますので、詳細についてはお聞きください。
 私からは以上です。

2.質疑応答

質問
今週、パリにおいて、アメリカ政府主導の主要経済国会合が開かれることになっており、16カ国が参加するということですが、これについての展望、お考えについてお伺いします。

→17日から18日にかけて、フランスのパリにおいて第3回主要経済国会合、MEMが開催されます。また、これに先立ち、前日16日に、フランス政府主催で、セクター別アプローチに関するワークショップが開催されることになっております。我が国としては、フランスもセクター別アプローチに関心を示していることを非常に歓迎いたします。
 今回のMEM自体は、第2回ハワイ会合に続いて、夏に行われる首脳クラスの会合に向けて準備会合の性格を持っており、気候変動全般について議論されると思います。
 もちろん国連プロセスが中心ですが、こうしたアメリカ主催の主要経済国会合においても、様々な活発な議論を通して国連プロセスにその成果を反映していただくことを期待しております。もちろん日本も参加し、積極的な意見交換をしていきたいと考えております。なお、私どもとしては、MEMの会合もさることながら、前日に行われるワークショップにも注目しているところです。

質問
MEM前日のワークショップと、5月に日本主催で開催する予定のワークショップとで、対象とするテーマは大体共通するかと思うのですが、これについてはいかがでしょうか。

→フランス主催のワークショップについては、まだ詳細を承知しておりません。ただ、気候変動を広く扱う中で特にセクトラルアプローチも議論していくと聞いておりますので、注目して見ております。
 私どもとしては、国別総量目標を掲げ、その設定の際のボトムアップの手だてとしてセクトラルアプローチを考えておりますが、セクトラルアプローチにも様々な方式があり、国別目標との関係を含め種々の論点があります。日本主催のものは、主として研究機関、科学者、学者を中心として、方法論を含めてセクトラルアプローチを全般的に扱いたいと思っております。政府との対話もありますが。

質問
フランス主催のワークショップはセクター別アプローチを焦点としたワークショップなのでしょうか。それともいろいろなテーマのものなのでしょうか。

→おそらく気候変動全体を扱うのだと思いますが、セクトラルアプローチとはっきりと銘打っておりますので、そのように考えています。

質問
フランス主催のワークショップには、もちろん日本からも環境省の方や環境省関連の研究職の方も出席される予定になっているのでしょうか。

→私どもはMEMに参加しますので、その前日ということなので、具体的に誰がということはまだですが当然参加するということで考えております。

質問
鴨下大臣の中国訪問の今のところの成果についてお伺いしたいのですが。

→鴨下大臣は、アジア・ボアオ・フォーラムで気候変動セッションに出席され、本日午前中には周生賢 中国環境保護部長とお会いになっております。これらの会談の結果については、日本時間午後2時30分から、北京で大臣からブリーフを行う予定です。また、明日の会見において御説明されると思いますので、ここではこの程度とさせていただきます。

(了)

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