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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成20年3月24日(月))


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議ですが、一般案件4件、政令12件、報告1件、配布2件です。一般案件4件のうち2件が環境省主請議で、「循環型社会形成推進基本計画の変更について」と「廃棄物処理施設整備計画について」です。
 「循環型社会形成推進基本計画の変更について」は、循環型社会形成推進基本法の規定に基づき、策定後5年目ということで本計画を見直すこととし、中央環境審議会から、去る3月17日に答申が行われました。この答申を受け、明日、政府として本計画案の変更について閣議決定をしていただく予定です。第2次循環型社会形成推進基本計画案では、現行の計画に加えて、新たに循環型社会と低炭素社会・自然共生社会づくりの統合的な推進、資源の有効利用と地域の活性化に資する「地域循環圏」の考え方、数値目標の拡充、3Rに関する国際貢献等の国際的な視点も盛り込まれています。
 もう一点、「廃棄物処理施設整備計画案」についてですが、本計画案は、平成20年度から24年度までの5箇年を計画期間として、廃棄物の減量化に係る施策を進めながら、新たに地球温暖化対策にも配慮した廃棄物処理施設の整備、廃棄物系バイオマスの利活用の推進、廃棄物処理施設の長寿命化・延命化の考え方を盛り込んでおります。
 今後、これらの計画案の閣議決定を踏まえ、関係省庁はもとより、国民、事業者、地方公共団体、大学等と緊密に連携をとりながら、循環型社会に向けた取組を積極的に推進してまいりたいと考えております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

質問
 東京都の一部を中心として、プラスチックごみを燃やす方向が加速、広がりつつあるかと思うのですが、環境省としてこれに対する姿勢は何か決まっているのでしょうか。

→環境省としても、これまでもずっと中央環境審議会を中心に、プラスチックごみの処理についてどのように考えていくかという議論がされておりました。特に地域によって不燃ゴミとするところと、燃やすゴミとしているところが分かれており不便であるという議論等も多々ありました。プラスチックごみを出さないように、まずはリデュースに努めていくことが中心ではありますが、それからできるだけリサイクルに回していき、残りについては燃やしていくということ、ただしそれはできるだけ発電等にも活用できるように効率的に実施していくという基本方針を既に示しております。
 各自治体ぞれぞれの事情、背景等はあると思いますが、東京都がそのような方向でプラスチックごみを不燃ゴミから燃えるごみとすることは、一つの動きとして、審議会等において議論してきた流れにも沿うものだと思います。

質問
 昨日、熊本知事選が行われ、新しい知事は水俣病の解決について全力を挙げたいとおっしゃっておりますが、国として新しい知事に期待されること、またどのような関わりを持っていかれるのかお伺いします。

→知事選の結果に係ることについてはコメントは差し控えるべきだと思いますので特に申し上げませんが、水俣病については環境省としても最も大切な課題の一つと考えております。与党プロジェクトチームで取りまとめが行われましたので、それに沿って、関係団体、チッソ等との交渉など、私どもとしても与党プロジェクトチームと一緒に尽力しているところです。関係者の中には団体もそうですが、当然、県や市も重要でありますので、よく連携をとりながら、しっかりと水俣病対策を進めていかなければならないと思っております。新知事にもそうした面では期待をしているところです。

質問
 水俣病について、新潟県の姿勢についてはどのようにお考えでしょうか。

→新潟水俣病に係る県の懇談会の最終提言書が出たと承知しており、新潟県として独自に取り組む施策が提言されたものと認識しております。しかしこれは県としてのことですので、国としてのコメントは控えたいと思います。特に最終提言書においては、新潟県にとって新潟水俣病とは何であったのか、という問題の根幹を見つめながら、それに対して新潟県はいかに寄与すべきかをずっと議論してきたということが書かれております。私どももよく読ませていただきたいと思っております。
 いずれにしても、環境省としては引き続き与党プロジェクトチームと連携しながら、水俣病被害者の救済策の実現に向けて、あらゆる努力をしてまいりたいと考えております。

質問
 新潟県のケースの場合は独自ですが、疫学的な判断基準というものを加えて、国と若干基準が違ってくるのではと思うのですが、これについてはいかがでしょうか。

→提言書には、療養手当の増額など、いろいろな提言が盛り込まれておりますので、内容をしっかり見てまいりたいと思っております。ただ、基本的には新潟県としてのお考えを出されたのだと思っております。

質問
 京都議定書目達計画についてですが、2月下旬に改定案が出て、3月末に閣議決定ということでしたが、今日の事務次官会議には特段かかっていないのでしょうか。

→今日はかかっておりません。しかし今月中には閣議決定と思っております。

質問
 今月中ということですと、今週末か、遅くても来週初めというタイミングでしょうか。

→そういうことです。

(了)

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