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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

斉藤大臣記者会見録(平成20年12月22日(月)折衝後)


1.発言要旨

 先ほど財務省におきまして中川財務大臣から内示書を受け取って参りました。今回は最終的な決定の仕方、復活の仕方が例年と異なっております。今回は与党に我々の考え方を伝える、与党に政調会長レベルでまとめていただいて総理の特別配分枠等を含めて政府、財務当局又は総理に与党から話がいくというやり方でございまして、そういう意味で与党の政調会長のご配慮、また麻生総理の特別配分枠に関しての特別なご配慮に深く感謝する次第です。先日の大臣折衝で私から5項目を挙げました。低炭素社会の基礎づくり、アジア経済・環境共同体の具体化、地球環境対策、循環型社会に向けての基盤整備、COP10の開催等でございます。それらについて、全て復活がなされました。まず重要課題推進枠として低炭素社会の基礎づくりに7億円余、アジア経済・環境共同体の具体化に5億円余、それから調整財源といたしまして、環境配慮製品の信頼性の確保に3億円、希少資源の有効活用に1億円、COP10開催に向けての戦略展開に1億5千万円、という復活がなされたところでございます。トータルといたしまして、非公共については、全体で2.8%の増、一般政策経費等が3.4%の増で、公共全体では、5%の減、合わせて0.5%の減で、特別会計のプラスを合わせて100%でございます。特別会計と合わせまして合計が2292億円、昨年より1億円の増、対前年度比100.0%ということになったわけですけれども、この中には公共のPCB対策、これは自然減が70億あり、そういう中で全体として前年度の予算額を確保できました。また、一般政策経費等では3.4%の増になっております。この中には地球環境問題の対応、浄化槽対策を中心とする循環型社会の形成、COP10や生物多様性等に対応する自然環境関係、これらの経費が大きく伸びたことはある意味で満足をしているところでございます。来年度予算案の中身について決着をしましたので皆様にご報告させていただきました。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問) 22日の内示も含めて満足されたということですが、復活も含めて、改めてどういう点が満足したか、また物足りなかった部分はございましたでしょうか。

(答) 満足という言葉は、満額とれているわけではないので言葉としては不適当だったかもしれませんが、現状から全体の数字として、こういう数字であることに対して納得しているという意味でございます。今回ここは頑張ったというのは、何と言っても地球環境問題についてのいろいろな諸施策について、研究開発費も含めて予算が付いたことと、浄化槽の普及のための予算が10%以上の伸びになっていることで、ここは手応えを感じたところでございます。ここは今ひとつというのは、水、大気、土壌汚染等についての予算が、要求していた額に届かなかったことで、少し残念ですが、この点についてはいろいろやりくりをしながら、我々が予定している事業の目標を何とか達成したいと思っております。

(問) 土曜日の段階で明らかになっておりますが、水俣病が解決した場合のチッソ支援として23億円が計上され、改めて予算が確保されたという意味で、解決に向けての大臣の御決意をお聞かせください。

(答) 与党プロジェクトチームが提案した解決策を是非実現したいと思っておりますし、そのためには原因企業であるチッソのこれまでの方針を転換していただくことが必要だと思っておりますが、先日のチッソのコメントを見ますとそういうことが期待できると思っております。今後環境省としても与党プロジェクトチームとよく連携をとりながら、患者救済に向けて全力を挙げていきたいと思っております。

(問)政府全体で言えば、財政の健全化路線が崩れているといった論調が目立ちます。かなり厳しい経済状況ではありますが、大臣はこの点どうお考えになっておりますでしょうか。

(答)100年に一度の大きな経済の下降局面で、一歩間違えれば世界恐慌に陥る入口にある状況での予算ですので、平年度の予算編成とは当然変わってきますし、まず経済を立て直すことに重点を置いた予算であります。その中でも地球環境関係、環境省だけではなく他省庁の太陽光発電の推進等の予算も合わせますと、気候変動対策、地球温暖化対策、環境技術の推進というところに大きく配分された予算で、財政的にも将来あるべき姿、つまり低炭素社会を方向付けた予算であり、今は景気回復を第一に掲げる予算であると思います。

(問)先日のCOP14で、国によっては景気対策とグリーン投資にもっと重点配分をして、金融危機を脱出して一気にグリーンな社会をつくっていこうというグリーンニューディールという言葉が盛んに使われておりましたが、今回の予算は、大臣からご覧になってそのように呼べるものでしょうか。不十分でしょうか。

(答)今回環境省が考えている予算が全額とれたわけではありませんので、これで十分とは申し上げられませんが、将来の低炭素社会づくりを方向付ける予算編成であると評価しております。

(問)満足いく予算ということでしょうか。

(答)満額とれておりませんので、満足はいきませんが、その方向性は示されたと考えております。

(以上)

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