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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

斉藤大臣記者会見録(平成20年8月5日(火))


1.発言要旨

 本日の閣議案件ですが、一般案件1件、政令3件、配布が2件ございました。環境省請議の案件は主請議、共同請議ともにありませんでした。閣議での私の発言はございませんでした。閣僚懇談会でも発言いたしませんでした。
 閣僚懇談会が終わりまして、二階経済産業大臣に「これからの排出量取引について、産業界の皆さんにお願いをしていかなければいけません。二階大臣どうかよろしくお願いいたします。」というようにお願いしましたところ、二階大臣の方から「よく分かっております。一緒に一生懸命やっていきましょう。」と言っていただいたことをご紹介したいと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)低炭素社会作り行動計画についてお伺いしたいのですが、その中に税制全体を見直して税制のグリーン化を目指すという趣旨の文言があると思いますが、税制グリーン化について特に具体的なイメージはないと思っております。大臣として税制グリーン化について、例えばこういうことをやりたいなど、イメージがありましたらお願いします。

(答)正直申し上げてまだ私も明確な、具体的なイメージ、また具体的な税制の項目については、今は申し上げる段階にはございません。私ももう少し勉強したうえで発言をしたいと思います。ということを前提のうえで基本的な考え方としては、グリーン化、これは各省庁での購入ですとか、いろいろな省庁の枠を超えたより国民的な範囲ということで言えば、エコポイント制でありますとか、いろいろな方法が考えられると思います。より突き進んでいくと環境税という話しで、その環境税ということも言わばグリーン化の拡大概念だと思います。昨日も申し上げましたとおり、環境税については、排出量取引との組み合わせが必要と思っており、2つの組み合わせの中で考えていくというように考えております。グリーン化以上のものと思っております。

(問)排出量取引についてですが、大臣が昨日のインタビューでキャップをかけるということをおっしゃっておりましたが、産業界の自主行動計画では、原単位だけの目標ということもあるようですが、原単位だけの目標というのは今度の排出量取引では認めないというお考えでしょうか。

(答)セクター別アプローチで削減可能量を積み上げていって、それを繰り返すということ、つまり当然最初の積み上げでは目標に達成しないかもしれませんが、その場合はもう一度より高い目標を目指して検討し直すということでございます。最終的に足りないところはトップダウンで、と昨日申し上げました。そういう意味では、原単位ということはセクター別アプローチの基本にありますから、その原単位ということを否定しているわけではありません。それから、より根本的には、最終的にトップダウンで排出量を決めたとしても、それを各企業や事業所に戻していったときに、これだけの生産をこれだけの排出でやろうということになりますと、当然原単位という話しになってきますので、私はキャップアンドトレードと原単位は、基本的には矛盾するとは思っておりません。

(問)ただ、一方で原単位を改善しても生産量が増えれば、その分排出量が増えてしまうということがあると思いますが、そこは排出量取引の中ではどういうように考えていかれるのでしょうか。

(答)目標とする排出量、その企業がこれだけ生産したいという生産量を割り算すれば、ある意味目標とする原単位が出てくる。その原単位を目標に頑張っていただきたいということになると思います。それが長い目でみれば、日本の企業の競争力に繋がってくると思っております。

(問)新しい文部科学大臣が教科に環境を作りたいとおっしゃっておりまして、環境大臣ともお話をされたと聞いておりますが、その辺はいかがでしょうか。

(答)ご相談がありました。「大いに結構です。一緒にやりましょう。」と申し上げたところでございます。具体的に議論していきたいと思っております。環境というのは、総合的な分野になります。これまで理科や社会などその他の教科で環境に関わるものを要素の分野として教えてきたわけですが、それは当然必要ですが、それに加えて環境という形で総合的に見ていくというのは、非常に重要だと思っておりますので、そういう観点から進めていきたいと思っています。これを教科にするというのは、文部科学省の所管ですので、こちらから積極的にやりますとは言えませんが、鈴木大臣とよく相談して進めていきたいと思います。

(問)少し先の話ですが、8月15日の終戦の日ですが、靖国参拝をされるご予定はありますか。

(答)ありません。

(問)理由についてよろしければ教えていただけますか。

(答)明日広島に行って、原爆慰霊祭にも参加いたしますが、慰霊、不戦の決意を私なりの信念、私が信ずる宗教で行いたいと思っておりますし、現実、毎年しております。 神道は、信仰している宗派はございませんので、そこでそのような祈りを捧げるということは私の信念からは許さないことでございます。

(以上)

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