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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

鴨下大臣記者会見録(平成20年6月6日(金))


1.発言要旨

 本日の閣議案件ですが、一般案件5件、国会提出案件28件、法律の公布6件、政令が1件です。環境省請議については主請議が1件、エコツーリズム推進基本方針についてです。
 私からの発言は数点あります。
 一つは「クリーンアジア・イニシアティブ」についてです。この度環境省では、「クリーンアジア・イニシアティブ」を取りまとめましたのでお知らせします。「クリーンアジア・イニシアティブ」は、先頃取りまとめた「アジア経済・環境共同体」構想の軸として、4月8日の経済財政諮問会議において私から御説明申し上げたものであり、今般その詳細を取りまとめました。
 これは、日本の経験や技術をいかして、環境と共生しつつ経済発展を図るという「アジアモデル」の持続可能な社会の構築を目指すものです。自然と共生した「低炭素・循環型」社会の実現を目標として、様々な施策を盛り込んでいます。詳細については、後ほど事務方よりお配りいたします。
 二点目は、週末の環境省主催のイベントについてです。この週末に、環境月間の関連イベントとして、横浜赤レンガ倉庫広場で「エコカーワールド2008 in横浜」、東京・代々木公園で「エコライフフェア」を開催します。
 エコカーワールドでは低公害車の展示や試乗、またエコライフフェアでは、ステージショーのほか、企業、NPO等56団体による展示・行事が行われます。私も参加します。
 もう一つは、民主党の長妻議員から全省庁に対する資料要求があり、回答を行った件です。職員が勤務が遅くなった場合のタクシー乗車の際に運転手から受けた便宜供与の有無・内容が求められており、担当課が本省の全職員を対象に調べたところ、調査期限の昨日までに11名の職員から、便宜供与を受けたことがあるという報告がありました。これらの職員がとった行動については、国家公務員倫理規定等に照らし、また、事実関係をよく調査した上で、適切な措置をとってまいりたいと考えております。
 今回の調査結果については、追って担当課長から説明をさせていただきますので、詳細はそこでお聞きいただきたいと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)タクシーの接待問題ですが、11人というのはこれですべてと見てらっしゃいますか。

(答)昨日まで調べた限りにおいては、ということですから、確定ということではありません。今朝、もしさらにそういう該当するようなことがあるようならしっかりと聞き取れという話をしたところです。

(問)夜は霞ヶ関周辺にずらっとタクシーがいつも待っていますが、大臣は、こういう接待が半ば慣例化していたのかなというような受け止め方をされていますか。

(答)接待というか、そういうようなことが数多くあったということについては、私は大変不快な気分になりました。深夜帰るということについては、様々な仕事の関係でやむを得ないこともあるでしょうが、タクシーの運転手さんからビールやビール券などの供応のようなことがあるということは、断じて許されないことです。我々としてももう一度しっかりと、職員全員にそういうことのないように申し渡したいと思っておりますが、その前に事実関係をもう少ししっかりと調べたいと思います。

(問)今わかっている範囲で、どんなものがあったのでしょうか。

(答)具体的には、飴、お茶、栄養ドリンク、おしぼり、ビール、つまみ、ビール券などの提供があって、11人で合計38回程度です。このうちビール券をもらった職員は1名で、1年間で三十数回の深夜帰宅のうち、1人の運転手から8回で計20枚程度のビール券を受け取っていたというようなことが判っています。
 それ以外のことについての詳細は判りませんが、ちょっとした冷たいものや栄養ドリンクなどのサービスを受けていたようです。

(問)自己申告だと思うのですが、こういう気持ちでやったとか、特に職員の方々から聞き取りはされているのでしょうか。

(答)その辺りの詳細はまだ聞いていませんが、まず事実関係について、正確にどの程度いるのかについて、再確認をするようにということであります。

(問)今後適切な措置をというところは、何かしらの処分を含めて検討されているのでしょうか。

(答)国家公務員倫理規定に照らして、事実関係をもう一度しっかりと調査した上で、何らかの倫理規定に引っかかるようなことがあれば、処分等も含めて考えたいということです。

(問)昨日、一部の報道で、福田ビジョンについて、長期目標や排出量取引を盛り込むと同時に、中期目標については来年の早い時期に公表するということが書かれていましたが、これについて、大臣は何かお聞き及びなのでしょうか。

(答)福田ビジョンについては私も報道で知ったくらいで、いつ、どういう形で、総理が何をお話しされるかということは、私はまったく承知しておりません。

(問)仮に来年の早い時期に中期目標を出すとすれば、これまでよりはかなり前進というか、非常に前向きな姿勢なのではないかと思うのですが。

(答)総理が何をおっしゃるのか、またそれをジャーナリズムあるいは国際社会がどう評価なさるかということだと思っています。

(以上)

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