本文へジャンプ
ここから本文
環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

鴨下大臣記者会見録(平成20年5月23日(金))


1.発言要旨

 本日の閣議案件ですが、一般案件4件、国会提出案件19件、公布5件、法律案1件、政令3件です。環境省請議については、主請議はございません。共同請議は1件あります。
 私からの直接的な発言はございませんが、御存じのように明日からG8環境大臣会合が神戸で行われますので、それに出席して、気候変動、生物多様性、3Rといったことについて積極的な議論が行われる中で、是非、我々も最善を尽くして、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)今お話のあった環境大臣会合ですが、具体的な成果として、どういうものを目指したいとお考えでしょうか。

(答)一番の基本は、これからG8の洞爺湖サミットに向けて、環境分野について環境大臣の合意を取り付けたいということです。加えて、それが来年のコペンハーゲンでのCOP15までモメンタムが持続していくようにと、この環境大臣会合を位置付けております。
 具体的な内容、特に気候変動については、日本はかねてからセクター別の積み上げが有効な手段だということを申し上げていますから、それについて各国に認識をしていただけるように努力をしたいと思っております。長期目標あるいは中期目標については、それぞれいろいろな議論が出てくると思いますから、そういう中で、モメンタムが持続して、コペンハーゲンが成功するために、我々としての役割を果たしたいと思っています。

(問)合意とかモメンタムとおっしゃいましたが、具体的にどういう合意やモメンタムを築きたいということでしょうか。

(答)大筋は、COP13でバリ・アクションプランの中に、すべての国が参加する枠組みがありますが、ポスト京都等についてまだまだ十分な議論ができていませんから、そういう中での様々な認識が一致していくようなところについての話です。

(問)長期目標については、今回、何か数字の面で具体的な提案をする予定はあるのでしょうか。

(答)国環研などが今まで論理的に積み上げた知見がありますから、そういうことは紹介したいと思っています。ただ、日本として数値をはっきりさせるかどうかということについては、今ここではまだ申し上げる段階ではないと思います。

(問)会議では、具体的な長期の数値目標を提案する予定はないのですか。

(答)今は申し上げられないけれども、状況で、全体的なこの数字と明確な数字を言うことはないと思いますけれども、全体的に日本の意気込みが感じられるようなことは、私は申し上げたいと思っています。

(問)例えばどのような形というのは、難しいですか。

(答)そこから先は会議でのいろいろな議論の中で出てくると思いますので、見守っていただきたいと思います。

(問)本日、シンポジウムみたいなものに参加されると思うのですが、何か大臣として表明されることはあるのでしょうか。

(答)特別ありません。それぞれの場面で、講演などで言ってきたようなことを踏襲するということだと思います。

(問)G8環境相会合についてですが、サミット前哨戦という位置づけをされておりまして、皆さん環境大臣ですので環境に熱心な方達ばかり集まるわけでしょうから、ここである一定のものを築けないと、サミットに暗雲立ちこめると言うと言葉が悪いですが、厳しいものになるのではないかと想像できるのですが、その辺りの見通しについて大臣はどのようにお考えでしょうか。

(答)楽観はしておりませんが、千葉でのG20などで、大体こういうところについては共有できるなというニュアンスは私なりには掴んでいますから、それなりに成果は出せるのではないかと思っております。

(問)バイの会談がいくつかセッティングされていますが、イギリス、アメリカについては特にどんなことを話されるおつもりでしょうか。

(答)洞爺湖が成功するように、さらにはコペンハーゲンが成功するようにというような話を申し上げるつもりです。

(問)具体的なテーマについて突っ込んだ議論を個別にされるのでしょうか。

(答)いろいろと用意はしています。

(問)何か出てくると期待してよろしいのでしょうか。

(答)そんなに多くのことがバイで合意できるかというと、そういうことではないと思います。マルチの仕組みの中で、やはりアメリカやイギリスは主要な役割を担っていますので、そういうところと連携をすることについての信頼関係をきちんと築くというのが今回のバイの目的だろうと思っています。
 個別の交渉で、何か合意を作ろうということについては、今回はそんなに大きなものはないのかなと思っております。

(問)議長として取り回していくに当たって、一番の好敵手と言いますか、注意すべき相手というのは。

(答)すべての国にしっかりと参加していただいて、G8環境大臣会合が成功するように主体的に関わってもらいたいということですから、どこの国がとか、どなたがということはありません。

(問)どんな結果が得られれば成功とお考えですか。

(答)一番大きな目的は、気候変動の次期枠組みに対しての方向性が一致して、コペンハーゲンで合意できるような、各国の方向性がそろうということが重要だと思っております。

(問)長期だったり、ピークアウトだったり、セクター別だったり、いろいろありますが、特に大臣として一番重要視されるのは、どれも大事ですけれども、とりわけどの辺りを。

(答)すべての国が参加する枠組みが作れるかどうかということについての方向性、あるいはモメンタムがさらに加速するようなことだろうと思っています。具体的な細かいディテールは、来年のコペンハーゲンが近くなってから厳しい交渉になってくると思うけれども、それまでにみんなの足並みが揃ってこなければいけません。中間地点だから、そういう方向性がきちんと整うようにというのが私の役割だと思っております。

(問)改めて、会合に向ける今の大臣の意気込みをおっしゃっていただけますでしょうか。

(答)環境大臣会合ですから、これから世界の気候変動、特に温暖化が止まるような究極の目標を達成するために、我々がしっかりと先頭に立たなければならないという認識を、環境大臣全員が共有したいと思っています。

(問)できそうでしょうか。

(答)私はそれぞれバイなどでいろいろな方と話しましたが、可能だと思いますよ。みんなそれぞれあちこち向いているわけではないと思っています。

(問)神戸の会合で、今いろいろおっしゃったように、全体会合やバイ会談と、非常に重要な会合になると思うのですが、一方で我々にとって取材の制約が非常にあって、リアルタイムで各国の参加者の生の声を聞くというのが難しい状況で、非常に残念なのですが、できるだけ我々が現地で取材がスムーズにいくように、課題の重要性から考えても、御配慮いただければと思うのですが。

(答)バイなどで、当事者間の信頼関係が崩れるようなことは注意しなければいけないと思うけれども、基本的にはできるだけオープンに物事が進むようにしたいと思っていますから、皆さんの活動が妨げられないように、できるだけ私なりにも配慮したいと思います。

(以上)

▲Page Top