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大臣記者会見・談話等

鴨下大臣記者会見録(平成20年3月7日(金))


1.発言要旨

 

 本日の閣議案件ですが、一般案件6件、国会提出案件15件、法律案5件です。環境省請議につきましては、地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案について閣議決定をさせていただきました。
 私からの発言につきましては、生物多様性条約の第10回締約国会議、いわゆるCOP10についてですが、昨日、生物多様性条約のジョグラフ事務局長から、「愛知県名古屋市において、2010年の10月にCOP10を開催する」という内容の決議案を作成し、各締約国に送付する旨の書簡をいただきました。詳しくは後ほど資料をお配りしますので、担当にお尋ねください。基本的には、他に立候補がなければ順調に名古屋に決定するという状況になったかなと思っています。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)COP10についてお聞きしたいのですが、生物多様性条約については、日本でも去年閣議決定された第3次の国家戦略がありますし、今後2年間でやらなければならないことがかなりあると思うのですが、その辺の抱負をお願いします。

(答)これからCOP10が名古屋に決まるということになれば、特に生物多様性については、日本がリーダーシップをとっていかなければいけないだろうと思いますけれども、特に私が関心を持っているのは、里山を含めて、人が住むところと自然とのちょうど境目のところの整備をいかにしていくかということについて、より積極的にやるべきだろうと思っております。
 他にも生物多様性についてはいろいろと言われていますので、これからもしっかりと取り組んでまいりたいと思います。

(問)特に温暖化との絡みで脚光を浴びると思うのですが。

(答)具体的にはどういうことでしょうか。

(問)温暖化によって生物の種類が変化するなど、IPCCなどのいろいろな推測がありますが。

(答)今すぐにやらなければいけないという意味においては、むしろ温暖化そのものの対応をしていくということだろうと思います。個別の種、あるいはそれぞれの動植物に対しての保護政策と言うよりは、むしろ温暖化全体をきちんとやるということが必要なんだろうと思います。生物多様性と地球温暖化が相互に絡んでいることは間違いありませんから、しっかりと温暖化についてきちんと対策していくということが重要だろうと思います。

(問)今日、予算委員会が流会になりましたが、国会の空転状態が行政に与える影響などについてはどのようにお考えでしょうか。 (答)行政に与える影響というのは、こと環境に関して言えば、これから法律の審議などが始まるわけですが、できるだけ速やかに法案を上げていただきたいと思いますから、国会が正常化しつつあるということで、もし、来週からそういうふうになるということなら大変ありがたいことです。
国民の皆さんに対しても、法律を通して、あるいは国会の審議を通して様々な問題を訴えていくわけですから、早く正常化していただきたいと思います。

(問)温対法の出来は満足していらっしゃいますか。

(答)これから温対法を審議していただくわけですが、我々が現時点でやるべきことはやってまいりました。ただ、これは単に温対法だけではなく、目達計画の改定、あるいは省エネ法等の経産省との間の守備範囲の漏れがないようにしていくということも含めて、総合的にやっていくということで、温暖化に対してしっかり取り組んでいくということだろうと思います。

(問)昨日表明された排出量取引制度の省内PTなのですが、どういうところを目的にお考えでしょうか。

(答)できるだけ具体的に、しかも制度としての細かいところまできちんと議論をし、それを加速していくということが目的の一つであります。加えて、できるだけ早い時期、例えばG8環境大臣会合のようなところで粗々の方向性みたいなものは出していきたいと思っております。そういう趣旨においては、このタイミングで本部を立ち上げたということは非常に意味もあるし、これからの方向性に適うものだろうと思います。

(問)第1約束期間の中でも、うまくまとまれば導入していこうというお考えでしょうか。

(答)進捗管理を厳格に行っていって、例えば半年ごとにきちんとフォローアップをして、うまく目達計画が達成できないようなときには、次なる手段の導入を含めて考えるべきだと私もかねてから申し上げていますが、その一環なのかなと今の段階では考えています。

(以上)

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