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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

鴨下大臣記者会見録(平成20年2月19日(火))


1.発言要旨

 

 本日の閣議ですが、国会提出案件27件、政令1件です。環境省請議はございません。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)明日から田村事務次官がモナコで開催されるUNEP第10回特別管理理事会に御出席されますが、日本として何かアピールできるか、大臣として希望されることはあるでしょうか。

(答)内容については私も詳しくは聞いておりませんが、資金メカニズムなどの話について、日本はこれから積極的にやろうと言っておりますから、UNEPの席でもそうしたことをきちんと発言して、存在感を高めてきてもらいたいと思っています。UNEP全体の改革についても、これからより確固たる組織にしていこうというようなこともあるようですから、こうしたことに日本は積極的に関わっていくということが表明できればいいのではないかと思います。

(問)官邸の温暖化有識者懇談会ですが、人選が固まったという話ですが、情報などは入っているのでしょうか。

(答)ある程度は入っております。水面下で調整はさせていただいています。ただ、優れて官邸の判断ですから、我々が特別こうしてほしい、ああしてほしいという話は申し上げているわけではありませんが、いろいろと調整はさせていただいています。

(問)役割、位置付けはどういったものなのでしょうか。

(答)これからでしょうね。専門的にどんな議論をすることがいいのか、それにはどのような専門家がいいのかという具体的な話になってきたときには、やはり環境省の知見も必要でしょうから、そのときには適宜、適切に言いたいことは言っていきたいと思います。

(問)本日からユネスコの調査団が知床に行きますが、大臣の御所見をお願いいたします。

(答)今日これから調査団の表敬を受けますので、日本としては知床における取組を認めていただきたいということは申し上げようと思っています。

(問)登録から現地でいろいろと努力してきたことを認めてほしいということでしょうか。

(答)今日の目的がかなうようにです。表敬といえども私なりの意見を申し上げたいとは思っています。御判断するのは調査団の皆さんですから、我々は何とも言いようがありませんが、せっかくおいでになりますから、私の意見としては、知床は人類にとっても日本にとっても貴重な財産だということをお話したいと思っています。

(問)ポリタンクの漂着の話が昨日の関係省庁会議で話題になりましたが、今後の対応はどうなるのでしょうか。

(答)毎年この時期にということもあるので、どこに起源があるのか、ハングルが書かれているものも多いらしいですし、中には劇物が入っていた形跡のあるようなものもあると聞いておりますので、単純に放置しておけばいいということではないと思います。環境省としては、どこに由来するものか、どのように対応すべきかということについては、もっと積極的にやってもらいたいという話は省内には言ってあります。事実関係をもう少し突き止めて、実際にどこから流れてくるのか、すべて一つのところなのかということについて詳しく調べた方がいいと思います。

(問)沖縄の辺野古移設の関係で、少し前にアメリカで、原告にジュゴンを含めた裁判があり、また最近では少女に対する強姦事件などもありました。ジュゴン保護や、アオサンゴも見つかっており、最近、沖縄県の方でアセスについて容認するという状況もあり、辺野古移設に関して、状況が複合的にある中で、環境省として保全の観点から、どうあるべきかという御意見はございますか。

(答)今の段階では私から申し上げることがないというのが、ここでの意見です。アメリカでのジュゴンの裁判についても、私がとやかく言うような話でもありませんし、環境アセスについては、方法書などの話について沖縄県も容認するというようなことも含めて、粛々と手続きが進んでいるようですから、それを見守っていくのが今の環境省の立場です。私がこの段階であまり意見を言うのは控えておいた方がいいと思います。

(問)何かのタイミングで、環境省として意見を言うということになるのでしょうか。

(答)大体手続きが進んできた段階で、我々が意見を言うときがあれば、そのときにはきちんと役割を果たしますが、今の段階では粛々と手続きが行われることを見守っていくということです。

(問)黄砂の関係ですが、大臣は気象情報は国家機密にあたるとお考えでしょうか。

(答)黄砂の話は、それが国家機密というのはどういった観点なのかということについては私は多少疑問を持っています。空気は国境を越えてつながっていますし、黄砂も国境を越えて近隣諸国に飛んでくるわけですから、お互いに情報共有することは重要なことだと思っています。昨年の日中環三カ国環境会合、TEMMでも、そうしたことについて知見を共有しながら対応することで合意しましたので、ぜひ中国にも積極的な日中の情報共有をしていただきたいと思っています。

(問)何か環境省として働きかけることはございますか。

(答)SEPAの周生賢 局長がこちらにおいでになることもありますし、私も時期を見て中国を訪れることも予定しておりますので、そのときに今のような趣旨のことを伝えたいと思っております。SEPAだけで判断できないこともあるようですから、我々としては国家機密といった大層な話ではなく、黄砂に関して科学的知見を共有して対応していきたいという旨については、各方面に働きかけていきたいと思います。

(以上)

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