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環境省大臣記者会見・談話等>事務次官会見要旨

大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成19年11月12日(月))


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議ですが、政令5件です。うち1件が環境省主請議で、2件が共同請議です。
 環境省主請議は、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律施行令の一部を改正する政令」についてです。これは、外来生物による生態系等に係る被害の防止を図るために、トカゲの一種であるナイトアノール等、12種類を特定外来生物として追加指定するものです。
 共同請議は、「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律の一部を改正する法律の施行期日を定める政令」及び「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令案」で、主請議は農林水産省です。施行期日は今年12月1日で、施行令政令案自体は「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律の一部を改正する法律」が施行されるのに伴い、食品循環資源の再生利用が認められる製品にエタノール等を追加すること等を内容とするものです。
 私からは以上です。


2.質疑応答

質問
 IPCCについてですが、スペイン・バレンシアで、日本時間で本日の夜から総会が始まり、第4次評価報告書統合報告書について議論、採択して公表されるという見通しですが、これまで第1、第2、第3作業部会で出てきたものを改めてまとめるという形になりますが、環境省としてIPCCに対する意義、期待することについてお伺いします。

→今回の統合報告書は、これまでの第1、第2、第3作業部会で別々に出してこられたものをまとめて、統合していくということです。ただ、単に要約してつなぎ合わせるだけではなく、新しい記述も入れて、あるいは議論されていたけれども作業部会報告書に入らなかったものなども含めて、コンパクトにわかりやすい形として出すと聞いております。
 地球温暖化というものを、まず第1作業部会において科学的見地・根拠から議論し、その原因を人為起源の温室効果ガスの増加であるとほぼ断定したこと、第2作業部会においては温暖化の影響等について、科学的知見を集めて新たな形で集大成しました。さらに第3作業部会においては取組、特に緩和策について分析・整理して発表しました。それらの統合報告書ということですので、ノーベル平和賞はともかくとしても、極めて重要なものだと思っております。私どもとしても担当を派遣し、参画そして見守っているところです。発表され次第、皆さまには直ちに御説明したいと思っております。

質問
 地方分権の関係ですが、政府の地方分権改革推進委員会が今月中旬ぐらいに中間とりまとめを出すということで、先週も会議が開かれ、地方分権に関する諸問題、方向性などについて議論されましたが、環境省としても地方支分部局ということで言えば、地方事務所を持たれていますし、大気や水質などの規制の面でも地方自治体にも事務事業を担ってもらっており、改めて省としての地方分権に対する考え方、取組、対応方針等についてお伺いします。

→大気の問題、水の問題も含めて、環境問題自体が地方との密接な関係があります。地方は地方で現場で様々な形で進めておられますが、緊密な連携を取って進めないと環境の話は進みません。そうした意味では地方分権の問題は環境省にとって極めて重要な問題だと思います。一方で、地方環境事務所もまだスタートしたばかりですので、例えば地球温暖化対策、環境教育、廃棄物・不法投棄の問題、自然保護の問題など、地方と連携を取りながら進めているところです。今後とも県、市町村とは緊密な連携の下で環境問題はやっていかなくてはならないと思っております。地方分権という大きな流れの中で、より連携を深めながら、必要なものはもっと県、市町村にやっていただく、あるいは国として全体を司るものは国としてやっていくなど、一本一本十分吟味しながら地方分権の動きを見守り、かつ協力しながら進めているということです。

質問
 本日、トキ飼育繁殖専門家会合が開催されますが、どういうことが議論されるのでしょうか。

→会合は本日、佐渡で開かれますが、試験放鳥や分散飼育の問題などいろいろな問題を抱えておりますので、トキに係るこれからの問題について議論されると聞いております。

質問
中国から提供される2羽のトキの話などは出るのでしょうか。

→これについては中国の方の事情もありますので、今、この場ではまだ申し上げられませんが、近日中にきちんと発表したいと思います。

質問
本日の会合で話が出るというわけではないのでしょうか。

→中国の関係については、本日の専門家会合の場で話が出るわけではありません。専門家会合では、先ほど申し上げたとおり、分散飼育の問題や試験放鳥のことなど、従来の議論の続きとなります。

質問
生物多様性国家戦略の閣議決定はいつ頃になるのでしょうか。

→およその素案・取りまとめは進められており、閣議決定は今月末か来月に入るか頃になると思いますが、まだ確定しておりません。

(了)

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