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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成19年9月13日)


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議ですが、国会提出案件が1件、政令が7件、人事が3件、配布が2件でした。直接環境省に関係するものはございません。
 私から一つ、ベルリンで開催されました第3回G20対話の結果について申し上げたいと思います。10日、11日とベルリンで開かれておりました、第3回G8気候変動、クリーンエネルギー及び持続可能な開発に関する対話、G20対話と言っておりますが、これが閉会いたしました。G8、中国、インド、ブラジル、南ア等、主要20カ国と、世銀、国際エネルギー機関IEAなどが参加しまして、我が国からは、桜井副大臣をヘッドにして、環境省、外務省、経済産業省が出席いたしました。後ほど資料をお配りいたしますが、会議では、温暖化対策の技術の関係、投資の関係、あるいは2013年以降の次期枠組みの関係などについて議論があったと承知をしております。
 技術につきましては、研究開発推進の必要性、エネルギー効率の向上、再生可能エネルギー、さらにはCCS、炭素隔離貯留技術の議論もあったと聞いております。投資については、民間資金の果たす役割の大きさ、途上国における環境整備の重要性等が指摘されました。次期枠組みについては、排出削減、適応の問題、技術の問題、最後に資金の問題、この4つの分野はいずれも重要なので、そういう整理で進めていってはどうかという意見が相次いだと聞いております。
  また、12月のCOP13のバリ会合において、次期枠組み交渉の新たなプロセスを開始すべきではないかという意見も強調されておりました。例の、アメリカも含めた、長期対話が終わるものですから、そういうことも背景にあります。
 閉会に当たりまして、桜井副大臣がスピーチを行いまして、「美しい星50」の内容を紹介しながら、日本は来年のG8議長国であり、また次回のG20対話を、来年の3月に千葉県の幕張で開催いたしますので、我が国としてのG20プロセスへの期待等について発言をされました。
 今回、主要20カ国の閣僚級が一堂に集まって、自由な意見交換がなされたことで、各国間の共通理解が深まったことを評価しておりますし、この対話が実りある成果を出すべく、また主要排出国が参加する実効性のある次期枠組みの構築に向けて、今後とも議論に積極的に貢献してまいりたいと考えております。
 私からは以上です。


2.質疑応答

質問
意見の対立とかはあったのでしょうか。

→先鋭的にぶつかりあったということはあまり無かったと聞いております。

質問
ワントラック・ツートラックとか、そういうことはあったのでしょうか。

→次期枠組みについてのお話だと思いますが、ワントラック云々というよりも、次期枠組みを議論する際に重要なポイントはこういうことではないか、ということについて意見が相次ぎ、それらの中でコンセンサスとしては、今申し上げたように4つの要素を中心に考えていくべきと。ただ削減方式だけを議論していくのではなくて、例えば、途上国からすれば適応の問題とか、あるいは技術とか、資金とかについても同じような重要問題として、次期枠組みについて議論する際に考えていきたいと、そういった議論が多かったと聞いております。

質問
日本としては、こういう状況になっても「美しい星50」というのは引き続き国際社会に言っていくのでしょうか。

→「美しい星50」というのは、ご承知のように三つの大きな柱があります。一つは長期目標としての2050年に50%削減、これはこれからも我々の主張の大きなポイントの一つだし、2番目は次期枠組みについての検討、これは三つの原則に分かれておりますが、主要排出国はすべて包含すべきだとか、ルールは柔軟かつ多様性があるものでなくてはならないといったことで、いずれも今後とも主張していくことだと思います。3番目は国民運動の重要性と、ですからこれらの柱はそのまま、環境立国戦略に盛り込まれ、閣議決定され、また骨太の方針にも当然入っておりますから、政府としてはこれからも「美しい星50」を重要な核として主張してまいりたいと思っております。

質問
今度の国連の会合ですが、環境省からどなたか行かれるのでしょうか。

→国連会合の出席者については、まだ決めておりません。

質問
どなたかが行くことは間違いないということですか。

→各省含めて、全体的にまだ決められておりません。

質問
ハイレベル会合には新しい総理が行かれるんですよね。

→安倍総理はたいへん熱心に地球温暖化対策を中心とした環境問題に取り組んでいただいています。こうした時期にたいへん残念なのですが、総理のご判断ですから、それについて役所としてのコメントは差し控えたいと思いますが、環境行政自体は、温暖化対策を始めとして重要な課題を抱えており、政府が一体となって、また環境省は大臣以下一丸となってこれからも取り組んでいくことに変わりはないと考えています。御質問があった国連会合、あるいはその次のアメリカの会議と、ずっと続いてまいりますが、これまでの方針で進めていきたいと考えております。

質問
ワシントンの主要経済国会議は大臣が行かれるのでしょうか。

→私どもは、今のところ大臣がいらっしゃるということで考えておりますが、国会日程等を含めてさまざまな状況があり、まだよくわかりませんので、確定的には申し上げられません。

質問
ハイレベルの方も、仮に総裁選が25日ということになると、もう間に合いませんよね。一方、安倍さんも入院してますので、そうするとハイレベルは、もし25日で安倍さんも入院したままだと、総理が行けないということになるので、その場合、もし環境大臣が行くということになったら、早めにリリースして下さい。

→わかりました。出席者等については、決まり次第、早めにお知らせします。

質問
温泉法の改正案を今度の臨時国会に出される予定だと思うのですが、今回の動きで、どういうふうな見通しになっていますか。

→温泉法の改正案は、今日、検討会の中間取りまとめが出されます。それを受けて、基本的な骨格案を作業しておりますので、法律改正事項を取りまとめて、この臨時国会に提出するという方針は変わりません。これはやはり安全対策に関わる話ですから、この臨時国会で提出して、成立・実現を図りたいと存じております。

質問
確認なのですが、米国の主要排出国会議については、環境大臣が。

→大臣と考えておりますが、日程が9月末の難しい時期でございますので、国会日程等もあり、まだ確定はしておりません。

質問
24日の国連の会合も一緒に行く可能性というのもあるんですか。安倍さんはもう、行かないということを国連の方に伝えているようですが。

→これは24日ですから、重要な政治日程・国会日程等との絡みもありますから、誰がということは今、確定的に申し上げられません。

質問
主要排出国会合は、経産大臣とか外務大臣とかは行かないのでしょうか。

→そこもまだちょっとわかりません。

質問
今のところは環境大臣だけですか。

→そもそも他の各国についても、どういうメンバーで出てくるということがはっきりとしておりませんので、そこら辺もよく探りながらということになろうかと思います。

質問
今月は温暖化の国際会議が目白押しだったのですが、そうなってくると、ほとんど行かない可能性も出てくると。大臣や総理がもともと行くべきだった、例えばG20にしても、国会と重なったために欠席されて、日本の国際的な存在感も急降下しているような状態じゃないかと思うのですが、今後は洞爺湖サミットに向けて、その辺をどういうふうに思ってらっしゃいますか。

→環境行政、温暖化対策も含めて、課題が山積しております。そういう中で、政府一体となって、そして環境省は大臣以下一丸となってこれに取り組んでいくことに変わりはないと申し上げました。ですからそういう方針の中で、国際会議においても、やはりできれば総理や大臣といったハイレベルが行くことが、存在感も示せるし、国際的にリードもできるので望ましいことはもちろんですから、私どもとしてはお願いをし、そういうふうに努力していきたいと思います。総裁選挙とか、あるいは国会日程等もありますので、調整ももちろんしなければなりませんが。

(了)

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