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環境省大臣記者会見・談話等>事務次官会見要旨

大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成19年6月11日)


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議ですが、一般案件2件、国会提出案件1件です。特に環境省関係のものはありません。
 私からは以上です。


2.質疑応答

質問
 ツボカビに感染した野生のカエルが国内で初めて確認されたことについてですが、対策等をお考えになっているのでしょうか。

→これは、6月10日に麻布大学主催で開催されたカエルツボカビフォーラムで報告された内容ですが、国内で採取された両生類を調査したところ、カエルツボカビと同じDNAの断片が、調査した132匹の内の42匹ということですから、調査個体の約3割から検出されたということで、我が国の野外でカエルツボカビが存在している可能性が高いという報告がありました。ただ、検査した個体は、いずれもカエルツボカビ症を発症したわけではありません。したがって、検出されたものが海外のカエルツボカビと同一であるかどうか、あるいは国内の両生類がカエルツボカビに感染して発症するのかなど、様々な調査・研究が必要であるという議論があったと承知しております。
 環境省としては、国内、しかも野外でカエルツボカビが疑われるDNAが検出されたわけですので、それを受けて国内にどの程度のカエルツボカビが存在しているのか、その分布に地域差があるかなど、概況調査を行う必要があると考えており、研究機関や自治体、NGOなどとも連携して調査内容について早急に検討してまいりたいと思っております。また、これまで取り組んできました、飼育下のカエルからのツボカビの野外への拡散を防ぐ普及啓発を進めておりますが、今後とも重要ですので引き続き行ってまいりたいと考えております。


質問
 概況調査はいつ頃から行うのでしょうか。

→できるだけ早くと思っております。


質問
 しかるべき人員と予算が必要だと思うのですが。

→そうですね。地域や影響など、調査研究の範囲も多岐にわたると思います。これまで研究機関等でまとめられているような対策マニュアルのようなものもありますので、そうしたものも参考にして、例えばカエルツボカビの持込みや持出しの可能性がないように、調査用品自体の滅菌、乾燥などの対策を取っていただくようにお願いをしたいですし、今後とも野外での大量死がないかどうかなども含めて情報収集にも努めてまいりたいと思います。


質問
 これまで一部の研究者が主体でやってきたわけですが、もう少し国も関与するということでしょうか。

→環境省でも特に沖縄地域中心ですが、いろいろと普及啓発は進めてきました。こうしたことに加えて、申し上げましたような様々なことを進めていかなくてはならないと思っております。


質問
 調査は全国で行うのでしょうか。

→まずは発見された地域あたりが中心だと思いますが、地域差があるかどうかもわかりませんし、どういう範囲で行うかということも含めて早急に検討いたします。


質問
 自民党の検討チームで、鳥獣被害対策で自衛隊を活用するというような話が出ているのですが、これに対してのお考えをお聞かせください。

→自民党に有害鳥獣対策検討チームが設置されており、もう既に9回ほど審議が重ねられています。検討課題なども発表されておりますので、近くとりまとめに入るのだと承知しておりますが、その中で、議員立法化も含めていろいろな提言がとりまとめられる方向だと聞いております。自衛隊の活用もその課題の中に書いてあることなど承知しておりますが、まずは検討チームにおけるとりまとめの検討状況を踏まえつつ、環境省としてどういう対応が可能か検討してまいりたいと存じます。
 環境省では従来から、適切な鳥獣保護管理を推進するため、専門的人材の育成・確保のための人材登録、あるいは鳥獣行政を担当している職員の方々に対する研修などを進めております。今回また、幅の広い検討課題が取り上げられ、とりまとめられる方向ですので、よく見守り、対応を考えてまいりたいと思います。


(了)

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