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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成19年5月24日)


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議ですが、一般案件が1件、政令が4件、配布が1件、これは月例経済報告です。
 政令の中で環境省関係のものが1件あります。海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律施行令の一部を改正する政令、海防法の施行令です。これは船舶のばら積みの液体物質による海洋汚染を防止するためのマルポール条約との整合性を図るために、有害液体物質と見なされる未査定液体物質の要件等を定めるものです。
  それからもう一つ、本日、公害対策会議幹事会が持ち回り決済で開催されました。東京湾、伊勢湾及び瀬戸内海における第6次水質総量規制の実施に向けまして、関係20都府県から協議申請のありました化学的酸素要求量、窒素含有量及びりん含有量に係る総量削減計画の同意について了承が得られました。この詳細は、後ほど資料で配布致します。
  私からは以上です。


2.質疑応答

質問
 先程、安倍イニシアチブの内容が発表されたかと思うのですが、明日審議される環境立国戦略との整合性など、次官のご所見をお伺いしたいのですが。

→私が承知しておりますのは、今日14時から官邸の記者会見室において、第13回国際交流会議「アジアの未来」晩餐会で総理がスピーチされる内容について、内閣官房の方からブリーフがあるということです。従いまして、今日、総理がどのような内容をお話しされるかについてはまだ発表されておりません。
  今のご質問の環境立国戦略については、これまで8回の審議をしてきました。活発な審議がされてきましたし、ヒアリングも多勢の方々からしてまいりました。明日で第9回目ということになりますので、今までの審議でもいろいろな意見が、幅広い分野にわたって出ておりますので、いわばこれまでの取りまとめといいますか、素案のようなものが提出されると思っております。それから5月29日に第10回が開催されますので、この日に取りまとめということになると思っております。
  今申し上げたように14時からブリーフィングですから、ここで総理のお話について申し上げることは適切ではないのでコメントは致しません。立国戦略との関係で申せば、やはり総理が施政方針演説の中で、内外挙げて取り組むべき環境政策の方向を明示し、今後の世界の枠組み作りに向けて貢献していく上での指針として、環境立国戦略を6月までに策定するということを述べられておりますので、その総理が今般環境政策に係る見解をお話しされるということであれば、それは当然、環境立国戦略策定の中でも大きな意味を持っているわけですから、大きく位置づけられることになるのではないかと、一般論的に言えばそのように思います。


質問
 環境立国戦略は閣議決定事項だと思うのですが、いつ頃を予定されていますか。

→政府としては、閣議決定を含め、いずれにしろ何らかの決定という形式をとることになるだろうと思います。29日には取りまとめて、特別部会としての提言を戴こうと思いますので、それからそう遅くならないうちに、早急に政府としての決定ということになると思います。


質問
 水俣病の救済策の検討状況はいかがでしょうか。

→昨日も私どもの方に芦北の会の方々がいらっしゃって、環境保健部長がお会いしています。私どもとしては、ご承知のように実態調査をしているところです。基本は、与党プロジェクトチームの方針として、認定基準は満たさないけれども救済すべき人々の実態をまず把握していこうということで、今、サンプル調査を含めて調査をしている段階です。これは秋くらいまで続けるのですが、中間報告を6月半ばにはプロジェクトチームに提出することとなると思います。与党プロジェクトチームにおきましては、中間報告の状況もよく踏まえて、救済策の方向を取りまとめるというように承知をしておりますので、環境省としても、そういう方針の下でしっかり進めていきたいと思っております。


質問
 報告書が出てしばらく経ってから救済策の方向が出るというイメージでしょうか。

→報告書というよりも、実際のアンケート調査を、それぞれの質問項目ごと、そしてサンプル調査も加えて、できるだけこういうふうな調査で、このような状況であるという実態をそのまま出そうと思っております。議論の一つの大事な拠り所ですから、それを踏まえながら、救済策の方向を与党プロジェクトチームとして取りまとめられるということではないかと思います。我々は6月中旬頃に提出致したいと思っておりますし、それも見ながら、6月中に方向を出されるようにプロジェクトチームは議論・検討をなされると思います。私どももその方向で努めていこうと思っております。
  アンケート調査を見てしばらく経ってから方向を出すかどうかは、与党がお決めになることですので、何回か開催するのかどうかを含めて、与党のお考えを聞いてからということだと思います。


(了)

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