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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成19年4月23日)


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議ですが、一般案件1件、政令1件、配布4件です。特に環境省関係のものはありません。
 私からですが、平成18年度のクマ類の捕獲数の速報値がまとまりましたのでお知らせします。各都道府県からの報告によりますと、年度全体での捕獲数は5,185頭で、その9割にあたる4,679頭が捕殺され、奥山放獣等による非捕殺は506頭となります。平成18年度の人的被害状況は144件で、被害者数にしますと150名の方が被害に遭われており、その内5名の方がお亡くなりになっています。また、3月の状況だけ申し上げますと、捕獲数は9頭で、うち奥山放獣等の非捕殺は2頭です。
  今年の春は例年に比べてクマが冬眠から覚める時期が早くなることが十分考えられますので、山菜採りや行楽シーズンを迎えるにあたって、地域住民や観光客等とクマとの不慮の遭遇を避けるために注意喚起等の適切な対応に努めるよう都道府県に要請しているところです。
  今申し上げました数値等につきましては、後ほど県別の数値等もありますので資料を配布いたします。
  私からは以上です。  


2.質疑応答

質問
 今日から国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)総会が始まっていますが、6月まで日本が議長国ということで、日本政府としてサンゴ礁の保全に対して今後どのような方針で臨んでいくのかお伺いします。

→サンゴ礁の問題は、単にサンゴ礁の保全だけにとどまらず、その背景には温暖化の問題もありますし、生物多様性の問題にも直結しています。様々な観点から一つの代表的なものとしてサンゴ礁の保全に力を入れてきましたし、これからも進めていく所存です。ICRIもきちんと成功させるように環境省としても努力していきたいと思っています。自然環境局が中心になりますが、これからもサンゴ礁保全に向けて、予算措置等も含めてしっかり取り組んでいきたいと思います。


質問
 ジュゴンの関係ですが、米軍普天間飛行場の名護市辺野古沖への移設の関係で、今度、防衛省が環境現況調査を行うことに対し、反対する地元の方々から環境省に対して要望があったと思います。環境省としてはこれに関してどのようにお考えなのでしょうか。

→環境影響評価につきましては、まだ調査に入る前の段階であり、方法等を検討するに当たっての調査の前提となるものを、事業主体である防衛施設庁中心にこれからどのように進めていくかという議論を行っているところだと承知しています。環境省としてはやはり沖縄の環境保全が大事な点ですので、それを十分踏まえ、今後適切に環境影響評価が行われていくこととなると思いますので、きちんと見守っていきたいと思います。
 ジュゴンの保全はもちろん大事ですし、例えば絶滅危惧種にという議論も当然あります。まだ絶滅危惧種自体に決定したということではありませんが、今後もジュゴンの保護については関係者とともにきちんと進めていきたいと思っています。


(了)

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