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大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成19年3月22日)


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議ですが、政令が10件、配布が1件でした。
 政令のうち一件が環境省関係であり、自然公園法施行令の一部を改正する政令です。これは、自然公園法に規定されている環境大臣の権限に属する事務の一部を、法定受託事務として、今は23の都道府県が行っておりますが、このうち香川県から法定受託事務を廃止するという申し出がありましたので、香川県を除くというものです。
 なお、熊本県の現地でもお話をしたかと思いますが、クマタカの話についてです。月曜日に、環境省職員が本省から1名、九州地方環境事務所から一人増やし3名ということで、計4名になりましたが、県とともに、当該クマタカが発見された地域周辺で、鳥類の生息状況を確認致しました。その結果ですが、この地域は広葉樹の急傾斜地であり、25種類の野鳥を確認し、うち6種が渡り鳥で、残りは留鳥ということでした。特にこの近くで野鳥の大量死等の異常は見つかっておりません。
また、周辺の野鳥のウイルスの保有状況調査のためのカモ類のフンを既に120個採取し、本日からは鳥類の捕獲調査、100羽ぐらいを目標にしておりますが、これを開始することとしております。更に広域的な状況把握としてはこれまでお伝えしているとおり、野鳥の間でのウイルスの広がりについて、近畿以西で調査を実施しております。3月末までの予定だったのですが、4月まで一ヶ月延長することとしております。
  私からは以上です。 


2.質疑応答

質問
一昨日の温暖化対策推進本部で、ポスト京都に関する取組を4閣僚で進めるように総理が指示されて、今日、4閣僚の初めての集まりがありました。広報対応は官房長官がやられるようなのですが、今後ポスト京都の議論について、総理の指示では環境大臣が中心になってということだったと思うのですが、官邸主導で進むとお考えでしょうか。

→先日の地球温暖化対策推進本部で、総理からご指示がありましたので、それに基づいて温暖化問題の国際戦略を検討するために、本日8時から、官房長官、環境大臣、経済産業大臣、外務大臣の4大臣会合が行われました。対外的な対応は官房長官が一任されておりますので、私からのコメントは差し控えさせていただきます。
 地球温暖化対策推進本部では、京都議定書の目標達成計画のフォローアップを中心に行われていくことになると思いますが、それとは別途、総理の指示により、温暖化対策の国際戦略をということで、関係の深い4大臣が集まって、環境大臣中心で議論するということです。ただこれは、対外的な対応は官房長官がまとめてということになっていますので、コメントは控えさせていただきます。


質問
温暖化の閣僚会議について、国際戦略を議論するということですが、環境省がやっている環境立国戦略の審議への影響はあるのでしょうか。

→環境立国戦略は、むしろもっと全体、今後の環境政策のあるべき方向を明示してほしいというのが総理の指示でしたので、もちろん温暖化対策も入りますが、その他にも生物多様性の問題もあるし、3Rの問題もあるし、水・大気の問題もあります。いろいろな問題を含めながら、今後、中期的かつ戦略的に、国の環境立国としての在り方を出していくということです。もちろん温暖化対策もその中の非常に重要な部分ですから、この4大臣会合、あるいは地球温暖化対策推進本部の動きも十分見極めて進めていく必要があると思っています。そちらにも環境大臣は中心として入っていますから、その動きも十分見極めながら、中環審の特別部会としても、しっかりとした意見をいただきつつまとめていくことになると思っております。


質問
公務員制度改革についてお伺いしたいのですが、国家公務員法の改正案の骨子に対する回答の期限が今日の正午だったと思うのですが、環境省の回答の内容を教えて頂けないでしょうか。

→公務員制度改革については、まさに今、具体案を詰めているところですから、環境省としてはこう考えるというようなコメントは控えさせて頂きます。


質問
何か方向性みたいなものは。

→これもいろいろ報道されているとおり、いろいろ議論されている最中でございます。まさにそういう作業が全省庁で行われているところです。ですから、環境省として確たるコメントは避けさせていただきます。


質問
今日は水の日だと思うのですが、水の日にあたり、次官がお考えになっていることがあればお伺いしたいのですが。

→水の問題について、これまでも環境省は、環境・生態系の大事な一要素ですから、水質保全から始まって、湖沼の問題など、さまざまなことをやってきました。先程の戦略の話とも関係しますが、水の問題というものが、単なる一つのパーツ・要素ではなく、生態系全体の中で水の循環としてとらえる必要があり、そうした少し大きな視点から眺めつつ水の問題への対策というのはどのようにあるべきかというのを、もちろんこれは水・大気環境局が中心ではございますが、大きな視点から扱っていく必要があると思います。21世紀は環境の世紀だという言葉がありますが、水の世紀だという言葉もあるほど、水の問題というのはこれからも一層大事な問題になっていきます。先程ご質問があった温暖化対策なども、直接水の問題に関係してくるし、生物多様性なども全部水にも関係してくる話ですから、そういう意味で水の問題というのは非常に幅広い視野で考えていくべきだと、私自身そう思っております。


質問
野鳥の調査について、3月末というのは、もともとの調査の期日が3月末ということですか。

→そうです。それを4月まで広げてということです。これはフンの調査が中心です。


質問
全国で何地点ですか。

[ 事務方→滋賀県以西で22府県を対象にしております。 ]


(了)

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