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環境省大臣記者会見・談話等>事務次官会見要旨

大臣記者会見・談話等

事務次官会見要旨(平成19年2月19日)


1.次官会議案件等概略説明

 本日の事務次官等会議ですが、政令6件でした。環境省関係のものは特にありません。
 私からは以上です。


2.質疑応答

質問
温室効果ガスの2013年以降の削減体制について、先週、一部報道で、現在の全体量を削減する目標から、省エネ技術などの効率性を重視した評価方法を導入していくという話がありましたが、これについてはどのようになっているのでしょうか。

→2013年以降のいわばポスト京都をどのように考えていくかということについては、まさに重要な課題として、国内外で議論しているところです。昨年11月に行われましたCOP12をはじめ、あらゆる環境関係の国際会議においても、今後、ポスト京都をどうにらむかが、底流において中心となっていることは御承知のとおりです。定量的な目標をどうするか、あるいはそうしたものに代わって分野別アプローチで、例えば省エネ技術の指標・目標をたててはどうかといった議論が行われていることは事実ですが、こうしたいろいろな議論の中でこれからポスト京都をどう進めていくのか、まさに議論をしているところです。政府として何か新たなことが決められたということではありません。


質問
福井県の調査で、水鳥のフンから弱毒性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたようですが、環境省としては今後、対策や調査を強化していく考えはありますか。

→宮崎県清武町については、以前発表いたしましたが、野生鳥類の検体から高病原性鳥インフルエンザウイルスは確認されませんでした。また、日向市についても発生農場周辺で捕獲・採取した検体を検査していただいていましたが、これについても検出されなかったことを先週金曜日にお知らせいたしました。今は、岡山県高梁市、宮崎県新富町のウイルス検査を進めていただいているところです。今後も農林水産省の感染経路究明チームとともに、発生原因も含めて、モニタリングをはじめ検討を進めていくこととなります。
 なお、福井県の件についてですが、あわら市北潟湖において昨年11月から12月に採取されたフンから弱毒型H5N2亜型の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと聞いています。このウイルスは鶏に対して毒性はなく、本年1月に宮崎県と岡山県で発生した強毒性の高病原性鳥インフルエンザとはまったく別のものであると承知しています。一般にカモ類等の水鳥は体内に低病原性の鳥インフルエンザウイルスを保有していることが知られており、カモ類に見られる自然現象が確認されたものであると考えています。


質問
戦略的環境アセスメントについてですが、先般、報道でもありましたように国土交通省や経済産業省が抵抗しているということですが、これについて次官はどうお考えでしょうか。

→戦略的環境アセスメントについては、総合研究会でガイドラインのとりまとめを行っているところです。ガイドラインの具体的内容については、今後、国土交通省、経済産業省も含めた関係省庁の協力を得ながら調整を行い、26日の第4回総合研究会において議論していただく予定です。今年度中を目途に共通的ガイドラインを諮り、とりまとめていきたいと思っています。


質問
国土交通省は独自のルールを作っており、それでやれるのではないかという話も聞こえてきますが、これについてはいかがでしょうか。

→国土交通省はパブリックインボルメント、PIと言っていますが、これを中心に既に行っているではないかということを中心に主張しているのかとも思いますが。  
  環境省としては、これからいろいろな事業を進める際に、計画段階からのアセス即ち、戦略的環境アセスメントが必要であると思っています。政府として第3次環境基本計画が閣議決定されおり、その中に戦略的環境アセスメントのガイドラインについても触れられ、戦略アセスについてはっきりと検討を進めるべきと明示されていますので、その方向に沿って総合研究会を立ち上げています。いろいろな議論を含めながら検討していきますが、戦略的アセスメントの必要性を認識、理解していただき、ガイドラインの策定に協力いただきたいと思っています。


質問
本日、1月末現在のクマ類の捕獲数などのデータが出ますが、この時期にクマが出るのが異常だと思うのですが、次官の御認識をお伺いしたいのですが。

→本日、1月の数値を含めて発表いたします。18年度の累計ベースでは既に5,000頭を超える数値が出ています。この背景にはドングリの実が不作だったとか様々な事情の他、里山対策・過疎化問題なども含まれております。3月にまとめる熊対策のマニュアルは、単にクマに遭遇した場合の注意や生ゴミの処理方法などをまとめるだけでなく、もう少し幅広い見地からのマニュアルにするよう検討しています。


質問
水俣病被害者団体から出されていた人権救済の申し立てについて、九州弁護士会連合会が早期に救済すべきという警告を出しているようですが、それについてのお考えをお聞かせください。

→警告書を出す予定だという記事は拝見しました。その警告書自体がこちらに届いておらず、まだ見ておりませんので、今はコメントは差し控えたいと思います。警告書を見た上できちんとコメントはしたいと思います。


(了)

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