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大臣記者会見・談話等

鴨下大臣記者会見録(平成19年9月25日)


1.発言要旨

 本日は安倍総理が御出席されましたので閣議です。国会提出案件20件、一般案件2件、環境省関連の請議はありません。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)閣議で安倍総理から何かお話はあったのでしょうか。

(答)各大臣に対するねぎらいの意味の御挨拶はありました。

(問)福田さんが総裁になられましたが、環境行政に対してはどのようなことを望まれますか。

(答) 福田新総裁は、総裁に立候補する際の所信表明の時に環境問題を非常に意識なさっているなという印象を受けました。例えば200年住宅などのストック社会にしていくという話も含めて、今までの大量生産、大量消費、大量廃棄を見直そうという思いが強いと私自身は感じました。そういう方向で、これからの日本の中での環境行政を積極的にやっていただけるのだろうなという印象を持っております。

(問) 本日組閣ということですが、大臣が再任されるかどうか今の状況ではわかりませんが、1ヶ月程前、特に地球温暖化問題の話を伺って大臣の意気込みを感じたのですが、もし再任されない場合、そうしたところが大臣としては道半ばということになってしまいますが、これについてはいかがでしょうか。

(答) 半ばというよりは、一里塚を超えたぐらいのところですが、政治というのはこういうものですから、それぞれ自分の与えられた立場で、また一生懸命がんばりたいと思っています。環境は、私のライフワークの一つでもありますので、国民の皆さんに環境マインドを持っていただくことについては、仮に一衆議院議員、一個人になっても続けたいと思っております。

(問)これだけはやりたかったという思いはありますか。

(答) 私はかねてから、国際社会の中で日本が一番リーダーシップを取れるのは環境問題だと思っておりますから、今回の国連総会等も含めて、より存在感を示すことを実務者の一人として、いろいろと働きかけていきたいと思っておりましたので、そうした仕事を次の大臣も同じ思いで洞爺湖サミットに向けてやっていただけるのだろうと思っております。

(問)安倍総理がこうした形で辞めることになったことについてはどのように思われますか。

(答) 残念ですけれども、どなたでも健康問題は明日はわからないですから。昨日の病院での記者会見を聞いていて、自分の政治的な信条を支えるだけの基礎の体力がなくなったというのは正にそのとおりだろうと思います。そのような場合には、やはり次の方に委ねるということなのだろうと思っております。

(問)最悪のタイミングになってしまったということを安倍総理自身おっしゃっておりましたが、これについてはどのように思われますか。

(答) タイミングとしてはそのとおりだろうと思いますが、ただ健康問題というのは、今日は元気でも明日はどうなるかわかりませんから、本来は健康問題だったということを正直に最初におっしゃった方が良かったのだろうと思います。

(問) 官邸の医療体制といいますか、国のトップを支える体制について改善すべき点があるとしたら、医者としての立場からも含めて、どのようなところだと思われますか。

(答) チーム安倍ということで言いますと、やはり総理というのはスケジュール的にも肉体的にも、そして精神的にも極めて過酷な仕事ですから、必ずしも肉体的なものだけでなく、それぞれをサポートする専門家が必要だと思います。ストレスマネージメントのようなものを、日本ももっと組織的に考えた方がいいのだろうと思います。どんなにタフな人でも、どんなに肉体的に強靱な人でも、それ相応の重荷を背負いますから、それは大変なことです。それをマネージメントできない人はリーダーの資格がないと皆さんはおっしゃいますが、それに増して更に過酷なストレスに晒されるわけですから。国内的な問題だけでなく対外的にも戦うわけですから、リーダーを支えるシステムをもっと組織的にきちんとやらなくてはいけないと思います。

(問)閣議での安倍総理の雰囲気は以前と変わったところはありますか。まだお疲れのようだとか、どんな感じだったのでしょうか。

(答)官邸に入ってくる時の総理の姿を皆さんが御覧になったとおりです。

(問)福田総裁から、総裁就任後に大臣に連絡などはあったのでしょうか。

(答)ありません。現時点では皆さんないと思います。

(問) 最悪のタイミングと安倍総理もおっしゃっていましたが、ちょうど国連の温暖化のハイレベル会合があったにも関わらず、代理で森元総理が行かれているという意味では、総裁選のスケジュールだからしょうがないとはいえ、総理が国連総会に行けなかったというのは、これもまた最悪のタイミングと言えるのではないかと思うのですがいかがでしょうか。

(答) 環境という意味においては、多分ポスト京都のキックオフの重要な会議の一つだったと思っていますので、その時の首相が出席できないのは極めて残念なことです。何回も申し上げているように、環境は日本が世界にリーダーシップを取れる少ない分野の重要な一つだと思っており、ぜひ存在感を示すべきだったと思っていますので、返す返すも残念だと思っています。

(問)安倍内閣が非常に苦しい時に、鴨下大臣の領収書の問題がありましたが、これについてはどのように感じていらっしゃいますか。

(答) 私の領収書の話は、記載ミス、あるいは直接的に不正が裏にあるということでは断じてないと私は思っておりますので、いろいろな政局のあやの中で報道されたという認識を持っております。ですから私自身は、国民の皆さんには申し訳なく思っておりますが、ああいう大きな報道になることについては遺憾に思います。

(問)今日は大臣はネクタイと背広を着られてますが、本会議を控えているからでしょうか。

(答)特別な理由はありません。今日は本会議がありますから。

(問) 洞爺湖サミットについては、安倍総理は非常に力を入れてリーダーシップを発揮して進めていくものでしたが、福田さんになられて、日本政府として洞爺湖サミットに対するアプローチなど、今までの路線と何か違ってくることがあるのでしょうか。

(答) 福田総理になられても路線的には環境を重視していく方向は変わらないと思いますし、日本政府がG8サミットの中で申し上げた、ポスト京都に対する「クールアース50」についての方向は全く変わらないと思います。福田総理にもぜひリーダーシップを発揮していただきたいと思います。

(以上)

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