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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

鴨下大臣記者会見録(平成19年8月31日)


1.発言要旨

 おはようございます。8月31日の閣議案件につきましては、一般案件が5件、国会提出案件が6件です。環境省主請議についてはゼロ、それから環境省共同請議についてもゼロであります。
 以上です。

2.質疑応答

(問)水俣病についてですが、昨日与党PTが開かれまして、最終案は来月にずれ込みましたけれども、それについてコメントをいただきたいのですが。

(答)先日も申し上げましたけれども、水俣病というのは日本の公害、あるいは環境問題の言わば原点であり、象徴的な、極めて重要な案件であることは間違いありませんから、しっかりと対応してまいりたいというふうに思っております。ただ、今、与党PT等についても動いている最中でありますから、我々もしっかりと与党での議論を受け止めつつ、結論に至るのを待っているところであります。
 ただそうは言っても、長く結論に至らないということにならないためにも、私もPTのメンバーともいろいろな意味で親しくさせていただいておりますので、順次連絡を取りながらいろいろと情報交換をさせていただいて、実際に困っていらっしゃる方々に早く結論を出すために、私なりにも努力をしていきたいと思っております。

(問)地球温暖化で、前の塩崎官房長官が4大臣会合というものを主催していましたが、今内閣でも4大臣会合というものが開かれる見通しとお伺いしましたけれども、それに関してお聞きしたいのですが。

(答)4大臣会合は、塩崎前官房長官もご熱心だったと聞いておりますけれども、まだ、具体的にこの度開かれるかどうかというようなことについては、私自身は聞いていませんが、もしそういうような事態になれば、それぞれ立場が微妙に違いますから、環境大臣としての主張をより鮮明に申し上げたいというふうに思っています。

(問)来年度予算の概算要求がありましたけれども、それについて全般的に大臣のご感想というか、ご意見を伺いたいのですが。

(答)来年は洞爺湖サミットもありますし、環境については、既に皆さんご存じのように、京都議定書の第一約束期間に入りますから、そういう意味で言うと、環境問題というのはかなり注目をされてきているように思います。そういうことで、予算についてもできるだけ環境指向型の、あるいは環境立国としての予算執行ができるように予算を組んでいるつもりですけれども、何分、今までの経緯から言って、他省庁と比べるとなかなか厳しい枠組みの中でやるわけですから、しっかりと、より実行力のある予算を作っていくために、これから秋に向けて頑張っていきたいなと思っています。

(問)昨日も事務次官会見でもお伺いしたのですけど、沖縄の辺野古の移設問題で、アセスメントの方法書が防衛省側からの送付されているんですけれども、沖縄県とか、あるいは名護市の方が受け取れないというようなことで、法的には防衛省側は、これは手続が完了していると言っているんですけど、国と地元行政が完璧に対立した状態になってるんですけど、この法を所管する大臣として、法的にはなかなか難しいところがあるらしいんですけど、就任されたばかりなんですけど、そこら辺、どういうふうにしていったらいいのかなという、何か個人的なお考えでもあればお伺いしたいのですけど。

(答)ここで個人的な話はできない立場だけれども、今おっしゃっているように、法的に、方法書について私があれこれコメントするというような枠組みに今はなっていませんから、結果的に今の推移を見守りつつやっていかないといけないんだろうと思います。
 ただ私たちは、やはり環境を1つの切り口に発言をしていく機会があったときには、それなりのコメントは申し上げたいというふうに思っていますけれども、今は、防衛施設庁、あるいは県当局とのやり取りを見守るというようなことしかないんだろうなというふうに思います。現時点では、この程度でございます。

(問)あの地域は、ジュゴンが重点的に生息しているということで、市民団体とか、いろいろな保護団体も言ってるんですけど、アセスすること自体が辺野古の藻場を荒らすのではないかというような心配をする声もあるんですけど、そこら辺、環境省として、アセスをする際に、例えばジュゴンとか生態系に対して、こういうような配慮をしてほしいとかあれば、何か環境省として意見というか、あまり法的にないと思うんですけれども、非常に危惧する声があるので、そこら辺はどういうふうに今後されていくのでしょうか。

(答)型通りで恐縮ですけれども、方法書の中で、そういうことも含めた議論が行われるべきだろうというふうに思います。ですからアセスについての、言わばプロセスをこれから議論していくわけだから、今おっしゃったようなことも含めて、本来だったら方法書からの、言わば土俵に乗って、それぞれが意見を言うというのが順当な話だろうなと、そういうふうに思っています。
 ただ、付け加えて言えば、我々は、やはり環境という観点から発言をする機会があったときには、その時々に発言をしていきたいと思うし、仮にジュゴンの生態に影響を与える藻場の問題についても、もし意見具申があれば、それについてはそれなりの立場で話をさせていただきたいと思うけれども、ただ単純に言えば、外から言うのでなくて、本来的なそういう場、あるいは枠組みの中で、きちんと発言をするというのが私の今の立場ですから。

(問)枠組みの中というのは、代替施設協議会とか、そういうことですかね。

(答)そういうところになるでしょうね。

(問)その中で、例えば意見具申とおっしゃいましたけれど。

(答)求められればね。

(問)それは、防衛省側からということですか。

(答)あるいは、その協議会の中でですね。

(以上)

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