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大臣記者会見・談話等

若林大臣記者会見録(平成19年4月24日)


1.発言要旨

 本日の閣議ですが、一般案件3件、国会提出案件11件、法律公布3件、人事と配布です。環境省の主請議、共同請議ともにありません。
 総理から、2008年のG8サミットは北海道で行うという発言がありました。
 私からは以上です。


2.質疑応答

(問)G8サミット本体は洞爺湖地域でということですが、環境関係閣僚会合について個人的御意見で結構ですので、どのような場所で開くといいとお考えでしょうか。

(答)個人的意見というのは申し上げにくいのですが、サミットに関連して外務大臣会合、環境大臣会合、あと財務大臣会合もあるのではないかと思います。それと時期的には少しずれますが、G20があります。これは参加国だけでも20ヶ国あり、その他に国際機関としてIEAなども参加し、かなり大きな会合になると思います。更に日本の存在を世界にアピールできる、認識してもらえるいい機会でもありますし、それぞれの便宜を考えた上での決定がこれから行われると思いますが、私自身が今、こういうところという考えがあるわけでもありませんし、言えることではないと思っています。

(問)日米首脳会談についてですが、今週中にも安倍総理が訪米されますが、気候変動の問題についてどのような成果を期待されますか。

(答)やはり世界が注目しているのは、2013年以降の次期枠組みにアメリカにどうしても参加してもらわなければならないということです。アメリカと同時に中国など途上国も参加し、かねて日本が主張しているように世界のすべての国がその国の状況及び体制、力に応じてそれぞれが責任を果たしていくような体制を作らなくてはなりません。そのためにもどうしても、アメリカにこれに積極的に参加するような姿勢を示してもらうことが大事です。どこまでそうした姿勢を示してもらえるか、示すことになるのか、ここが大きな関心事項だと思います。ブッシュ政権は京都議定書離脱以降、この種の国際的な枠組みについては全くコメントしていませんし、どちらかと言えばアメリカはアメリカで我が道を行くという姿勢をとっていますので、国際協調でこれから一緒に協議していくという姿勢を示してもらえるかどうかということがポイントだと思います。
先日、中国は基本的姿勢を示されたわけですから、アメリカに対しても一緒にやってもらいたいということではないかと思います。

(問)潘基文国連事務総長が気候変動に関するサミットの意向を示したということですが、開催されるとしたら、1992年のリオサミット、2002年の南アフリカサミットに続いてかなり画期的なサミットになるかもしれません。ただし、気候変動という単一のテーマに絞って行うことは各国として参加できるかできないか、特にアメリカのような国では、かなり厳しいところもあるかと思います。日本としてはどのような立場になるのか、今のところのお考えをお伺いします。

(答)潘基文事務総長が以前から、国連総会で気候変動問題を採り上げたら良いのではないかという姿勢を示されていることは承知しておりました。しかし報道されたように国連の会議を持つということについて、現時点では公式に承知しているわけではありません。しかし、事務総長が首脳レベルで採り上げるべき課題として捉え、積極的な姿勢を見せていることは高く評価しています。来年は日本がG8議長国になりますので、そうした重要な時期に国連が更に広い範囲で、それぞれの国の首脳レベルに問題提起していただけるということは、我が国が主導的役割を果たす上にもいい結果になるのではないかと思います。

(問)昨日、18年度のクマ類の捕獲数等の集計がまとまり、捕殺が非常に多いということは以前から言われていたとおりでかなり多かったのですが、ツキノワグマの保護と併せて大臣のお考えをお聞かせください。

(答)昨年、里はやや異常な出没状況でした。原因が何であるかなどについて、皆さん大変関心を寄せられ、我々も専門家の会合などを重ね、いろいろな要素が重なりあってそうした状況が発生したと見ているわけですが、専門家の意見を聴き、クマへの対応についてのマニュアルを作成し、人身事故などが起きないように、そして同時に自然と人間との共生が可能な状況を作り出すためにクマの生育環境を中長期的には整備していかなくてはならないという方向を出しています。捕殺が多いことについては、おっしゃるような指摘は受けておりますが、できるだけ捕殺に至らないで教育的な学習効果を出して、また帰してあげることが好ましいことは間違いありませんが、そうした状況に至るかどうかは現地の方々の対応ぶりがありますし、決め手がないんです。

(問)まさに人身事故を起こさないということですね。

(答)そうだと思います。

(問)水俣病犠牲者慰霊式まで1週間となりましたが、大臣は御出席されるのでしょうか。御出席されるのであれば、どのような思いで御出席されるかをお伺いします。

(答)出席したいと思っています。出席することを前提に今、日程の最終的な調整を進めております。
  不幸な、しかも痛ましい事件が発生してから50年という長い経過を経て、節目を迎えておりますので、日本が得た体験は反省として活かしていけるようにしなければいけないことだと思い、被害を受けた方々、お亡くなりになった方々の御冥福をお祈りしながら、このような事件が世界において発生することがないような努力を我が国はしていく責任があると思います。そうした努力を精一杯取り組んでいくことを心に誓っていきたいと思います。

(以上)

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