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環境省大臣記者会見・談話等>大臣記者会見要旨

大臣記者会見・談話等

若林大臣記者会見録(平成19年3月6日)


1.発言要旨

 本日の閣議ですが、一般案件2件、国会提出案件7件、法律案10件、政令3件、人事でした。環境省の主請議、共同請議ともにありません。
 私からですが、環境省は環境基本法で6月5日を「環境の日」と定めており、6月を「環境月間」としています。環境月間には、政府、地方公共団体、NGOを含む民間団体等によるいろいろな行事が行われ、国民に環境への関心を高めてもらう月間となります。
  具体的に中核行事の一つとして、6月2日(土)、3日(日)に代々木公園においてエコライフ・フェアを開催します。これは毎年行っているもので、昨年は約8万人弱の入場があったと承知しています。温暖化対策、循環型社会の形成、自然環境の保全などをメインテーマとして、企業、民間団体、地方公共団体等からの出展を通じ、国民一人ひとりが生活様式や行動を見直し、地球環境にやさしい行動をおこすよう呼びかけます。詳細については、この後、資料をお配りいたします。
  また、こちらも毎年行われているものですが、同日に横浜赤レンガ倉庫広場において各種低公害車の理解を深め、その普及促進を図ることを目的としたエコカーワールドを開催します。私も両方の行事に出席する予定にしています。皆さんに地球環境のために行動を起こしていただきたいということをアピールしていきたいと思っています。
  私からは以上です。


2.質疑応答

(問)来週、G8環境大臣会合が開かれますが、大臣の御出席の見込みはいかがでしょうか。

(答)出席させていただきたいということで、今、国会の方にお願いをしているところです。やはり今年のG8サミットは、地球環境問題がかなり大きな課題になるだろうと想定されており、そのための協議、準備を進めてきています。そうした意味からも、G8環境担当大臣、更にプラス5のそれぞれの国々からも責任者が出席しますし、我が国の立場をしっかり説明し、了解を求め、G8サミットに繋いでいく大事な会合だと思っています。いろいろな会議が予定されていますが、G8環境大臣だけの自由な協議の場もあり、そうした会議の場で存在感をきちんと示していくことは大事だと思っています。ただ、国会が行われている真っ最中であり、特に参議院では予算審議の最中ということもありますので、同意が得られるかどうか全く見当がつかない状態です。

(問)週末に宮古島に行かれましたが、御感想をお願いします。

(答)いい学習になったと思っています。私は農林水産省時代に、復帰前は沖縄復帰対策室長、復帰後は沖縄農林漁業振興対策室長として沖縄の農林漁業の振興に関わったことがあります。沖縄の将来は観光と農業だと位置付けた上で、農業の面では台風に強いという意味でサトウキビは欠かせません。サトウキビから砂糖を作るだけでなく、廃糖蜜をどう有効利用し、付加価値を高めるかが課題でしたが、今回、エタノール化するという道が開けました。この実証実験は、今は300台ですが、平成19年度中に1,000台規模で全島にわたって繰り広げるとし、20年度からは一般的に利用してもらうという段取りで進めています。
 なお、沖縄の農業のため、特に宮古島は山がないため水が欠けますので、当時いろいろな検討をした結果、地下ダムを作る構想を立て、農林水産省の公共土木で地下ダムを作りました。今回、地下ダムの現場を視察し、農業用水として有効に活用され、野菜や果物など付加価値の高い農業に有効利用されていることを知り、心強く思いました。また、その事業の拡充について沖縄の要望を強く受けました。
  翌日は、グラスボートでサンゴ礁を視察しました。学者が言うには、地球環境の問題ではよく美しい森づくりが大事だと言われるが、実はサンゴ礁は宝石類ではなく、海の森林であり、そこには多様な水産動植物が生息し、その動植物が魚類の繁殖に大変大きな影響を及ぼしているということです。白化しているところを見てきましたが、本当に何もありません。動植物が全くなくなった死の海底と化しているのを見て、改めてサンゴ礁の位置付けというものを深く感じることがありました。

(以上)

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