環境大臣談話「石綿健康被害救済制度の申請等開始にあたって」(平成18年3月20日)

環境省大臣記者会見・談話等


環境大臣談話 「石綿健康被害救済制度の申請等開始にあたって」(平成18年3月20日)

 本日より、石綿による健康被害の救済に関する法律に基づく救済給付の申請の受付が開始されました。
  昨年6月以降、アスベスト問題の広がりと深刻さへの国民の関心が高まる中、政府においては、石綿による健康被害の特殊性にかんがみ、その迅速な救済を図るために、新たな法的措置の立案と施行に向けて、全力で取り組んでまいりました。
  前例のないようなスピードで、本日、申請受付の日を迎えられたことを感慨深く思います。同時に、石綿に起因する疾病を患っておられる方々や、ご遺族の一刻も早い救済が図られることを願い、引き続き、全力で取り組む決意であります。
  現在、石綿による中皮腫や肺がんで療養中の方には、早急に独立行政法人環境再生保全機構又は環境省地方環境事務所に御相談いただき、申請の手続きを進めていただきたいと考えております。大変予後の悪い疾病であることもあり、万が一にも申請をしないまま亡くなられるようなことのないよう、早急に御相談いただきたいと思います。
  石綿健康被害者の迅速な救済のためには、医療関係者、保健所等の関係地方公共団体、報道関係者を始め、多くの皆様の協力が必要であります。環境省及び独立行政法人環境再生保全機構は、関係省庁と連携しつつ、精一杯取り組んでまいりますので、関係の皆様方の一層のご協力をお願いいたします。
最後に、今国会の冒頭に法案を成立させていただいた国会の関係者を始め、施行に向けて御協力をいただいた関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。