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大臣記者会見・談話等

若林大臣記者会見録(平成18年12月26日)


1.発言要旨

 本日の閣議ですが、一般案件6件、公布・条約1件、政令6件、人事案件と報告案件、あと配布資料5件です。環境省関係は主請議、共同請議ともにありません。
 本日は本年最終の閣議でした。総理から閣僚各位に対し、臨時国会への対応、さらに税制、予算の重要事項について、きちんとした発信もすることができる結果になったことに感謝するという話があり、来年良い年になりますようにというご挨拶がありました。
 規制改革担当の佐田内閣府特命担当大臣から、規制改革・民間開放推進会議の「規制改革・民間開放の推進に関する第三次答申」に関する対処方針について発言がありました。規制改革・民間開放の方策についていろいろな提言がなされており、具体的施策を最大限に尊重し、法案の提出等所要の施策に速やかに取り組むとともに、19年度以降の規制改革推進のための新たな3カ年計画を策定するということです。
 防衛庁長官から、防衛庁の省移行に伴う所要の措置について、来年1月9日に施行され、防衛庁は防衛省になるという報告がありました。
 外務大臣から、政府開発援助(ODA)白書2006年版について説明があり、その際にタイとラオスを結ぶ橋が開通したことを記念して作られた記念切手の資料が配布されました。顔の見える援助といいますか、日本からの大変な援助で橋ができたということで、こうした援助に感謝の意を表すための記念切手等の発行が行われ、切手の中に日の丸の表示があるものもあるという紹介がありました。
 報告事項としては、労働力調査結果、消費者物価指数、家計調査報告、有効求人倍率などがありました。
 総理から、今後の規制改革の進め方について、特に経済成長・イノベーションを阻害している規制などについては、果敢に、かつスピード感を持って撤廃を断行すべきであると改めて指摘されました。深みのある議論を更に続けてもらいたい、規制改革の新たな会議は、年明け早々に議論が開始できるように速やかに進めてもらいたいということでした。 金融担当の山本内閣府特命担当大臣から、マネーロンダリングの関係の政令改正について説明がありました。国際的な要請を受けて10万円超の現金送金などを行う場合には、金融機関に送金時に本人確認を義務付ける本人確認法施行令の改正が、来年1月4日から施行されるということです。
 閣議に先立ち、再チャレンジ支援総合プランがとりまとめられ、これについて山本再チャレンジ担当大臣から報告があり、少子化・男女共同参画担当の高市内閣府特命担当大臣から、かなりきめ細かな内容の女性の再チャレンジ支援プランの改定について説明がありました。
 また、少子化社会対策関係予算及び税制についての説明がありました。
  私からは以上です。


2.質疑応答

(問)本年最後の会見ですが、9月に就任されて以降、お感じになっていること、来年の抱負についてお伺いします。

(答)予算が終わった時の省議で私から申し上げたのですが、環境省は総合調整官庁の立場であり、それぞれの環境関連の施策は、縦割りの役所の中で、従来から規制、助成などの制度が動いているわけですが、新しい角度から、いわば国民の視点から総合調整しながら新たな規制をする、あるいは是正を求めるというような難しい立場に立っている役所であることを私自身、再確認した上で、よくやってもらっていると皆さんに感謝を申し上げました。特に予算の枝ぶりは、限られた予算の中で工夫を凝らし、いい予算になったのではないかということで、皆さんの努力を評価しながら感謝をしたところです。
 予算が終わった時の省議で私から申し上げたのですが、環境省は総合調整官庁の立場であり、それぞれの環境関連の施策は、縦割りの役所の中で、従来から規制、助成などの制度が動いているわけですが、新しい角度から、いわば国民の視点から総合調整しながら新たな規制をする、あるいは是正を求めるというような難しい立場に立っている役所であることを私自身、再確認した上で、よくやってもらっていると皆さんに感謝を申し上げました。特に予算の枝ぶりは、限られた予算の中で工夫を凝らし、いい予算になったのではないかということで、皆さんの努力を評価しながら感謝をしたところです。

(問)昨日の中央環境審議会・産業構造審議会合同審議会での家電リサイクルの関係ですが、先送りでもう一回仕切り直しという話がありました。まず、前払い制度の是非についてかなり議論があり、仕切り直しても今後また議論が出てくると思うのですが、大臣として前払い制度について、どのようにお考えでしょうか。

(答)率直に環境省としては、改正法案を次期通常国会に提出することを目指していました。不法投棄の原因にもなり得ることでもありますので、できれば前払いの仕組みを導入し、それをルートに乗せて、きちんと処理した方が良いという気持ちでいましたが、合同審議会の検討が進むにつれ、中古品として海外に流出する使用済家電の急増などがあり、見えない部分は相当幅広くあるということが明らかになってきて、やはりこれらをもっと的確に把握し、対策を講じていかなければならないのではないかという議論が活発に出されました。合同審議会座長からは、当初念頭に置いていた、年内の意見取りまとめを見送らざるを得ない、更に検討を行う必要があるとの考え方が示されたところです。環境省としては、合同審議会における審議をしっかり尽くしてもらうことが大事ですので、さらに時間をかけて御議論いただきたいと思います。より良い制度にするためのことですので、実態把握に努め、可能な限り早期に見直しの具体的内容について成案を得られるように、審議会にさらに一層の御努力をお願いしたいと思っています。現段階でどの程度の期間で結論が出ると申し上げる立場にありませんが、座長からは半年程度、検討を行う必要があるとの考え方が示されたと伺っています。

(問)あくまで、前払いの仕組みについてということでしょうか。

(答)これは審議会に検討をお願いしていることで、審議会でどのように取りまとめられるかということですので、これを尊重していきたいと思います。

(問)前払いの仕組みを導入したとしても、中古品の海外への流出の抑止にならないのではないかという指摘もありますが、これについてはいかがでしょうか。

(答)いろいろな議論があるのだと思います。従って結論が出ないのです。審議会としていろいろな議論があり、だから今、前払いの仕組みを導入することはいろいろな問題があるという認識で、更に検討を続けることになったと承知しています。

 どうも御苦労様でした。また、来年もよろしく。

(了)

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