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環境省大臣記者会見・談話等

小池大臣記者会見録(平成18年9月26日)

1.発言要旨

 今日、9月26日の閣議は、小泉内閣最後の閣議でございました。一般案件が2件のみ、共に内閣総辞職に伴う手続でした。
 こちらでの会見の最後になりますので、一言申し上げたいと思います。
  環境大臣とすれば3年、それから沖・北大臣として丸2年ということで、共に最長を記録することができました。これは私の努力というよりは、任免権者である小泉総理が時間というチャンスを与えてくださったということで、まず感謝したいと思います。
  それから、いろいろな場面で皆さんに支えていただきました。御協力をいただきました国民の皆さん、与野党の皆さん、さらには両府省の職員の皆さん、メディアの皆さん、すべての関係者の皆さんに心から感謝を申し上げたいと思います。
  また、大臣になりましてからは、ずっと後悔をしないために、思い切ってやることはやってみようということで、この間走ってまいりました。結果としてできたこと、できなかったこと、様々でありますけれども、やり切ったという感覚が私にはございます。
  環境と沖縄・北方で兼任という形だったわけでありますが、微妙な部分もありましたけれども、例えば沖縄で、かりゆしウェアというのが100%定着しているのを見まして、これがその後のクールビズの徹底に大いに参考になりました。これは、沖縄と環境を兼任したことによるプラスの効果の一つだと思っております。
  それから、沖縄に参りましたときに、こども環境大臣の考え方もそこで生まれたものでありまして、先の太平洋・島サミットにおきましても、子どもたちが非常にプライドを持って環境大臣を務めてくれているということが、これからも続けていっていただきたい成果ではなかったかなと思っています。
  それから、沖縄につきましては、美ら島のブランド委員会なども結成いたしまして、成果物はこれから出てくるかと思います。さらには離島・へき地への医師の確保に対する取組をいたしました。中でも思い出深いことを挙げるならば、名護の市長選で産婦人科のお医者様を派遣したいということを申し上げましたときに、やはり市民の皆様方が生活に根ざした部分のことについて求めていらっしゃることを、痛切に感じたということがございます。
  それから、沖縄の科学技術大学院大学構想の推進ということでは、世界のノーベル賞受賞者の皆様方、そのほか多くの方々に大変お世話になった次第でありまして、最近の恩納村の地価が非常に上がっているというのも、ある種の効果がそういう形で表れているのかなと思うところでございます。三位一体改革、沖縄公庫の特例など、様々なことがございましたけれども、今後沖縄の那覇空港のハブ化ということを念頭に置いた上で、沖縄の振興、特に観光産業というのがやはり大きな目玉でございますので、これをどうやって生かしていくのかを考えました。さらにはそれと裏腹な問題でございますけれども、米軍の再編に伴う地元自治体との橋渡し役などを務めたことも、非常に重い課題であったかと思っております。
  それから、北方領土の関係につきましても、実際に北方領土、国後、択捉を訪れまして、大臣として一度に2島訪れたのは初めてだったようであります。
いずれにいたしましても、北方領土問題も含めまして、沖縄北方対策担当大臣としてこの2年間、やれることはやってきたという、そういう思いでいっぱいでございます。沖縄への訪問は合計しますと16回、公務とすれば11回、訪れた離島は14に上ります。それからアメリカにも2度参りまして、サンフランシスコ、それからワシントンでアーミテージ氏、それからラムズフェルド長官にもお目にかかるなどで、あちこち正に時間を惜しんで飛び回ったなという思いでございます。
  最長の大臣ということになったわけでありますけれども、これは量的なものでありまして、質的なものはこれから、あのときの大臣はよくやったねと、今後、結果として最善の大臣になれたらいいなと思っているわけでございます。
  これからも、沖縄・北方関係、もちろん環境は後ほどお話をさせていただきますけれども、今後の流れというものを見守りながら、沖縄の自立型経済の構築、そして北方領土の早期返還という大きな柱が実現できますように、立場を超えてサポートしていきたいと思っております。
  大変お世話になりました。ありがとうございました。


2.質疑応答

(問)昨日、自民党の新しい三役が決まりましたけれど、感想と依頼、注文などがありましたら、よろしくお願いいたします。

(答)幹事長に中川先生が決まったのは、私はそうだと思っていたので、当たり外れで言えば“当たり”という感じがしました。三役は大変重い役割を担っていただくわけですので、しっかりと次なる闘いに備えてほしいです。私はまだ改革は序の口だと思っています。改革の手綱をここで緩めるのは、財政的にも人間のエネルギーとしても最もコストパフォーマンスの悪い形になるものだと思います。これからも、改革の手綱を緩めることなく進んでいただける新安倍体制を支える3人になってほしいと思っています。
 何よりも、昨日の最大のサプライズは小沢さんのご病気ではないかと思い、心配をしているところです。

(問)5年余りの小泉政権が今日で終わるわけですけれど、小泉総理に贈る言葉はありますか。

(答)本当にお疲れさまでした。最後まで“ぶれない変人”であったことが、どんなに大きな改革をもたらしたか。ありがとうと申し上げたいですね。

(以 上)