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環境省大臣記者会見・談話等

小池大臣記者会見録(平成18年9月12日)

1.発言要旨

  おはようございます。
  本日の閣議ですが、一般案件1件、公布1件、政令8件、人事5件です。環境、沖縄・北方関係のものはありませんでした。海外出張報告や外務省から定員要求のお話がありました。また、私と竹中総務大臣が海外出張に出かけます。
閣僚懇ではどなたからも特に御発言はありませんでした。
私は、本日から海外出張します。スイスで開催されるCOP12及びCOP/MOP2閣僚準備会合に出席し、幾つかバイ会談等を行いたいと思います。そして、11月にケニアのナイロビで開催されるCOP12及びCOP/MOP2につなげられるようにしっかりと道筋をつけたいと思います。
  閣議が始まる前ですが、今日は安倍官房長官がノーネクタイで、谷垣財務大臣、麻生外務大臣のお二人がネクタイを締めておられ、ネクタイは小泉総理への忠誠度を計るバロメーターだというお話になり、見回しておられました。私は、小泉改革のバロメーターもさることながら、頭のやわらか度、イノベーションがどれぐらい進んでいるかを知らしめるためのバロメーターになっているではないかと思います。
  私からは以上です。


2.質疑応答

(問)ネクタイは小泉総理への忠誠度を計るバロメーターだとおっしゃったのはどなたでしょうか。

(答)安倍官房長官だったか、誰かは忘れました。3人が話しているのを聞いていました。

(問)それに対して何かリアクションはなかったのでしょうか。

(答)ネクタイしているとか、していないとか、短時間ですが、みんなでネクタイ論議を繰り広げておられました。

(問)COP/MOP2ですが、京都議定書の1回目のレビューの関係で、アメリカや中国、インドをどのように巻き込んでいくかが今後の課題だと思いますが、今回の会議でどのようなことを話し合われるのでしょうか。

(答)アメリカは現体制の延長線であろうかと思いますが、国内的にもさまざまな州政府の動き等が微妙に出ています。アメリカ政府と我が国が常に意見交換をし合うチャネルをきっちりと作り、なおかつ、京都議定書への復帰を呼びかけたいと思います。現実にはなかなか難しいと思いますが、常に会話を続けたいと思っています。
時間の関係で、どこまでバイ会談が出来るか分かりませんが、現在、バイ会談が確実に決まっているのはイギリスのミリバンド環境大臣です。マーガレット・ベケット外務大臣の後継者、また、ブレア首相の後継者の一人としても名前が挙がっている方だそうです。京都議定書でのつながり及びヨーロッパとアジアそれぞれを代表して京都議定書に対しての責任を負う立場の共通点、また、科学的な研究を続けていることからも、日英協力関係を確認していきたいと思います。
  時間がとれるか分かりませんが、中国とは、今後の省エネ、環境におけるつながりなどについて対話を進めたいと思います。

(問)今回初めてサブサハラ・アフリカで開かれますが、アフリカ、あるいは途上国への支援策についても話し合われるのでしょうか。

(答)議長国であるケニアがアフリカを代表する形で、アフリカへの持続可能な開発に対するサポートの呼びかけが強く出されるだろうと思います。
  我が国もG8やアフリカ開発会議(TICAD)など、アフリカに対する対応を様々行っています。今日、出発前にもう一度精査したいと思いますが、日本がアフリカに対して気候変動、環境への取り組みについて働きかけ、我が国として一番得意な分野で協力したいと思っています。

(問)明日、地球温暖化対策として二酸化炭素海底下地層貯留について諮問されると聞きましたが、どのような点を審議していただくか小池大臣から希望はあるのでしょうか。

(答)CO2を出さない努力と、出したCO2をどのように固定化して封じ込めるかという2つの視点があります。プレートの関係や、どこの国にどういう形で行うのが良いか、日本国内ではどうなのか、現実的及び技術的に可能な線で実際にどのようなことが出来るか、という極めて具体的な審議をお願いしたいと思います。
  世界が注目する分野ですので、日本の技術がその分野でどれぐらいリードできるのか、また、国内も含めて、どの国とどうしたら良いかなど相手国等についても総合的に御審議いただきたいと思います。

(問)直接的にはロンドン条約の改正に伴う諮問だと聞いておりますが、それよりも、むしろ幅広く分離回収・地中貯留技術(CCS)について議論していただきたいという事でしょうか。

(答)条約に関して検討することも大変大きな表紙及び第一章ですが、私の頭の中では、技術や国際関係について最後の章に京都議定書の達成が明確な目標として書かれる形をイメージしています。

(以 上)