環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年8月8日)

1.発言要旨
  おはようございます。
  今日の閣議ですが、一般案件2件、政令8件、人事3件、配付2件、環境省主請議で、「石綿による健康被害等に係る被害の防止のための大気汚染防止法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令」、「大気汚染防止法の施行令の一部を改正する政令」の2件がありました。それと、経済産業省と環境省の共同請議で、「工業用水法施行令の一部を改正する政令」がありました。沖縄・北方関連のものはありませんでした。
  それから、もう一つ私の方からお伝えしておくべきこととして、8月10日、明後日でありますけれども、2時から北方領土返還要求運動推進功労者等大臣表彰を行います。これは今年で11回目ということになります。北方領土の返還を求める国民、世論の一層の高揚を目的とするということで、これまで北方領土返還要求運動へ長年貢献を重ねてこられた方、運動の推進に顕著な功績があった方々に表彰をするというものでありまして、今回は元島民の方が2名、それから北方領土返還要求運動の原点の地であります根室の関係で1団体、それから返還要求運動の推進に尽力された各都道府県の県民会議がございますけれども、そこなどから3名ということで表彰を行いたいと思っております。それで皆様のお手元のところにお配りをしているところであります。
  閣議では、外務大臣からイラク・クウェート出張の報告などがあり、私も含め各大臣の海外出張中の代理を取り決める話がありました。
閣僚懇では、安倍官房長官から、戦略的外交の実施ということで、私を含め、各地に閣僚が出掛け、我が国との関係をさらに緊密にするきっかけとするという御発言があった
のと、タウンミーティングの御報告がありました。
  それと、靖国関係で既に質問をいただいているので、私の方からお答えしておきます。この時期になると毎年、外国人記者クラブからの質問かと思うぐらいの質問をいただきますが、私はこの件についてお答えすること自体、国益にならないのではないかと考えていますので、特にお答えする気はありません。
  私からは以上です。

2.質疑応答
(問)環境省が国立公園内で風力発電施設の建設を積極的に認めていくというような報道がありましたが、これまでの厳しく規制していく方針を今後見直していくということなのでしょうか。

(答)これはかなり以前に出ていた話です。国立公園に風力発電をどんどん建てていくのではなく、それを推進するためには、例えばバードストライクや音など、さまざまな問題点の検討をきっちりと行うということです。バードストライクや景観保全などについて、国立公園の中において、どうすべきかということです。専門家に長年検討していただき、平成16年度から風力発電施設の審査基準を施行しているところで、基準の緩和をあらかじめ想定するものではありませんが、この基準をむしろ一層明確化することは重要ではないかと考えています。

(問)昨日、防衛施設庁の施設部長が沖縄入りして、副知事と面談しまして、その際に暫定ヘリポート案と滑走路延長というのは認められないとはっきりと拒否したわけなんですが、その対立構図が変わらないという現状への見解をお願いいたします。

(答) 今防衛庁と県と、いろいろとお互いに意見をぶつけ合ってといったらちょっと表現がきついかもしれませんけれども、そういう中において、お互いの判断材料を出し合っているということだと思っております。こういう中で、違いも確認をしながら進めていくというのがこれからの協議機関に向かって必要な段階ではないのかと思っておりますので、しっかりと本音でお互い語り合って、ぶつけ合っていただきたいと思います。しかし、その中で接点というのを見つけ出すと。そのために私は先日いろいろな指針を出させていただいたところであります。今が一つの大きな段階であろうと思っております。

(問)出張の件について教えてください。

(答)行き先は、ツバルとその隣の国のフィジーです。5月に沖縄で開催された太平洋・島サミットでツバルのトアファ首相とフィジーのガラセ首相とは意見交換をしています。現職閣僚として、ツバルに行くのは全く初めてです。ツバルは、海抜が低く、海水面上昇の課題を抱え、地球温暖化が原因で沈んでしまうと言われています。現地に行き、その感覚を現職大臣としてしっかり受けとめたいです。また、こうした問題をツバルが抱えている実情を、帰国後には国内においても、国際的にも伝えていき、対策を練りたいと思います。
  ツバルでは、我が国の経済協力で設置された海水淡水化装置の引渡し式典にも出席する予定です。それと、できるだけ子供たちと会って話を聞く機会を設けたいと思います。
  フィジーでは、ガラセ首相との意見交換を行い、南太平洋大学を視察する予定です。
地球温暖化対策でとても象徴的なところですので、実際にどうなのか楽しみにしています。

(問)日程の方は。

(答) 11日に出発し、オーストラリア経由で向かいます。

(問) お戻りはいつでしょうか。

(答) 戻りは16日になります。

(問) 15日は日本にはいらっしゃらないのですね。

(答)その日はいないです。

 

(以 上)