環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年8月4日)

1.発言要旨
  今日の閣議は、一般案件4、公布1、政令4、人事3、環境、沖縄・北方関連のものはありませんでした。
  閣議では、イラク復興からの自衛隊の撤収、大臣の海外出張の報告などがありました。
閣僚懇では、杉浦法務大臣がアフリカのカーボベルデに行かれることについて、話題になりました。
  私から御報告がございます。皆様の手元に資料をお配りしていますが、今年の元旦から「私が考える自然資本 百年の国づくり提案」を募集したところ、幅広い層から100点以上の応募をいただきました。大変大きなテーマですが、環境問題はそうやって長期スパンで取り組んでいかなければならず、ではどうすればいいのか、皆さんからご意見、ご提案をいただきました。甲乙つけがたい力作ばかりでしたが、大臣賞などを決めましたので、お礼を申し上げると同時に発表をいたしました。
  私からは以上です。

2.質疑応答
(問)安倍官房長官の靖国神社参拝の件なんですが、4月に官房長官に就任して初めての参拝ということに関連しまして3点お聞きします。
  1点目が、9月に行われる自民党総裁選への影響はどうか、また各候補は争点とすべきかどうか。
  2点目が、参拝したことによる日中関係へ影響はどうなのか。
  3点目が、次期首相は靖国神社参拝をどうすべきと見ていらっしゃるかということです。

(答)一言でお答えいたしますと、今の質問はすべてナンセンスだと思います。まずこれをそのように事細かに国内で取り上げることは全く国益を利するものではない。よって、一言、ナンセンスであると。
  それから、その中で安倍さんが4月に行かれたということは、それは個人の信条でいらしたんでしょうから、それについて何らかのことを言う立場にはありません。

(問)酒税の軽減措置の延長についてなんですが、大臣は以前からまず県が判断して要望することであり、そして、その要望を受けて内閣府が判断するとおっしゃっていました。昨日県が特段の配慮という形で要望したんですが、内閣府は今後どう対応していくのかを教えてください。

(答)昨日沖縄県知事から直接御要望を頂戴いたしました。そもそも沖縄に対しての酒税の軽減というのは激変緩和措置としてなされたものであります。ただ、全体を総合的に考えまして、なおかつ激変緩和という意味をよくとらえて判断していきたいと考えます。産業・経済の実態に及ぼす影響というようなことなども判断して結論を出したいというふうに考えています。税制は最終的には年の暮れになるかと思いますけれども、昨日要望を頂きましたので、これから、その沖縄県の要望を踏まえた対応をしていきたいと思っております。

(問)沖縄に関してもう一点ですが、沖縄県と北部の首長が5日に北部振興推進連絡会議というのを開きまして、北部振興策の施策について国に要望することを取り決められたということを伺ったんですが、この状況の変化についてどう御覧になるのかをお聞かせください。

(答)県と北部の市町村長の方々が推進連絡会議というのを開催されるということで報道がありましたけれども、これについては承知をいたしております。
  北部振興事業の実施で推進連絡会議が開催されて、振興策、それから代替施設のあり方について、やはりここは県と北部の市町村とが一体となって取り組む方向になったんだろうと思っております。これまでも、地元の理解なしには米軍再編というのはスムーズにはいかないという旨を申し上げてきましたし、また私自身いろいろ提言などもさせていただいております。協議の場がまず県と北部市町村との間で立ち上げられるというように受け止めて、環境を整えていくように、また整えられるように期待をし、そしてお手伝いもしていきたいと思っています。

(問)一昨日、水俣市に建設計画がある最終処分場問題について、何らかの意思表明、意見表明をお願いしたいという大臣宛ての要望がありましたが、それについて大臣はどう受けとめられておられますか。

(答)これについては、かねてより地域の問題とお話しをしてまいりました。循環型社会の構築という大きな観点からとれば、そういった施設は必要だと思いますが、水俣という、まさに今もやい直しの最中の所で、こういった問題が地域を二分するようになっており、地元と県の間で検討される必要があると思っています。

(問)大臣自身も、こういう問題が水俣の土地で発生しているということは、非常に憂慮されているということでしょうか。

(答)水俣のこれまでの歴史を考えますと、住民の方々の受けとめ方も、他とは違う部分があるだろうということは理解しています。

(問)先ほどの靖国の件なんですけれども、事細かに答えるというのは余り国益に利さないと。それはどういう理由なのかをお聞きします。

(答)一言、それだけですね。そのゲームに乗っている間は、はまりっぱなしになると思います。余りこういった流れに乗ることは、国家として正に国益に即さない。また、それに対して国内を分けるということは稚拙だと思います。そういう対応の仕方は。

(問)そういう意味では、総裁選では争点にすべきではないと。

(答)当然そうでしょう。争点にすることが稚拙だと私は言っているわけです。

 

(以 上)