環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年7月25日)

1.発言要旨
  おはようございます。
  今日の閣議ですが、一般案件3件、国会提出案件1件、政令5件、人事3件、配布1件、環境、沖縄・北方関連のものはありませんでした。
  閣僚懇では、国交大臣、総務大臣から、長雨に関しての被害状況を見て回っており、被害の数字が上がっているという御報告がありました。
  私は閣僚懇では発言はしておりませんが、国立公園関係について御参考までにお伝えしておきます。長野、広島、兵庫、長崎などの国立公園等でも土砂崩れなどが発生をしており、それぞれ必要な応急措置を施しているところです。
  閣僚懇で、昨日の秋葉原でのタウンミーティング5周年記念のことについて、官房長官から発言がありました。それに対して小泉総理は、あの場でも発言がありましたが、タウンミーティングは非常にいいとおっしゃっていました。それから、特にメルマガが最大でも200万、今でも落ちたとはいえ160万で、あれは週刊ですから、どんな週刊誌よりも部数は多いということをおっしゃっておられて、私もそのとおりだと思いました。
  私から皆様に御連絡です。かねてより、私は、環境と金融に関しての環境力と金融力を生かすべきだと常々申し上げてきました。先日、懇談会で最終提言書をまとめていただいたことは、御承知だと思います。
  それを踏まえて、与謝野金融担当大臣と私が出席し、専門の方々を集めて「環境と金融に関するシンポジウム」を8月7日に開催することになりましたのでお知らせいたします。
  私からは以上です。

2.質疑応答
(問)先週は琉球フォーラムでの講演、ありがとうございました。その中で興味深い発言が幾つかありましたので質問させていただきますが、まず、県の協議機関への参加について、具体的な2つの提案をされました。この時期に調整案を出すということについて、お聞きします。

(答)まず、今回、琉球フォーラムという琉球新報からのお招きで、時間も十分いただいた中で、私なりの考えを示させていただき、小池ドクトリンと言えるかどうかわかりませんけれども、沖縄担当大臣としての考えを申し上げたところであります。
  今、県と、米軍再編に絡んでの話し合いがなかなかうまくいっていないということは事実でありまして、この辺りをどう前に進めていくのか、また生かせないかという意味で、私は一石を投じるのが役目であろうということから申し上げたわけであります。
  幾つかの具体的な提案をさせていただきました。遠い将来から中期の目標、それから当面の措置ということで、それぞれタームにめりはりをきかせた上で沖縄の将来について語らせていただきました。後の報道を見ていますと、当面の課題と中期の課題と、それの混同もあると思いますので、改めて整理してとらえていただければと思っております。
  いずれにしても、これからの米軍再編に関して、地元の理解と協力を得られるような努力をしていかなければならないという思いから、いろいろと発言させていただきました。

(問)県側は知事選を見据えて、今、協議会に参加することは控えた方がいいという判断が少なからずあると思います。つまり、県民の世論に波風を立てることで、野党側に有利に働くという、トータルでマイナスになるとの判断があると思うのですが、協議会に参加することで県にとってプラスになるとお思いになる理由を教えてください。

(答)やはりこういった大きな節目のときには物を申しておかなければならないこと、テクニカルな面で控えておいた方がいいこと、それぞれあると思います。それは今後も県の御判断にもよると思いますけれども、その中でのヒントを幾つか、私は芽出しをさせていただいたということです。

(問)確認になるのですが、那覇空港や高速道路についてもお話がありましたが、それは前回の閣議決定をカードに、もっと県が引き出していくものは引き出す努力をしなければいけないということなのでしょうか。

(答)それは総合的に考えて、那覇空港の沖合展開の話も1つですし、それから軍民共用という点が今回かき消されてしまって、民の部分の効果が北部まで及びにくいということを考えますと、陸路の高速料金などについてひとひねりすることによって、これまでの協議の中で落とされてしまった部分をカバーできると思います。これも1つの考え方として、私はヒントとして出させていただきました。

(問)那覇空港の沖合展開は軍民共用ということなのですか。

(答)軍民共用ということではなく、私は、基本的に那覇空港は東アジアの大きなハブにもなってくると思います。しかしながら、今後の様々な展開で、実際に今、自衛隊も使っているわけでありますし、スクランブルの回数が増えていることも事実であります。そういったハブの機能を持たせ、かつ自衛隊が現在も使っているという事実を踏まえて考えるならば、沖合展開によって滑走路を増やすというのは、メイクセンスだと思います。

(以    上)