環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年7月21日)

1.発言要旨
  今日の閣議ですが、一般案件が4件、政令が10件、人事が7件、配布が2件。環境省主請議で、アスベスト関連と廃掃法関連で政令が2件ありました。
  その他シーリングと、各大臣からそれぞれ、海外出張についての御報告がありました。
  閣僚懇では大雨の被害について、国交大臣と国家公安委員長からお話がありました。国家公安委員長はこの後、すぐ長野に飛んで行かれる状況です。総理からは、週末に入るけれど、この大雨の災害に対してよく連携をとって対応して欲しいとのお話がありました。
  この大雨に絡んで。私もよく覚えていますけれども、平成5年は作況指数などが一番悪かったときで、今年は今の時点で気温が低く、またこの雨とで、それに次ぐものになるのではないかと心配されます。ただ、今の時点でのことであって、今後取り戻す可能性はあるだろうけれど、という内容で、この異常気象についてのやりとりが二、三ありました。
  私からは以上です。

2.質疑応答
(問)シーリングの関係で、京都議定書の第一約束期間が近づいていますが、経済成長枠が盛り込まれる一方、温暖化対策枠は盛り込まれていませんが、それに対する御所見をお願いします。

(答)シーリングですが、御承知のように概算要求基準は3%のマイナス、一方で要望は2割増しで、メリハリをつけて絞り込むという作業になっています。
  環境については、経済成長戦略大綱に特別の要望枠の創設が盛り込まれています。その中に、環境と経済の両立を実現する産業育成、事業展開の加速化が盛り込まれています。京都議定書に絡んでのキーワードは加速化、アクセレレシーョンだと思います。何よりも、第一約束期間がひたひたと迫っていますし、その対応をしっかりとやっていかなければならない。そのためには、加速していくことは重要な要件だということです。その加速化のツールとして、金融面からの環境配慮、これは私がずっとSRIと言っていますが、こういった環境効率性の向上とか、国内外での3Rの推進、それからバイオマス。これらの導入の加速化が位置づけられています。
  今回のシーリングでは、厳しい中においても地球温暖化対策の加速化、そして今申し上げたような、それらに付随した環境に対しての項目をしっかりと確保していきたいと思っています。

(問)京都メカニズムの関係で、今日から委託を受けたNEDOが排出権の買いとりや募集を始めましたけれども、その第一約束期間中に1億トン調達するという想定がある中で、それに向けての見通しをお伺いします。

(答)NEDOが始めた排出権取引は、これから極めて重要な動きになってくると思います。これまで色々準備をしてきた、温暖化対策の一つの成果としていよいよ実施に移すことなので、大変大きな一歩になると思っています。
  実際の取引はNEDOが行いますが、経産省と協力しながら、NEDOが適切にクレジット取得事業を行うようにお願いをしたいと思っております。
  需給の見通しを立てるのは、今の時点では簡単なことではないと思いますが、しっかりと目標に向かって確保してまいりたいと思っています。

(問)靖国参拝の天皇メモに関して、改めて小泉総理の参拝に関してどうお思いになるかということと、あと総裁選に特に影響するかどうかということをお願いします。

(答)特に申し上げることはないです。小泉総理もかねがねおっしゃっておられますように、これは個人の問題であるということで、お考えは変えられないのではないのかなと思います。
  総裁選についての影響ですが、これは静かに何事もなくやることが国益に沿うものであって、あまり国内的にもわーわーとはやし立てるのは、結果として国益に沿わないと思いますので、どうぞ皆さんもお静かになさっていただければよろしいのではないか、御霊も静かにお眠りになるのではないかと思います。

(問)理想の追悼施設をという話もあるんですが、大臣は何かお考えはありますでしょうか。

(答)私は靖国以上のものもなければ以下のものもないだろうというふうに申し上げているので、それに対しての代替施設というのはそもそも無理ではないかと思っています。

(問)自民党内からは、分祀を求める声が出ていますけれども、それについての大臣のお考えは何かありますか。

(答)いろいろな議論が行われていることはよいことだと思っております。ただ、これは靖国神社が決めることであって、政治が決めることではないと思います。

(以    上)