環境省大臣記者会見・談話等


小池大臣記者会見録(平成18年7月7日)

1.発言要旨
  おはようございます。
  今日の閣議ですが、一般案件が2、政令が3、環境、沖縄・北方関連のものはございません。
  中川農水大臣が海外から久しぶりに戻ってこられ、報告がありました。それから北朝鮮のこれまでの情勢について、防衛庁長官と外務大臣からそれぞれ御報告がございました。総理からは、よく連携をとってというお話がございました。
  閣議後、地球温暖化対策推進本部が開かれました。
  私からは以上です。

2.質疑応答
(問)今、言及がありました北朝鮮のミサイル発射に対する大臣の御所感と、今後の制裁に関する考え方について、お聞かせください。

(答)発射されたときは、私自身はテレビのテロップで知りましたけれども、その後の各種の連絡は、大変早かったと思います。対応につきましても、制裁の方針が明確に出てきました。幾つかのセットが打ち出され、我が国として毅然とした対応をとったと思っております。
  この時期に、北朝鮮のテポドンを含むミサイルが発射されたことについては、いろいろと読み方があると思いますが、なぜ7発目があの時間に打たれたのかというのは、ちょっと私もよくわかりません。それから、よく瀬戸際作戦と言いますが、国内がどのような瀬戸際になっているのか、その辺のところは注目していきたいと思っております。
  テポドンとは別のものも配備されたようだと聞きますけれども、いずれにしても、孤立を深めるだけではないのかと思っておりますし、決して北朝鮮のためにはならないということだけは、明確に申し上げたいと思います。

(問)京都議定書の目標達成計画ですけれども、今日の会合でもありましたが、かなりその進捗状況は芳しくないと聞いているのですけれども、今後の対策の推進に向けてのお考えをお聞かせください。

(答)今日は、政府が一丸となって京都議定書の目標を達成するために、さらに加速させていこうということが一つの大きな目的であったと思います。私からも申し上げたのですけれど、議定書の我が国の削減のカウントは、2008年から始まるわけです。それはもう目の前で、キーワードは加速化に尽きると思っています。環境省としては環境税などの新しい制度の盛り込み、京都メカニズムの的確な運用についても申し上げたところです。本当に政府も民間もともに、総力戦だと思っております。今日の会議を一つのきっかけとして、加速したいと思っております。

(問)水俣病問題に関する懇談会ですけれども、起草委員の方から、現行の認定基準の見直しを含む素案というか、たたき台が示されているようですけれども、従来の環境省の認定基準は見直さないという方針との関係を踏まえて、まだ方向は出てきていませんが、今後の見通しについて、何かあればお願いします。

(答)たたき台のたたき台という形で、今、作業が進んでいると聞いています。今後、提言の取りまとめなどについては有馬座長とも連絡をとりながら、よろしくお願いしているところです。
  昨日の次官発言のとおり、見直しについては、もやい直しの部分がさらにもとに戻ってしまうような問題点などもあろうかと思います。
  いずれにしましても、今、取りまとめの話し合いを進めていただいているところです。

(問)温暖化対策ですけれども、あまり芳しくないということなのですが、新しい対策をこれから出してくるとしたら、やはり環境税が中心になってくるというお考えでしょうか。

(答)環境税も一つの方法ですし、排出権取引なども含めた京都メカニズムのルールづくりもしました。これでパンチ一つ―亀田ではないのですけれども、これでノックダウンというような妙手よりも、全体で進めていくことだと思います。目標達成計画では、それぞれの部署でこれぐらいという目標を立てていただいているのですから、それを総合してマイナス6%に近づけていくのだと思います。
  地球温暖化は何で起こっているかといったら、それぞれの部署でちょこちょこ増えて、これだけ大きなCO2の排出になるわけですから、その逆を考えればいいのです。まとめた数字だけのことを考えると、その数字に押しつぶされてしまいますが、それを小分けにしていくということに解決の糸口があると思っています。


(以    上)